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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

能walking

去年から始まった泉屋分館と大倉集古館のコラボ展・能walkingを楽しむ。元々必ず両方を回るようにしてるので気楽に向かう。
私は演能に縁はないが面や衣装、謡曲は好きだ。茶道同様味わうより物思いに耽りながら逍遥する、それが私なりの愛し方だ。
道成寺から始まる。江戸期の孫次郎がある。最愛の面だが、やや離れる。前ジテの小面と萬媚が並ぶ。1世紀違いで大和と出目だから違う筈だのに、何か二つは双子のようだ。萬媚にやや笑みが深く眉が太いと言う違いがあるが、私のような素人には双美人に見える。なんとも魅惑的だ。ふと岡本綺堂の小説に現れる〈梅殿・桜殿〉を思う。そうした匂いがする。
狂言装束では可愛い鳥柄が多く、古人の感性に微笑む。大黒と夷面が並ぶがリアルな造形だ。そして白蔵主と狐が古式ゆかしく古怪さも漂い、私は久しぶりに壬生狂言の面々に会いたくなった。
大正の月岡耕漁が描く狂言五十番・能楽百番に心惹かれた。これも卓上芸術だ。すばらしい。私は須田国太郎の能狂言デッサンに夢中だが、来年はできたらそれを見せてくれたらと願う(阪大蔵だからどうかなあ)。
鉄輪の泥眼が大竹しのぶに似ていた。橋姫に至る女に。

大倉では下着類が展示されていた。長袴もある。
それを見て思い出した。
以前にも出したが、武智vs八世三津五郎の「芸十夜」から。
お稽古をしていた武智が普通の足袋を履いていると師匠に「狂言用の足袋にするように」と言われる。
「舞台上でどのようなことが起こるかしれませんからね」
その話を聞き三津五郎が半畳を入れる。
「出したじゃない、大きな足を、武智財閥を破産させたじゃない(笑)」
「いやあれは旧札と新札の入れ替えに親父が失敗して・・・」
何が好きと言うてもこぉいう話が一番好きだ。

まだあるまだある、とくれば安達元右衛門だな。


玉堂の絵が飾られていた。
なんだかアルプスのようだ。雄大な気分になる。
(まさか翌日22日に東京がアルプスになるとは…)

来年以降もこのような楽しいコラボレート展覧会を望む。
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