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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「わたしの好きなシロカネ・アート」

松岡美術館が「わたしの好きなシロカネ・アート」として名品を並べていた。
イメージ (33)

いつも様々な分野の名品を見せてくれているが、今回は何か数字がついている。
なんだろうと見たら、人気投票の結果が書いてある。
一位は当然というか、やっぱりジャコメッティの「猫の給仕」だった。
そうでしょうなあ、わたしもやっぱりこの猫大好き。
イメージ (3)

あんまり数字に関心がないので重くも思わず目を動かすと、ヘンリー・ムーア(ムア表記だけど、わたしはムーアというのが好きなの)の可愛い馬と目があった。
そちらへゆくと「二位」のプレートがついている。
まあ、確かにわかるわ。

そして古代ローマ彫刻のかっこいいのを見やる。いつもにやにやしながら見ているのだが、それが止まった。
随分な順位が書かれていた。
そんな順位みたいなもん、ベスト20までにすべきでしょう。いい作品が貶められてる感じがするなあ。

古代オリエント美術
彩色木棺がある。プトレマイオス朝の鮮やかな色彩の入った棺。なにげに見たら「三位」とある。
まぁわかる気はするね。わたしのように敬して遠のく人ばかりではないものね。

ギリシャの黒いオイノコエも好きなのだが、ここのはわりとまともな絵柄である。わたしを喜ばせるギリシャ的恋愛を描いた絵ではない。
と思いながら見ると「280位」とある。
おいおい・・・
しかしそれはまだマシな順位だったのだ。

古代東洋彫刻
実はわたしがガンダーラ仏が好きになったのはここのおかげ。昔の内幸町時代、混雑した展示室の中に素敵な横顔を見せる菩薩像にどきどきしたもんです。
今はこの明るい展示室でお仲間と共に素敵な姿をあらわにしてくれてはります。

ああ、ええおとこ、古代日本語風にいうたら「あな、えおとこ」。菩薩の横顔にときめく。
完全な西洋でもなく東洋でもないその顔にこそ、惹かれるわけです。しかもこの肉の確かさ。
煩悩と妄想の塊のわたし・・・

「インドのイム」たちがたくさんいてはる。中でもお釈迦様の生涯を記したものが好きだ。物語として面白いし、その表現や装飾がいい。

踊るクリシュナ、シヴァとパールヴァティ、ラクシュミーなどなどヒンズーの神々。

クメール彫刻もいい。ロックフェラーコレクションを見てから本格的に好きになった。
ここと東博でなら数は少ないとはいえクメール仏を堪能できる。

二階に上がる。
イメージ (34)

あなたが選ぶ松岡コレクション「日本の美」
やきものが並ぶ、大好きな空間。
・・・なのだが、目を疑う
古九谷、鍋島、柿右衛門、古伊万里などの素晴らしいやきものに信じ難いようなイヤなプレートがついていた。
125,179,260,348,427,550,648・・・・・・・
全部「人気投票」の順位。
そんなもん、必要なのか。
もぉ本当にじゃま。
見ないでいようとしても目にはいる。
わたしなんか凡人だから、数字に踊らされるぞ。
好きなものでももぉアウトな感じがするがな!!!
がっかりした。
本当にベスト20位までにすべきですな、表記出すのは。
貶められている気がする。
作品は声が出せないのだから、ファンであるわたしが言う。

今回初めて見て気に入ったのは三つ。
色絵唐子犬追図鉢 枝もって追いかける子供。
色絵舟遊女像 薩摩焼で立兵庫に鯉の図柄の帯を締めている。ただ、舟遊女つまり舟まんじゅうだよな、こんなええべべ着てるかぁ。うーんうーん・・・

日本画をみる。
もぉ本当に順位やめろ。そんなことを思いながらみる。

梶原緋佐子 白川路 1979 白川女。稲穂を持つ美人

山口蓬春 山湖 1947 ほのぼの。

鏑木清方 春の海 1919 波打ち際、貝を拾う娘。

特に好ましく思った三枚。

池田蕉園・輝方の競作もある。
桜舟、紅葉狩。まったりして幻想的な愛らしさのある蕉園。琵琶を弾く女、若衆のいる舟。彼の着物の柄はタンポポとスミレ。
秋の散策では若衆と奴がいる。女たちがじっと彼を見る。

最後に松岡清次郎の愛蔵品などを展示している。
「語松」という名で義太夫もしていたそうだ。
写真では「庵室」を語るところが写る。

いいものを見せてくれるのはありがたいが、やはり順位付けはよけいなものだ。
5/17まで。
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