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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

フィルムセンターで

久しぶりにフィルムセンターに行った。
つくとドイツ映画の上映日で、この日は何の映画だったのか、皆さん行列中。時間の都合でわたしは見れないから、スルーすることに。←少し悔しい。
戦前のドイツ映画が好きだ。
『カリガリ博士』『ノスフェラトゥ』『ゴーレム』などの怪奇映画。
特にカリガリ博士はめちゃくちゃ好き。
表現主義の傑作とよく言い表されるが、ストーリーから美術からカメラワークから、何から何まで完全にわたしの好みである。
他にここまでわたしのシュミと合致する作品といえば、松本俊夫の『ドグラマグラ』だけかもしれない。
ああ、もう一本あった。完全には見ることが出来ないが、『狂つた一頁』だ。三本とも舞台は共通している。

その『狂つた一頁』の前半部分が数分間ここで見ることが出来るのは、嬉しい。後半部分は京都文化博物館で見ることが出来る。
出来る、と書いたがつまりは、完全な形としては残されていないようなのだ。仕方がないと思う。フィルムは自然発火して焼失することが多かったのだ。その意味では現在のデジタル化はすばらしいと思う。
penkou師のお嘆きも理解しつつ、わたしの愛する古写真を想いつつも、一刻も早く残されている全てのデータをデジタル化して欲しいと思う。

『狂つた一頁』を見る。
その中に舞踏狂の少女が現れる。彼女はイサドラ・ダンカンなのかもしれない。『ドグラマグラ』にはアンナ・パヴロワと呼ばれる少女が踊り続けていた。何かときめくものがある。

今回、松竹映画の資料展示が行なわれている。
♪水の都 キネマの天地 の蒲田撮影所の模型があった。
いい感じ。映画ではなく、活動だったのだ、と感じる。
それから大船撮影所。
昔の映画ポスターが好きだ。もう亡くなられたがみそのさんという方のすばらしいコレクションがあった。

『真珠夫人』
先年ドラマで人気になった作品だ。原作発表当時も人気だったようで栗島すみ子主演で上映されている。
そのポスターを見て『え゛っっっ』と声を上げた。
共演者の中に佐々木清野という名前があった。
わたしの祖母の結婚前の名前と同姓同名だ。
ほほーーー。
感心したわたしは母にメールを送る。
すると、母は聞いたことがあると言う。
おばあちゃんは「わて、女優みたいやろ」と言っていたようだ。
名前がか顔がかは、最早永久にわからない。

栗島すみ子で思い出すことなど。
無論わたしは作品ですら見ていないが、スチールなどで色々眺めている。昔の女優さんは本当に綺麗な方が多い。
個人的には伏見直江のファンだ。
さて、わたしが面白く思った話です。

山本夏彦と久世光彦の共著の中で、少年山本夏彦の近所に栗島すみ子が越してきて、ある日お風呂を貸すことになる。
栗島さんのために山本一家は総出でもてなそうとする。そして少年は直立不動で、日本少年らしい歌を歌う。いい話だなあ。
ある日、小豆の配給がある。栗島さんが分ける係りになったが大丈夫だろうか、と皆は心配する。
見に行くと、栗島さんはグラム分けを知らず丁寧に一粒一粒分けていた。・・・実にいいハナシだ。

それからもうひとつ。
美術コレクターの福富太郎が書いていた話。
絵師伊藤晴雨の作品が色々持ち込まれてきた頃、ある青年から祖父の残したものを引き取ってもらえないかと連絡が来る。
祖父が死んで長持ちを開けると、中からいっぱいの責め絵が出てきた。伊藤晴雨のファンだったのを遺族は初めて知ったのだが、その絵の顔は全て、栗島すみ子の写真を貼り付けたものだったのだ。
福富太郎はそれを受け取るが、老人の執意に恐れをなし、やがて処分してしまう。
どのように処分したのか、わたしはそれを知りたいと思った。



様々な思いに揺られながら、会場をふらふらと歩いた。
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コメント
表現主義ではないけれど
学生の頃に「メトロポリス」が音楽付きでリバイバル上映され、好きになりました。SFや特撮は小さい頃から好きで、同じく高校の頃、ジュブナイルのバンパイアハンターDを読みノスフェラトゥ他吸血鬼ものはよく観ましたよ、懐かしい。今、観たらどのような感想を持つか、自分でも興味が湧きます。
2006/01/27(金) 19:42 | URL | xwing #lW1SJDGw[ 編集]
フレディ・マーキュリー
フルカラーになってましたあれですね。
サビの部分が今でもエンドレスでわたしのアタマを泳ぎます。
そういえばフラッシュゴードンのテーマ曲も良かったなぁ。
台詞入りでね、懐かしいです。
もう一つ思い出しました。
バットマンのゴッサムシティは映画美術史上特筆すべきものだと思います。あれとブレードランナーとは。

特撮に関してはいつか細かく書き起こそうと思います。
2006/01/27(金) 21:31 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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