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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

全点一挙公開 国宝 初音の調度 日本一の嫁入り道具

徳川美術館の「全点一挙公開 国宝 初音の調度 日本一の嫁入り道具」を見た。
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全点公開なのでこちらも気合いが入った。
たいがい徳川美術館では何かしら一点くらいはいつも出ているように思う。しかし全点公開となるとそうそうはないはず。
先の「黄金時代の茶道具 17世紀の唐物」展にも出た純金台子皆具は今回ここには出ていないが、あれを見てからここに来れてよかった。

細かいことは書かないし書けない。
ただただ「ゴージャス」「綺麗」「スゴい」ばかりしか言えない。

そもそも「初音の調度」とは何か。源氏物語の「初音」帖にちなんだ意匠だというだけではない。家光の最初の娘ということもその意味を深めている。
最初の娘のために家光は豪華絢爛な嫁入り道具を拵えさせたのだ。
その千代姫は生涯を江戸で過ごしたが、夫どころか息子からも「姫君」と呼ばれて生涯を終えた。
素晴らしい調度品に囲まれての一生、千代姫のためだけの贅沢な調度品。
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47点の道具をみる。
文様のパターンとしては縁先の廊下で室内に←向きに鳴くウグイスの姿がある。あとは庭の梅に止まったり飛んだり。
それで棚、貝桶、手箱、鏡台。櫛箱、盥、香盆などなどにほぼ同じ文様が入っている。
素晴らしい蒔絵やなあ、とうっとりする。
あと葦手文様も入り和歌がさりげなくそこにある。
櫛なども40もあるのにはびっくりした。

そうこうするうち、耳盥と祝之枕のウグイスのパターンが違うことに気づいた。縁先にいるのは同じだが、室内を向いたほかのとは違い、この二つのお道具のウグイスは廊下から外を見ているのだ。だから←ではなく→向き。
おおーっそうか!なんだか嬉しいぞ。
研究者の人たちには当たり前のことかもしれないが、シロートのわたしは発見が嬉しい。

今度は「胡蝶」の蒔絵調度が並ぶ。人物はなく留守文様。
碁盤、挟箱などがある。

ほかにも様々な意匠がある。
感心するばかり。
そして純金・純銀の調度品に目をむく。
なんかもぉ…言葉も出ないなあ。
純銀のお道具が全く酸化せず、往時の銀色を保っているのにも感心する。

凄いものを見せてもらったなあ。5/31まで。
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常設についても少し。
・大名の数奇 茶の湯
有明の月図画賛 徳川斉昭 薄水色の空に下弦の月がやや大きく描かれる。素敵だ。

唐物文茄茶入 銘・玉すだれ 元ー明 形がリンゴとナスの中間くらいだというので文茄というのだ。案外こういうものは見ないな。

・大名の室礼 書院飾り
七言律詩「細雨空降云々」徳川慶喜 ああ、これはいい字。細目の字でやや癖がある。いいなあ。

・大名の雅 奥道具
花鳥図屏風 孫億 清 1706 六曲一双 貼付画面に極めてたくさんの花と鳥達がいる。色彩も綺麗。
たとえばある一枚は桜・白梅・鳩の配置が絶妙だったりする。

青蓮院稚児草紙 南北朝ー室町 発心譚。
・僧・快算が稚児を見初める。最勝講で。
・夕立。雨宿りする快算に大きめの傘を差しかける稚児。
・その夜、快算は稚児の元へ向かう。廊下で背を向けて待つ稚児。一夜を共にする。
ここで詞書が入り、そのあたりの事情が記される。
・二人の関係が門跡に知られ、稚児の警固が厳しくなり、二人は会えなくなる。泣く二人。
・快算は大峰山に修行へゆこうと思う。師僧はそれを止めようとする。
こちらの寺の別室では別な稚児がいて、そこへニコニコ笑う男が文を持ってくる。

続きが見たいが残念。しかしいいところを見せてもらった。

・蓬左文庫でみたもの
尾張12代斉荘(知止斎)が特に茶の湯を愛好したとかで、彼にゆかりのある茶道具が集まっていた。

金彩鯱香合 樂旦入 知止斎好 おお、いかにも。

竹茶杓 銘・松竹 一対 宗政42本の内 これが二本あるのだが櫂先が尖っているのにびっくりした。
水木しげる「悪魔くん」…山田真吾くんやなく松下一郎の方の悪魔くんの尖り頭を思い出した。

いいものをたくさん見せてもらい、今回もありがとうございました。

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