美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **自宅でログイン出来ないので、現在「遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う」で感想を挙げています。

四季を彩る写生 近世~近代

頴川美術館で「四季を彩る写生 近世~近代」後期を見た。
小さな美術館だが、いつも良質な展覧会を見せてくれる。
イメージ (18)

いきものを描いた作品が多い。ちょっと数えたら21+(8×2)+13のいきものがいた。
小さな空間に22点の作品、そこにたくさんのいきもの。
それだけでも楽しい。

蓮に白鷺 長谷川等雪 二羽の鷺が南瓜のような敗荷を背にくつろぐ。蓮も白い花を1つ見せている。
・・な目が可愛い。
これは元は六曲一双だったのが幅になったもの。

柳に白鷺図 土佐光起 こちらは切れ長の妖艶な目の鷺が二羽。初夏を感じる。

群鶴図 光琳 左隻。以前は左右を見ている。遠くからでも琳派だとわかるあの川の流れ。
真鶴が13羽いる。羽が灰黒く、頭頂部が赤い。優雅な細い脚。

梅に雉図 等雪 雪の中でしょぼんと右手側を見ている。ツタも白梅も雪に埋もれている。狸面のキジ。

二つの果物かごが並ぶ。
果物籠図 柳澤淇園 濃密な、南蘋派風な色調。明画の影響も濃い。編み込んで作られた籠。ざくろ、もも、のいちご、なし等々。葉の表裏の色違いも濃淡で表現。

果実に鳥図 司馬江南 こちらも長崎風。やきものに果実。毘沙門菱に花菱のうつわに梨、石榴、野苺。それをついばむ小鳥。
こちらの線の方がイラスト風。

芙蓉麝香猫図 山田宮常 二匹の毛長猫の図。以前から好き。白に茶、白に黒灰の楯にシマが入るような猫で、手前は鼻筋の長いところをみせ、奥のはぐーぐー。

清光淡月兎図 中村竹洞 月明かりの下に桂花の木が香る。真下にウサギが耳をピンと立ててどこかを見ている。

花卉双鳩図 竹洞 華やかな花鳥図。色調はそんなに濃くはない。花海棠、白木蓮、太湖石に牡丹、石竹、シャガ。キジバトと白鳩が仲良くしているが、上には瑠璃鳥もいる。撫子も咲き、穏やかな空間。
この軸の中回しは薄灰青地にアゲハが乱舞するもの。素敵。

柳桃黄鳥図 山本梅逸 頴川コレクションの中でも特に好きな一点。チラシ右側。
この絵を見ていると唐詩の少年行を思い出すのだった。色彩の取り合わせが佳いから。

芭蕉野菊図 梅逸 破れ芭蕉に太湖石という中国的風物に、ぽよんと腹を見せて飛ぶつぐみ。野菊が咲くそばに春のつくしらしきものもある。季節はいつなのかな。

秋渓図 梅逸 岩下に菊が咲き乱れ、竹というより笹が生い茂り、バッタもいる小さな渓谷。遠近法で奥行きも感じられる。

蘭と百合図 日根対山 曲がった木で拵えた中国風高卓。そこに鉢植えの盆栽蘭を置く。黄土色の惠蘭である。群生する小花。
その下には青灰色で台形の水盤に白百合。慎ましくも印象的な花たち。

桜・雪牡丹図 岡本秋暉 静かに白い枝垂桜。薄紅の牡丹の妖艶さ。いい対比にときめく。

雪に鶯図 小林古径 パキパキした薄紅梅。その下に小さな鶯。見上げた先には、春。

小春日図 速水御舟 ヒマワリはぐんなりと頭をたれ、朝顔はまたまだ咲く。
その下では白地にキジの被った猫が身繕い。
カギしっぽのにゃんこ。
可愛いね。

伊万里染付山水文大皿 縁に△笠の人物の騎馬文が八つ。

色絵百花錦文煎茶碗 三世清風与平 豆彩風。シンプルな植物。可愛いね。秋草、春のつくし、すみれ。

色絵鯉に波文鞠合鉢 粟田焼 岩倉山里清 蹴鞠形の蓋に緋鯉、サイドに波文が。
粟田焼芦雁図鉢 初代伊東陶山 今尾景年画 コラボの良さが出ている。貫入が綺麗。外側に雁を染付で。

染付蘭・竹文急須 真清水蔵六 小さくて可愛い。 

さてこれで鷺5、キジ1、鶴13、猫3、ウサギ1、鳩2、鶯1、その他の鳥6、雁1、魚1、人8、馬8の50か。
楽しみがいくらでもある展覧会だった。

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