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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

バロックからバルビゾンまで 山形後藤美術館コレクション

日本中を巡回する山形後藤美術館コレクション展「西洋絵画の世界 バロックからバルビゾンまで」を横浜そごうでみた。ここでの展覧会は1/25までだった。
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Bunkamura、「えき」などで見る機会があったが、延びて横浜そごうで見たが、それが良かったようにも思う。
尤もこうして展覧会が終わった後に感想をあげているのだが。
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山形後藤美術館のコレクションはこれまでにも神戸などで見てきたが、優美なものが多く、明るい心持ちで眺められる。アカデミーで活躍した画家たちの作品をこうして見ることが出来るのがいい。

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第一章 神話・聖書・文学

ジョバンニ・アントニオ・ガッリ 聖母子と洗礼者聖ヨハネ 鳩が飛んでくる。左側に聖母子がいて、右側に幼い聖ヨハネがいるが、二人の幼児は同時に手を上げで鳩を迎えようとする。
聖なる鳩への歓喜なのか、幼児らしい喜びなのかはわからないが、可愛らしい二人だった。

ムリーリョ 悲しみの聖母 やはりムリーリョは可愛い絵を描く。ちょっと面長だが、やはり可愛い。悲しい顔だが。

オノリオ・マリナーリ シバの女王 紅色のドレス、綺麗な石のはめ込み。体の線がはっきりしている。彼女はちょうど今「夢想を得た」らしい。
「シバの女王」といえばグラシェラ・スサーナの歌を思い出すのだが、あの歌詞を思い出すとこの絵とは全然無縁な感じがするな。

ブーシェ 聖ヨセフの夢 天使は額にエメラルド色のバンダナを絞めていた。ヨセフは驚いて起きる。その傍らに母子は健やかに眠る。

エドワード・マシュー・ウォード リア王とコーデリア 娘と再会した老狂人。外でのこと。吟ずる者たちもいるが決して優雅な場所ではない。虎の毛皮はあるがくつろげる場所でもない。

カバネル パオロとフランチェスカ とうとう殺される二人の恋人たち。その死を確認しようとのぞく王。ドラマティックなシーン。

カバネル デズデモーナ 合掌し、涙を浮かべるデズデモーナの美しい顔。しかしもう絶望がにじんでいる。
彼女の顔だけが描かれている。彼女が見るのはオセロ。見るものが即ち彼女に死を強いるオセロなのである。

ジャン=ジャッキ・エンネル 荒れ地のマグダラのマリア 胸も露わに気持ちよさげに眠るマグダラのマリア。宗教画の形を借りた絵。

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第二章 美しさと威厳

ジョン・コンスタブル 少女と鳩(グルーズの模写) 甘ったるいのだが、しかしそれが心地よいのも確かなのだ。

カバネル エコーの声を聴く 耳を傾け、頭に花を飾る少女。アブナイなあ。

ブーグロー 愛しの小鳥 やはり山形後藤美術館といえば一番にこの笑顔が思い出される。可愛い、とても。

ジョージ・エルガー・ヒックス 孤児 屋根裏で二人の姉妹がいる。身を寄せあう孤児の金髪姉妹。姉の方は「ベルセルク」のグリフィスを思わせる美貌だが、将来は見えない。

第三章 静物 みつめる

エミリー・スタナード 静物 どう見ても由一なシャケ、貝、えびー、鰺!!

モデスト・カルリエ 花とイチゴのある静物 この絵の解説を見てびっくりしたが、イチゴは子供の死の比喩らしい。なんでだろう、知らなかったなあ。

アンジェロ・マルティネッティ 鹿と猪のある静物 リアルな絵なんだが、日本でこの取り合わせは間違いなく花札だな。

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第四章 風景と日々の営み

ロイスダール 小川と森の風景 いや、要するに牛だから。

コロー サン=ロー近くの丘と牧場 牛、牛、四牛。

ナルシス・ド・ラ・ペーニャ フォンテーヌブローの森の小径 光が射し込んでいる。わたしは彼の描く女たちが好きなのだが、ここで誰もいなかった。

アンリ=ジョゼフ・アルピニー 月明かりの湖 手元が暗い。鬱屈する。高島野十郎の絵を思い出した。

クールベ 波 これまたよくあれている。空の雲も不穏。

いいものをみて和やかな気持ちになった。


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