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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

新潟市美術館の名品たち  ピカソとクレーもやってきた

新潟市美術館の名品たち
ピカソとクレーもやってきた
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目黒区美術館に新潟市美術館のコレクションが来ている。
新潟市は遠いので目黒で見ることが出来て嬉しい。

展覧会のキャッチコピーだけを見たら近代洋画がメインかと思うがそうではなく、日本の作家の作品が大変多く、中でも新潟出身者の作品が群を抜いていた。
これはとてもいいことだと思う。
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まず彫刻と洋画を見る。
ルドン 黄色いケープ 神秘的な雰囲気の絵。わたしはルドンの黒い絵よりカラフルな配色の宗教あるいは神話を思わせる人々を描いた作品の方が好きだ。

カリエール 母と子 難しい顔つきの母親とぼやーとした赤子と。何か心配なことがあるのだろうか、と気をもんでしまう。

ボナール 浴室の裸婦 あれ?これはここの絵だったのか。この絵は元々好き。体を拭う女。

ロダン 死の顔・花子 こ、怖い顔。眉を寄せて歯を食いしばって…なにがあったんや花子。
花子は東博でも見てるが、こんなの見たらこの先ほかの花子を見ても必ずこの顔を思い出すに違いないな。

メダルド・ロッソ ガヴロッシュ にこっと笑う少年像。なんかこれでホッとしたぞ。

ピカソ ギターとオレンジの果物鉢 正直な話、別に「ピカソとクレーもやってきた」のでなくてもいいわけなのだよ…

ザッキン 男の頭部 角刈りやな。にーちゃん、鯔背。

クレー プルンのモザイク チカチカ。

ベン・ニコルソン 1932年(ギターと頭像) ギターというよりバラライカみたいな感じ。

マックス・エルンスト ニンフ・エコー 総じて緑の世界。変な生物がいるし。

ブリジット・ライリー ただよい 現代アートはわからんのだが、これはシマシマのニョロニョロのようだった。

日本の洋画をみる。1950年以降。
寺田政明 灯りの中の相談 狼同士でなにやら相談というか悪企み中。テーブルにはアジの開きとリンゴ3/4。ローソクがゆらゆら。
彼のシュールな絵画は見知っているが、戦後の具体的なものは初めて見る。

難波田龍起 不思議な国の人々B やたらと狭い放物線を描く山々がある場所。諸星大二郎の世界観に似てるような気がした。

新潟に息づく作家たち
倉石隆 静物あるいは瞬間 テーブルに黒猫ねてて、時計や手袋やたばこなども…味気ないが猫がいることで画面が明るくなった。

笹岡了一 帰郷 不思議な表現。旅人もその地の人々も。

布川勝三 北の海(しけ) 暗いのう…ざざーっ

牧野虎雄 風景 空、湖、ボート。なんだかもう不思議な配色でそこが魅力的。

佐藤哲三郎 下萌 裸婦たちが野で寝そべったりなんだかんだしている。黄土色と空色の空間で。それがね…この絵のタイトルの英訳が「sprouting in secret」なのね…わりに露骨だな。そのくせそれ自体が描かれていないという…ふふふふふ。

峰村リツ子 女の肖像 眼がきりっ!ショートカットで着物。この画家は沼垂町出身。
ヌッタリ。全然関係ないが、この地名を知ったのは「新八犬伝」の沼垂加地恵から。コヤツが確か結城の合戦で春王・安王の首を切ったのだよ。

加藤一也 月夜 どうもルオー風だな。一人でトボトボ…
月下を一人で歩くのも、「ツェザーレ」風なのもあればルオーぽいのもあり、関根なのもあるなあ。

・小林力三コレクション こちらは新潟出身でない画家のも。
岡本唐貴 野菜静物 枝豆、トマト、きゅうり。こういうのを見るとこの人の息子が描いた「カムイの食卓」も納得なのだよな。

その唐貴のオシャレなモガの絵はこの目黒区美術館にある。
先端に立つ女三態(「東京パック」原画) 1930年のモガ三人。カッコイイではないか、揶揄が含まれていようとも。

宮地重雄 静物 琺瑯カップ、ポットなど。質感がいい。重厚な面持ちを見せる静物たち。

・二つの美術館、二つのコレクション
新潟市と目黒区、共通する画家の作品が案外ある。N=新潟、M=目黒。

安宅安五郎 ベルサイユ郊外 N 暗い並木道。何の木かはわからない。

安宅安五郎 仏国ベルサイユ郊外 M 田舎。思えば都会であるパリから逃れてベルサイユの田園風景を享楽したのだよな、M=A王妃は。

相笠昌義 ラ・ヴィダ・エン・マドリ N 寂れたマドリード。妙に変な人々。大友克洋の世界みたい。しーんとして音がない。群衆なのに。

相笠昌義 版画集「女・時の過ぎゆくままに」M 8シーンが出ている。
・はじらい 10歳くらいの裸の少女の足元に三匹の猫がいる。白、黒、サバ猫。ネコだけは可愛い。少女が妙に怖い。
・微風 裸で眠る
「時の過ぎゆくままに」はこの人の世代からすれば映画「カサブランカ」か、もしくは沢田研二の歌かどちらかを想起する。全く意識していないとは言えないほどにこのタイトルは浸透している。
たとえ描いたものに何の関連もなくとも。

一階には草間彌生、元永定正、篠原有司男の作品があるが、アタマが痛くなったのでこちらはパス。
6/7まで。
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