美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

書ききれなかった企画展の感想など

書ききれなかった企画展について少しずつ書く。

・武蔵野市立吉祥寺美術館 浜口陽三記念室
「静と動の対比 浜口陽三と一原有徳 同時代を生きたふたり」
浜口のメゾチント作品はいずれも静謐な様子を見せているが、それは水底にいるかのような静けさだと思う。
くるみ、キャベツ、アスパラガス、さくらんぼ、ぶどう、レモン。
「グルメではない」が素晴らしき「グルマン」たる浜口陽三の作品には食べ物がけっこう多い。
いずれもシーンとしている中にきらりと光っていた。

今回の展示には毛糸類をモチーフにしたものがいくつもあった。
毛糸と網棒を用いて「Almost Symmetric」面白い構図の作品もあった。94年だから晩年の作だが、静かなユーモアというかエスプリを感じる。
初めて知ったことがある。「トリコット」というタイトルの作品があり毛糸玉だった。調べるとフランス語でやっぱり毛糸関係。浜口はフランスのヒトになっていたからなあ。

一原有徳という版画家はこの展示で初めて知った。
抽象的な作品が多い。技法も変わっている。
しかしなにかカッコイイ。
どうもわたしは絵画での抽象表現はニガテだが、版画になるとカッコイイと思う傾向が強いのだった。
2/28まで。

・同上 萩原英雄記念室
「木っ端の宇宙」
木版で宇宙空間。
砂上の星、星雲、星月夜。いずれも連作でこのタイトルのあとにナンバーが打たれている。とてもカッコイイ。チカチカしたものが上からバラバラと降ってくるかのようだ。

追憶 これもナンバーが振られた連作。雷文様のようなバラが連続する。

黄と黒の軌跡、赤と黒の軌跡 これらも実際は理解できていないのだが、妙にカッコイイ。

版画は抽象でもカッコいいと思うのだが、これは何故なんだろう。版画そのものには詩の心があるからだろうか。
よくわからないのだが。


石洞美術館に久しぶりに出かけたら、駅前のあまりの変貌にびっくりした。
それでもあの特徴ある建物は見間違いようがないので道も間違えず到着。
オバサマ団体がいてやかましいので長居はしなかったが、いいものをきちんと見た。
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「日本のやきもの」展。縄文土器、埴輪から道八そして現代作家まで。

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勝坂式の人面つき土偶がもう本当においしそうなクッキーというかビスケットに見えて仕方なかった

大きな鬘のようなようなものを頭上に着けた埴輪を持て、その昔土門拳は「横浜の芸者だー」と巧いことを言うたそうだが、実際美人で垢抜けた感じがする。

名古屋の御深井釉千鳥型小鉢 小さくて可愛らしいお皿。みんなそれぞれ空飛ぶと千鳥の形をしているのがいい。

道八の狸も可愛くてほんまにぽんぽこぽんとやりそうなタイプ。

現代作家のもそれぞれ文様のあるもの・彩色のあるものなどいろいろで、中でもタコの絵の陶器が面白すぎた。

「おん祭と春日信仰の美術」奈良博。毎年この時期の寒い真夜中に神様を…
ああ、到底私には無理。でも、展覧会を見るのは可能~~
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以前に企業グループのトップの方が日の使いになられたので声援に行ったことを思いだす。
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春日絵巻もきれいだった。
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次に奈良博の常設展示。
兜跋毘沙門天像 かっこよかった。きっちり着込んではる。

北野天神縁起があった。天帝に無罪を訴える菅公。
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立川流儀軌 現物初めて見た。なかなか艶めかしい。「春画」展を見てきたあとにこういうのを見ると、日本のその方面の奥深さをつくづく実感するねえ・・・

義経寄贈の籠手なども春日大社にあるのか。

若宮のためのお道具が出ているが、いずれも物凄い細密技術。平安の工芸はレベルが高い。

まぁ細かいことはおいて、いいものをたくさん見れたのはよかった。
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