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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

藤田美術館の開館60周年記念展

藤田美術館の開館60周年記念展もいよいよ本番になった。
前回のは序章、今回からは本当の展示。
イメージ (38)

玄奘三蔵絵 第一巻  奈良博で全巻展示を見たのが夢のようやなあ。
・13歳の玄奘が真面目に賢く授業を受けているところ。
詞書を見ると武徳八年と読んだが、その年は625年、玄奘は602年生まれなので矛盾がある。わたしの読み間違えかと思うが、詳しくはわからない。
・20歳の玄奘が具足戒を受けるところ。
詞書では貞観六年とあるが、632年になり、やはりずれがある。
・ある日、須弥山へ蓮の葉を踏んで向かおうとする夢を見る。
これで玄奘の心は天竺へ絶対に行くぞと言う方向へ固まるのだ。
諸星大二郎「西遊妖猿伝」ではその須弥山の頂上で孫悟空が寝そべるシーンがあった。
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10/26までは第一巻。10/28-12/7は第三巻展示。

遠くからでもピカッ!キララ~なのはノンコウ。
黒樂茶碗 銘 千鳥 いつみてもよろしいなあ。黒樂のその腹に黄色い横長の景色が二つ。それだけでときめく。

国司茄子茶入 宋―元 わたしは茶入よりも、それを包むお仕覆にときめく方なの。元々に包まれていたお仕覆は白極緞子とかで、今は木枠に嵌められて保管されている。濃縹地に文様が入ったもの。

交趾大亀香合 明―清 これはやはりこの美術館の所蔵品の中でも、特に思い入れのあるものですわね。藤田男爵の死の床にやっと届いた大亀さん。可愛い。黄色地にカラフルな亀甲。

柴門新月図 室町 竹林の真上に月が上る。竹の音のさややと響く寓居に寄り来る人。静かな楽しみのある一夜を予想させる。
何より凄いのはこの絵の上部。本来なら空白空間だったところがどれだけの人の賛が入っていることか。これ込みで国宝なんかなあ。

柿蔕茶碗 銘 大津 大津の人が持ってたから大津という銘。わびすぎてて私なんぞは苦手だが、ただ、これを見ていると「ああ、もうすぐ柿のシーズンで、それが終われば今度はあんぽ柿が出るなあ」ということを思うのだった。

大井戸茶碗 銘 蓬莱 カイラギもはっきり。掌にはザリザリ感があるでしょうなあ。

銹絵替角皿 乾山  焼いたのは乾山・絵柄は「家兄法橋光琳」と紹介もある。
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あっさりと、寿老人、布袋、鶴、白梅などが描かれている。
兄弟コラボ。雁金BRTブランド。
兄さんは超のつく浪費家だったが、弟はそんなでもなかったのかな…

朝鮮唐津手鉢  見込みに富士山のような景色が見える。偶然でも、みんな喜ぶのだ。

黄瀬戸唐花文鉦鉢 油揚げ手という色合いで、形は銅鑼。鉦と言うじを書いててもカネやのうてドラ。花も緑もいい感じ。

仁清の香炉もあって、楽しい二階でした。

次は一階。

普賢十羅刹女像 鎌倉時代zen503.jpg
右中の巻き毛のお姉さん、眉が吊り上った美人。左の象の横にいるのは対照的に八の字眉で目もやや寄っている。
袈裟をつけた垂れ髪美人もいて、みんなで行進!!!

華厳五十五所絵 平安 一番最初と一番最後が出ていた。
文殊菩薩のお話を他のちびっ子たちと共に聞く、赤衣の善財坊や。
空には天人もちょっと飛んでいるらしき跡が残る。
そして最後には弥勒菩薩のもとへ行くと、びっくりするような長い階段があって、そこへ登れと言われて(異時同時図)楼前で拝む。
仏の世界の広大無辺さを見る善財童子。
旅は成就した。普賢菩薩にそう伝えられて物語も終わる。

深窓秘抄 巻頭 平安 紙に青紫の繊維も漉いて、雲が浮かぶような景色を見せる。「大飛雲」という。
夕日の、残照に照らされた雲のようにも見える。

油滴小天目茶碗 ミニ天目の可愛らしさにどきっとした。銀きららに見える。天目台は螺鈿。可愛いなあ。

両部大経感得図 藤原宗弘 右の善無畏は雪山の塔をながめている。鵜が木にとまり、川に泳ぐ。左の龍猛は塔の中に挨拶しても入れてもらえず。中には番人ぎっしり。塔の右下にはハイジで言う『大角の旦那』がおり、左上には二頭の唐獅子が仲良くしている。
イメージ (39)

金銅造弥勒菩薩交脚坐像 北魏 一本足の怪鳥の上に座っているが、後付らしい。北魏な顔の弥勒さん。怪鳥ロックという雰囲気か。

紫式部日記 5シーンが出ていた。
9/15 親王誕生の祝宴で引き出物を肩に担いで帰る公卿たち。
9/16-1 道長の子らや女房達が大騒ぎしながら庭の池に舟を浮かべて遊ぶ。
9/16-2 門前には天皇仕えの女房達の牛車と牛たち。舟遊びをあわててやめる人々。
9/17 紫式部による中宮彰子のお見舞い。中宮や乳母たちへの贈り物の包みがたくさんある。
日時不明 一条帝の行幸時に遊んでもらう用の竜頭鷁首のチェックをする道長。

仏功徳蒔絵経箱  箱の内外の絵がそれぞれ法華経の物語を記しているらしい。
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たいへん綺麗な箱。内箱のサイドの狼らしきものたちが可愛い。四匹の狼と人とがいるところへ花を持った仏がこんにちはというのもいい。狼かわいすぎる。
あんまり可愛いのでついついメモってみた。イメージ
大体こんな感じ。

菊花天目茶碗 室町 天目台も菊花。秋らしくていい。
隣接する藤田邸公園には毎秋、菊花展が開催されている。懸崖作りや丸もの、花火ものいろいろな菊が飾られているので、その時期になればこちらの見学もお勧めしたい。

最後は世界に三つだけ活きる曜変天目茶碗の一。いつ見ても煌びやかで綺麗。
実はこの日、わたしはこの色合いにあわせた服を着てきたのだった。
個人的に「お揃い」とおこがましくも喜んでおったのでした。

12/7まで。巻物は展示替えがあります。
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