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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

築港から旧居留地へ

地下鉄大阪港駅を降り、築港へ向かう。
天保山は大阪一の最低山だが、楽しいスポットである。
しかし今日は海遊館も大観覧車も休みだ。

私は築港にある商船三井ビルとその隣の天満屋ビルを見に来たのだ。
神戸の海岸通りにある商船三井ビルは豪奢だが、こちらは違い、可愛くこぢんまりと建っている。親しみやすい建物には、カフェやオフィスが入っている。隣もそうだ。そしてどちらにもスクラッチタイルが貼られている。可愛くて私好みだ。

そこから阿波座に出た。今日会社を昼から休んだのは川口教会に行くためだった。
明治初頭に開かれた居留地。今ではそれを偲ばせるものといえば川口居留地の碑と教会と、その向かいに建つ旧川口アパートだけだ。
木津川を渡らねば川口へはつけない。
西郵便局の隣にこれまた崩壊寸前のモダニズムな建物が置き去りにされている。形だけで言えば、NTT池田みたいな感じ。

橋上から教会を眺める。
川は静かに流れている。

川口アパートは、以前訪ねた折、昭和二十年からオフィスになっている、とそこの方から教えられた。今では更に英会話教室も入っている。
メダイヨンがきれいだ。縦長楕円形。整然とそれが連続する。

向かいの川口教会は煉瓦積みである。

阪神大震災で崩落して、ヴォーリズ社が修復したそうだ。
聖公会なので、中には煌びやかなものはない。
天井はヴォールトではなく、シザートラス。
東京の求道会館にも似ている。
わたしはこういうトラスも好きだ。
本来ロマネスクやゴシックが大好きだが、質実な赤煉瓦の中にいるのも心地よい。
教会にはそうした力が漂っている。

京都の平安女学園は聖公会の聖アグネス教会に付属して建てられた学校で、そちらを見学した際も静かな気持ちになれた。
と、言いつつも・・・やっぱり華やかなものが何かほしい。
ありました。
震災からの復興を記念して、聖書に現れる植物を描いたステンドグラスが大きく花開いていた。
今出来であっても、ここが信仰の家である以上、こうしたものがあると嬉しく思うし、信者さんらの心の拠り所なのだなあと感心する。

居留地。
清方の名画『築地明石町』も実は居留地なのである。
今はそんなことを知る人といえば、歴史ファンか清方ファンくらいではないか。
神戸や横浜はそれでショーバイ出来るが、築地にしろ川口にしろ新潟にしろ、もう今では忘れ去られた話なのだろう。
そうしたものを掘り返すことが、楽しくて仕方ない。
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