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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

清水卯一の器

数年前大丸で清水卯一展を見た。もこもこした上塗り釉薬が田舎まんじゅうのように割れ響き、趣味ではないが好ましく思った。
清水は二年前故人になったが、作品は今後も生きるだろう。私は磁器が好きで技巧に技巧を重ねた作品に惹かれる。シャープなものが好きなため清水作品でも昭和五十年代にこそ関心が行く。
碗に広がる貫入を見る。薔薇の深奥のようだ。そこに無限の宇宙がある。この観念は他の作にも通じ、壺でも貫入が全身に広がるものを見ると、静かな粟立ちを覚える。それは清水だけでなく、やはり物故者塚本快示にも抱く私の歓びだ。

しかし平成に入ってからの作にはそれはなくなり、もこもこおいしそうな蓬莱掛に成る。そう、成ったのだ。
清水はもこもこの間に文字を書く。花、風、雪、月、柳、四季を空気を字で表し、もこもこの中心に置く。なんとも言えず豊かな世界だ。個人的好みを越えた微笑が浮かぶ。
暖かな気持が広がったまま、私は会場を後にした。
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コメント
いいものはいい
新潟市内にある敦井美術館に、清水卯一の素晴らしい壺が展示されていて、思わず見とれ絵葉書を買ったことを思い出しました。僕は遊行さんとは違って磁器にはあまり興味がわかず、どうしても陶器に魅かれるのですが、いい物はいい。当たり前ですけどね。それ以来新潟に行くたびに(I年に一回ですけど)、ちょっと覗いてみることにしています。
書も書くと教えてもらうと、僕は清水卯一のことをほとんど何も知らないことに気がつきました。
2006/01/29(日) 14:39 | URL | penkou #-[ 編集]
敦井美術館
これまた大丸で展覧会がありましてね、わたしはその敦井美術館展で板谷波山を『知った』のですよ。
ふふふふふ。
同じ収蔵品を見ていても、全く違うものを『みつける』のって楽しいですね。
新潟の新津記念館には行きたいですが、イヤ他にも豪農のお邸にも行きたいですが、大阪からは本当に遠いです。

久しぶりに湯田中温泉にも行きたい・・・よろづ屋さんが大好きです。あの桃山風呂が素敵です。
2006/01/29(日) 16:44 | URL | 遊行 #-[ 編集]
お!新潟。
汗と涙の(農学部より、極真空手道部の辛い稽古ばかりが思い出されます。新潟大にはBOXING部はなく極真空手道部だったのです。)4年間でした。豪農の館、伊藤家の正三角形の茶室は建築素人だった当時の自分の興味をとても引きました。
 新津は石油の世界館も良かった。師も遊行さんも是非、佐渡ヶ島まで訪れてみて下さい。損はいたしませんよ。
 現代建築なら、槙氏、長谷川逸子氏、MVRDVまであり、穴場ですね。
2006/01/29(日) 23:47 | URL | xwing #lW1SJDGw[ 編集]
おいしい鶴の友
お二人さんへ
あの三角形の茶室はなんだか変でしたね。印象深いのですけど。敦井美術館展展なんてやったのですか。大丸で!板谷波山、確かに素晴らしい作品がありました。でもやはり僕には!
新潟で仕事をしたのに、なんとしたことか佐渡も新津にも行っていない。でも雪の川(なんと言う川だったか?)を屋形船で上った(下ったカナ)こともあるし、銘酒「鶴の友」の当主と酒を酌み交わしたことも在った事を思い出しました。
ところでMOROさんは全くの体育会系なのですね。改めて感心!
2006/01/30(月) 14:12 | URL | penkou #-[ 編集]
越後つついし親不知
いきなり水上勉のタイトルで来ました。
新潟はホントに未知の場所なのですよ。
魚沼のコシヒカリとは毎日つきあってますが。
とりあえずわたしの考えてるコースは、敦井美術館-新津記念館-酒蔵-豪農の屋敷-うろうろ。
具体性がないのは、資料を見ていないからですが。

新潟といえばあぶさんなのですよ、わたしには。
それから宮尾登美子『蔵』ですね。智内兄助の挿絵の妖艶さに今でもドキドキしてます。
飲めないくせに日本酒の酒蔵を巡るのは大好きです。
地震前には灘五郷をよく回りました。酒蔵オリエンテーリングというのがありましてね。蔵開きにはよく出かけたものです。
灘だけでなく、伏見にも良い酒蔵もありますが、西条や新潟には行ってないです。行かなあかんなあ。

xwingさんへ。
会社に極真空手壮年の部優勝者がいます。
よく椅子を蹴り上げているので怖いです。最近はしなくなりましたが。
椅子をけるより蝋燭を切り倒す技をみせてほしいところでした。
2006/01/30(月) 18:54 | URL | 遊行 #-[ 編集]
空手も今となっては懐かしい
私はせいぜい学生選手権BEST16でしたね。しかし、大山倍達総裁がお元気だった頃ですから、この世に極真空手は一つしかありませんでした。層は厚かったと思いますよ。4年生で初段を頂いて、次の学生生活の場、東京ではBOXINGしてましたから、その後一回も稽古してないですね。「武道家は隠れて功を積む」のが美徳。人前で荒っぽいことをしても滑稽なだけです。私も喋りすぎですね。
 「鶴の友」の蔵元近くに下宿してました。これも懐かしい。大家さん宅で学生に振舞われる酒は、いつも鶴の友で、正直学生は皆、寒梅、雪中梅が飲みたいなーとわがままなことを思ってました。贅沢者ども!
 
