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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

幻燈展 プロジェクション・メディアの考古学/写真家としてのル・コルビュジエ

早大の演劇博物館で幻燈の展覧会がある、と喜んでいたのに、実際に行ったのは7月3週目で、もう8/2には終幕。
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昨秋、四天王寺さんで幻燈会があり、夜に見に行ったのだが、やっぱり動いてるのを見てなんぼですな。
面白かったです。
その時の感想はこちら

ああええもん見たなと、またどこぞで見たいもんやと思っていたら、早大に種板がたくさん収蔵されたと知り、この企画展の前に出かけたところ「勧進帳」「小栗一代記」「舌だし三番叟」の三本が延々と建物の壁に映し出されていた。
正月の話。それで今度企画展があるというので待ってたら、こっちの出遅れで(以下略)。

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展示室に入りびっくりした。
モノスゴイ大量の種板ではないか。
前述の3作品のほかに、「清姫」「世界風俗写真」「日本名所風景」「忠臣蔵」「教育」「日清戦争」「化け物屋敷」「ハムレット」「マクベス」「ベニスの商人」ほかにも猫と瓶の中の鼠のドタバタギャグもある。
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棚にもズラーーーーーっほんまにびっくりした。
種板はこれまでに鴻池家の旧蔵品、国立演芸場の資料室のなどは観てきたが、これはもうほんまに凄い量ですわ。
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こちらは「ベニスの商人」だが2種あって、舞台写真を連ねたもの、作画されたものなど。
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「ハムレット」を見るとドラクロワの挿絵が途中に入っている。なんでもありの編集なのだなあ。
オフィーリアの死はミレイの絵を持ってきてた。…これはこれで面白い試みではあるな。

そしてその空間ではスライド上映がずーっと続いていて、わたしも結構時間をかけて楽しんだ。
「化け物屋敷」「小栗判官」「ハムレット」…
小栗は深泥池の蛇女に見込まれて仲良くなる辺りくらいまでが上映されたが、女がシマイに蛇の頭に着物と言う姿になったので、清姫のようだとも思った。

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機械などもある。
現代の作品も見たかったのだが、どういうわけか故障中だったり、休止中だったりした。
動いているものはどうもよくわからないものが多く、申し訳ないがわたしには意味不明だった。
これは残念なことだ。
現代アートとわたしが無縁な理由が実はこれと同じで、説明者がいないから存在価値もわからず、意味不明なままで、それで遠ざかるのだった。善き先達がいれば、またわたしの意識も変わるように思う。
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浮世絵も展示されている。理由はその浮世絵にも幻燈が出ているから。
豊国写し絵七変化は面白く、当盛水滸伝の中では福助と骸骨のいるシーンなどが描かれ、鳥獣戯画な写し絵もある。
梶田半古の挿絵も出ていた。

幻燈会の〆は必ずきらきら万華鏡の登場から始まるそうな。クロマトロープと言う。 
花輪車が出てるとおしまい。大阪では「シマイ」の文字も出たそうだが、こちらはどうか。
面白い展示だった。

常設ではパルビエのバレエ・リュスのための衣裳図案が出ていた。
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かっこいい。モニターにもたくさん出ている。いいなあ。

幻燈展は8/2まで。


會津八一記念館では「写真家としてのル・コルビュジエ」展も見た。
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モダニズムの巨匠の写真は、建造物とはまた違う、日常的な軽いスナップショットも多いものだった。

1936年以降の写真が集まっていた。
リオデジャネイロに行って、古い街の壁や現地の人々やひび割れた大地を捉えている。
特に思想的なものや主義とかも感じない。

SSコンテ・ビアンカマーノ号船上 非常に細部にこだわる写真ばかり。ディテールへの偏愛は実は人間関係につかれているからの選択かも知れない。

当人のセルフポートレートもある。海岸の砂地のうえで寝転んでいた。
写真ではどうも自分の思うことが出来ず、可愛い写真を撮り集めような感じもする。
可愛い遺品。イメージ (10)

記録のための写真ではない。プライヴェート写真のようにも思えた。
どちらも8/2まで。
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