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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

お水取り

また今年もどきどきしながら東大寺のお水取りに出かけた。
1250年以上続く宗教行事だということはわかってはいるが、
「春を呼ぶ お水取り」
この言葉が染みついていて、ワクワクが止まらない。

本降りの中、奈良国立博物館で「お水取り」の展示を見、それから東大寺ミュージアムを横目に大仏殿への道を往き、手向山八幡宮から斜めに二月堂へ向かう。
6時前から歩き出したが何しろ雨がひどいので足元がいつも以上にわるい。

それでも傘を差しながらてくてくてくてく・・・
二月堂につきました。


雨というのはわたしにとっては幸いで、柵の中に入れたのですよ。そこから見上げる二月堂。
時折中での足音が聞こえてくる。

やがて七時になり境内の照明が落とされ、ごぉぉぉぉぉん・・・・・という鐘の音が。
回廊をゆっくりと上がるお松明。
一本目、上がりました。

駆けてゆくお松明!

火の粉が散る!

舞い散る火の粉、罪を祓う!

あああああ、杉の焼け焦げるいい匂いがする・・・

そして残影だけが目に残る。

お松明の終わった二月堂

しかし内部ではまだまだ行法が続いている。
練行衆の御無事を願い、下界へ帰る。

なお奈良国立博物館の特別展示「お水取り」については、大体毎年ほぼ同じものが登場するのだが、年に一度の再会は嬉しいもので、いい心持でこの奇瑞の発端を描いた絵巻や、使われていてる仏具などを拝んだ。
こちらは去年の感想

イメージ (15)
円内にはそれぞれ東大寺の名所がピックアップされている。上のは閼伽井か。

白黒の鵜が飛び出すあのシーンも出ている。
きれいな彩色で室町時代から大事にされている絵巻。

今回初めて見たのは江戸時代の「お水取り絵巻」。お松明があがる様子を描いているが、回廊をゆくお松明にあわせてきれいな若衆が何人もついているのが(もしかすると異時同時図??)楽しい。

過去帳を見る。やはり「青衣の女人」を探す。それから重源が続く。「造東大寺大勧進大和尚南無阿弥陀佛」だったか。

青衣の女人をモティーフにした舞踊劇「達陀」を思う。
先頃なくなった坂東三津五郎が堂童子として綺麗な踊りを見せて去ってゆく姿が思い浮かぶ。
ああ、悲しい・・・

荘厳さに満ちた声明が流れている。作りものの再現だとはいえ、その場にいさせてもらえたような気になる。
ありがたいことだ。

杉本健吉の「修二会画帖」が今年も出ている。
とても好きな画帖。墨絵。物語絵としても楽しめる。

こちらを見てから二月堂へ向かったのだった。
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