2006/01/30(月) 20:30 | URL | xwing #lW1SJDGw[ 編集]
一升瓶
義弟から聞いた話です。
彼は大阪市内のこどものくせに、大学生になったからには独立するぞとばかりに、阪大生になったとき、独立したようですが、ある夜大事に抱えて帰った一升瓶を狭いタタキで、落として叩き割ってしまったそうです。
それが大変なトラウマになり、以後まったく一升瓶を買わなくなったということです。

彼の妻つまりわたしの実妹もわたしも母も、申し訳ないくらい笑っちゃいました。女っていやなイキモノだよな~~~わっはっはっはっ
2006/01/30(月) 20:56 | URL | 遊行 #-[ 編集]
ああ新潟!
皆様へ
なんだか果てしなくコメントが続きそう!
新潟市内に「絵屋」という町屋の一階に手を入れて使っている小さな素敵な画廊があります。大倉さんという美術評論家が代表になって委員会を作って運営しているのですよ。そしてその大倉さんたちがNPOを作り、市から委託をうけて木造のとても魅力的な旧日銀支店長宅を砂丘館という美術館にしています。
いいですよ。どちらも・・・
僕は絵屋で下町の展覧会をやったときに、恋?われてハーフサイズで撮った下町(木造の町屋群)のモノクロ写真を展示して、ギャラリートークをやったことがあります。僕にとってはMOROさん同様、新潟は特別な町なのです。
敦井美術館は駅の近くですが小さくてがっかりするかもしれませんけど、作品が良いのでネ。
新潟へ行く機会があったら、是非新発田に足を伸ばして、煉瓦と丸太他のレーモンドの「新発田カトリック教会」を訪ねてください。遊行さんのレーモンド感とモダニズム感が変わるかも!
それにお酒のことをいいだしたらねえ・・・・
2006/01/31(火) 17:46 | URL | penkou #-[ 編集]
新潟県人の血
私には半分新潟県人の血が流れているので、こんなに皆さんが新潟を愛してくださっているなんて、とても嬉しいです!

また主人は秋田の出身で、勿論酒好き夫婦です。
新潟の酒は水の美味さが際立ち、秋田の酒は米の味が立つ、
そんな気がします。

卯一さんのもこもこ(笑)は雪遊びのようであり、メレンゲをかけたお菓子のようであり、どちらにせよとても楽しそうですね。

遊行七恵さん、リンクありがとうございました。
皆さんとは不釣合いで本当にお恥ずかしいのですが、
時折でも遊びに来て戴けたら、嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2006/01/31(火) 20:52 | URL | 山桜 #-[ 編集]
新潟美人と秋田美人
よく東北を代表するものは米と美人だと言う言葉を聴きますが、その新潟にも秋田にも足を踏み入れてないなあ。
わたしはツレが福島に一人いるので、東北は勝手に行くと叱られそうなのです。
青森、山形、宮城、岩手は行きましたが秋田・新潟に行ってない。秋田の平福百穂を沢山収蔵した美術館や、新潟の蕗谷虹児記念館にも行きたいですよ。

ところで今敦井美術館展の本を調べましたら’92の高島屋で正月三日に行くというめでたさでした。波山だけでなく、楠部彌弌にクラクラしてました、当時の記録を調べると。日本画は院展が多くて、御舟の遺作もここにありました。
御舟については別稿にして書きたいと思います。


レーモンドは掴みどころのない建築家ですね。
彼はチェコでしたが、彼を育てた土壌性というものも考察しないといけないようです。むむ、これはバナキュラーになるのかしら。

新発田には確か最後のごぜさんがいらしたが、最近亡くなられたようですね。わたしは十年以前ごぜ歌や大黒舞、それから説経節、絵解きを追いかけていたことがあります。
どんどん消えてゆきますね・・・
2006/01/31(火) 22:12 | URL | 遊行 #-[ 編集]
まだ、伸ばしてみたりする。
私の親父は秋田県八森の出身ですので、秋田はよく行きます。秋田は本当に美人が多いですね。
 レーモンドと言われては、行かずばなりません、新発田に。時間が無い・・・。
2006/02/01(水) 02:08 | URL | xwing #lW1SJDGw[ 編集]
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