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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

竹中大工道具館へ行こう!

秋になると展覧会が華やかになって、とても忙しくなる。
とはいえどこにでもミュージアムがあるわけではない。
新神戸と言えば新幹線くらいしか思いつかず、少し歩いた熊内(くもち、という)町1丁目に神戸市文書館があるが、あとは静かな住宅街が広がっている。
(なお神戸市文書館の建物写真はこちら。)

その新神戸駅のすぐ近くに、これまで相楽園のそばにあった「竹中大工道具館」が移転してきて、10/4にオープンする。
元から竹中大工道具館をご存知の方は、ここが竹中工務店一つの歴史とか作ってきたものを見せる場ではないことを、よーくご存知かと思う。
そう、ここは日本唯一の「大工道具」やその技能などを見せるミュージアムなのです。
内容の詳しいことやコンセプトは公式サイトをご覧ください。
こちら

新館の紹介はこちら。pdfです。

わたしは今回、ありがたくも内覧会に参加させてもらい、もう本当に細かく詳しく拝見させてもらいましたよ。
ここはただの新築ではないわけです。
なにかといえば、現代の大工・左官など技能職の人々の叡智が終結した場・その成果を広める存在として、ここに建っておるのでした。

さりげない入り口。IMGP3033_20140929135026ef4.jpg

門。現代和風の粋。IMGP3031_20140929135023275.jpg

明るさが映える。IMGP3030_20140929135023010.jpg

以下、全ての写真は主催者の許可を得て、掲載します。

すごいと思う。
一つ一つの柱や壁や階段の工夫なんか、もう書ききれないくらいすごい。
説明聴いて、自分がじかに見て、もう本当にびっくりしたわ。
この階段をまず見てほしい。
IMGP2943.jpg IMGP2942_2014092912480318b.jpg
わかりますか、わたしが何をそんなに言うてるのか。
この階段、実は一枚板なのでした…!!
ホンマにびっくりした。

中庭の石の魅力。IMGP2941.jpg

淡路の瓦の美。IMGP2940.jpg

入り口入ってすぐには講堂もあり、明るく軽快な作りなのだが、そこではまず天井をみていただきたい。
工夫がすごい。IMGP2926.jpg
船形なだけやなく、こうした組み方って初めて見た。
照明もうまい。IMGP2935.jpg

ロッカーのキーも場所の印とかも、ちょっと可愛い。
IMGP2929.jpg IMGP2930.jpg

こちらはショップ。IMGP2931.jpg
色んなものが欲しくなる。
自分のために、誰かのために。IMGP2932.jpg

壁が聚楽というのもやっぱりすごい。空間の素晴らしさはもういくら語っても語りつくせない。
こればかりは実際に来て体験しないと本当には伝わらない。
正直、「新館はええけど、ホルモなんとかとかイヤヤな」と思ってたけど、そんなもの、どこにもない。
昔ながらの正しい新築、そんな言葉が思い浮かんだ。

ここまでは「竹中大工道具館」じたいの紹介。
ここからはそこで何を見るか・何が出来るかの案内。

なんと唐招提寺の実物大の柱の再現がある。
吹き抜け空間にどーんっっっIMGP2944.jpg
比較するとそのサイズのリアリティが伝わってきますな。

IMGP2951_20140929152802560.jpg
線を引くのは昔ながらの「墨壺」。こういうのがやっばり人間の知恵の始まり、なんだと思うね。
お友達が引くのをぱちり。

大工道具の展示。IMGP2956_20140929152803824.jpg

IMGP2961_201409291528063cb.jpg

なんだかときめくねえ。
ところどころに棟梁たちの言葉がパネル展示されていて、「深いなあ~~」としみじみ思ったり。

これ、鉋屑。IMGP2959_20140929152804776.jpg
右と左の違いがすごい。
触ると全然違うのがわかる。
これはここでなら触れる。

同じ敷地内に昔から竹中さんがお持ちの茶室があって、それは特別な日に公開されるけど、そのスケルトン版がここにある。
大徳寺玉林院蓑庵が本歌。IMGP2973.jpg
靴を脱いで上がらせてもらったけど、素晴らしかったねえ~~

こちらは何やと思いますか。
IMGP2969.jpg IMGP2968_201409291618096bf.jpg
建具。
日本の技の凄味というものを本当に実感したわ。
ああ、どこかの銀河か万華鏡かと思った…

ワークショップもいい。
宮大工のヒトから指導を受けれるのです。
がんばるお兄さんたち。IMGP2986.jpg
その横で宮大工のオジサンが素晴らしい技を披露してくれはりました。
これ、スペシャル鉋屑。IMGP2989.jpg
木の種類にもよるけど、これなんかはもうストッキングより薄い。
クラクラしたわ。
凄い技術…

ワークショップにはたくさんの道具がある。IMGP2985.jpg

最後に特別にお茶室に入れていただき、特製の墨壺型のお菓子をよばれる。
美味しかったなあ。
先ほどのスケルトンと同じ構造の茶室。IMGP3020_20140929162854320.jpg

他にもアジア・ヨーロッパの大工仕事の紹介コーナーもあるし、見どころはまだまだ尽きない。
一度行ってそれで満足、ということはない、と思う。
「また行きたい」
そんな場所になると思う。
そして<みる>だけでなく、<する>場所でもある。
ワークショップの門戸は開いている。

実際この先いい企画展が待ってる。
Gallery A4(ギャラリーエークワッド)で開催されてた展覧会は、今後この新神戸でも開催される予定。
「日中韓 棟梁の技と心」11/1~12/28
こちらもとても楽しみ。

今の状態で完全、ということはないと思う。
お客さんが竹中大工道具館という場所で楽しみ・学び・経験することで、また新しい視点が生まれ、そこから道具館じたいの成長もあると思う。
それがまたとても楽しみになる。

10/4土曜日オープン。本当にもうすぐ。

アクセスは上記のサイトにもあるけれど、しつこくここで書いておくと、
三ノ宮からバス(頻発してる)、地下鉄でも一本。
歩きたい人は15分くらいで歩けます。坂の上へGO!!


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