東京都現代美術館で二つの展覧会が開催中。
特に「ワンダフルワールド」は幼い子供らを本当の対象にしているので、親子連れの多いこと。
そんな中にたった一人で子供もいない、ややこしいわたしが潜入した。
撮影可能だけど、子供のためというのが大義なので、純粋に作品を愉しみたいわたしとしては、そぉっと動くことになりました。
キモチだけは子供ということで。
ああ、青空が綺麗やなあ。
りんごやーりんごー
壁に何か舞い散るものがある。
そして椿と何かの花が。
あでやかな果実
青柿の美。
朝顔が咲いた。
光と影に夢中になりました。クワクボリョウタさんのハローワールド。
光源は速度によって風景を変化させる。
籠もビルになる。
うさぎみたい。
ほかに鉛筆の林も続く。笊のドームもトンネルもあった。
いつまでもこの変化する世界を楽しみたい。
「宇宙x芸術」では撮影は紫舟さんのこの作品のみ可能。
変化する「生」は自然の美をまとう。
家でプラネタリウムを楽しめるメガスター製作者の大平貴之さんの世界に入る。
敷物の敷かれたルームで寝転んだり座ったり、みんな思い思いのスタイルでくつろぐ。
星の流れが自分の上にある。
キモチよさと、そしてなにかしら淋しさも感じる。
日本にこの人が生まれて本当に良かったと思う。
人類は自分だけのプラネタリウムを手に入れることが出来るようになったのだから。
他にも宇宙を背景にした日清カップヌードルのCMシリーズ「FREEDOM」映像やパネルがある。
大友さんの映像でしたな。思えば「気分はもう戦争」「童夢」から30年以上が経ち、「幻魔大戦」も今年で30年を超え、「AKIRA」も随分前になる。しかし全く古びていない。
宇宙と言えば松本零士を忘れてはいけない。
わたしが最初に見た「宇宙」のヴィジュアルは「スタートレック」ならぬ「宇宙大作戦」と松本零士の作品からだった。
「火星ホテル」という作品がある。オールカラーなのだな。デジタルでなくアナログだけど、やはり宇宙だ。
宇宙は誰もが行ける場所とは決して言えないが、憧れの場ではある。
ドキドキしながら宇宙を見る。
点滅する宮島作品には常に偏頭痛と心臓の異変が起こるので、見ない。
思えばこうした体調変化が起こるほど、わたしは宮島作品と「近い」関係にあるのかもしれない。
だからこそ遠く離れていたい。
青い点滅をみせる作品があった。これは諸星大二郎の「良い穴・悪い穴」を思わせた。
やはり気持ちのいいものではない。
不思議なときめきを感じながら楽しんだ。
現代アートもこうした体験型なら、わたしも好きになれそうだった。
- 関連記事
-
スポンサーサイト