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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

五月で終わったのに書けなかった展覧会

五月も終わりである。
今月で終わった展覧会のうち、書こう書こうと思いながら書き損ねた展覧会の感想をまとめたいと思う。
なお6/1までの展覧会はあえてパスすることにした。

☆京都ゆかりの美術家たち 後期展 高島屋史料館
前期は書けたが後期は書けるほどに見れなかったという事情がある。とはいえ
後期になって出てきた作品でいくつか印象に残るものについては書いておきたい。

上村淳之 湖の四季「晨」 シギである。淳之さんの特に愛するシギが三羽いる。白い空間にシギ。シギを手なづけた淳之さんのエピソードを想いながらシギを見る。

富田渓仙 風神雷神 渓仙版風神雷神。史料館の所蔵品展の時にも全国を巡回し、人気者になった二人組。風神は割とシンプルだが雷神は可愛い鈴をたくさん身に着け、トラのパンツをはいているのが目立つ。

岸竹堂 龍 金黒の画面はみづらい。その上空部分に龍が潜んでいた。この金黒空間は龍の吐き出した<気>というものであったかもしれない。なにしろ龍が殆ど見えないくらいなのだった。

榊原紫峰 追憶 林の橋をゆく大原女たち。墨絵でしっとりと描かれている。木の枝がまるで電線のようにも見えた。

大八木春暁 奠都一千年記念祭賑之図 これは明治26年の作品である。
京都人にとって平安時代・桓武天皇以来の帝のお引越しである。
「遷都」とは決して言わず「奠都」と言う。
その奠都一千年、794年からなので本当は千百年か、にぎやかに踊りまくる人々を描く。
まるで天保年間の京で流行した「蝶々おどり」のようにコスプレありのなんだかんだの人々。これは第四回国内勧業博覧会の地鎮祭と疎水開通記念もかねての楽しいイベントだったのだ。
鷺、カラス、トンボ、魚類のかぶりもの、鯛車、おくんちのような、高砂のコスプレ、トラ、花、それからどう見ても新撰組のコスプレ。
最初期のファンの人々がここにいたのだろうか。
それからタコの被り物、これなどは四天王寺の「タコメガネ」と同じような恰好である。
竜宮の人々、大きな傘をさす人、サルカニ合戦のコスプレ、忠臣蔵でおしまい。
現実はどんなものだったのだろう。
なお20年前1994年は平安奠都1200年で、京都市内のあちこちでめでたいイベントが行われていた。

☆近鉄電車百年のあゆみ 天理参考館
これも面白い展覧会で無理を押して遠方まで出かけた甲斐のある内容だった。
私鉄王国関西の中でも特に近鉄電車は距離が長い。
それは買収などで線が増えたからだった。
大阪電気鉄道、参宮急行電鉄、河南鉄道、関西急行電鉄、大阪鉄道、信貴山鉄道、生駒鋼索鉄道、信貴生駒鉄道、南和電気鉄道、天理軽便鉄道、初瀬鉄道、長谷鉄道、吉野鉄道、奈良電気鉄道、伊賀軌道、伊勢電気鉄道、三重軌道、四日市鉄道、北勢鉄道、養老鉄道、志摩電気鉄道…
なんだかすごいな。

行楽地も少なくない。菖蒲池遊園、お伊勢さん、吉野の花見、他にもあちこち。
資料の中には疎開のための乗車券まである。
切符もいろいろ作られ、天理教のお祭りのための団体券も各種。

現在も独自の「まわりゃんせ」などのクーポンもある。
わたしは阪急からしか動けないから「スルッと関西」の企画券「奈良&斑鳩チケット」をよく利用している。これなどはわりと使いごたえがある。

京阪のほかにもビスタカーがあったことも初めて知った。
現在は特急「しまかぜ」が人気だという。
たまには違う電車に乗って出かけようかという気持ちにさせてくれた。

どちらも5/27までで終了。
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