美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

一月の東京ハイカイ録 1

一月の東京ハイカイは実質3日でした。
何でも西日本に最大の寒波が来るというのを聴きながらその西から東へ向かったら、意外なくらいに温いですがな。
いつも定宿への送迎バスを東京駅周辺で待つわけだが、どういうわけかなかなか来ない。
若い中国人家族と目があい、頷いたりしているところへようやくバスが来たら新米さんだった。バスは複数の宿を回るので宿の名を尋ねるが、その家族とは言葉が通じない。
さっき目があった奥さん、わたしに宿の名刺を見せたのでわたしが運転手さんに伝える。
バスが走りだす。えらく揺れる。キャリーバッグもガタガタ。するとそのそばに座っていたサラリーマンのひとがわたしのキャリーをずっと抑えてくれた。
親切が親切を呼ぶ。
やっぱりこういうことが大切だと思う。

さて初日。展覧会の感想はそれぞれ後日に。
まず北浦和へ出た。
埼玉近美の「旅と芸術」展に出かけたのだが、開館前についてそれからずーっと動けず。
ものすごく良かった。これはもう本当にすごくいい展覧会だった。
見たもののうち前々から知るものがあっても、それがコンセプト一つで全く違う存在になる。巌谷國士、さすがやなあ。

ホンマに凄い展覧会を見たコーフンが冷めやらぬまま埼玉で横浜名物サンマーメンを食べて、温かくなってから都内へ戻る。なんしか月曜の雪がよく残るのがこわい。
そう、わたしは雪とお近づきのない大阪人。

予定よりかなり時間が押してるのでいくつか変更。神田に出て三井記念へ。
これがまたいいもの揃い、三井家の貴族性を見せてもらったよ。
東洋陶磁美術館からわが麗しの君たる油滴天目もご出陳してはりますが、これがまた国宝コーナーでピカリピカリと光ってて、もう20年もお付き合いがあるのに初めて見知ったこともあって、なにやら気持ちはモズク状態ですな。
狙仙のエテさんも可愛い。能面も色々あり「花」の小面にこちらは共ににっ と笑ってみたり。

三越に行きまして吉野石膏所蔵のコレクションをみる。
吉野石膏はいつもいいのが多いから楽しみに出かけたら、なんとびっくりしたことに小川美術館の高山辰雄「聖家族」が吉野石膏コレクションに加わっているではないか。
吉野石膏はこうしてしばしば展覧会を開いてくれるし、大事に作品をまもってくれはるから安心ですな。
というわけでわたしは1993年の6月以来か、じっくりと「聖家族」26点を眺める。
ほかにはシャガールの連作版画「ダフニスとクロエ」もみる。ここのもいい発色。

外に出たらメトロリンクが向かい側にきていた。それで行く先が変わりとりあえず高島屋まで乗り、さくら通りをこえて東京駅へ。
丸ノ内でEXIC会員特典の東京サブウェイチケット1日券800円を購入し、ステーションギャラリーで現代の版画を見る。
この展示の前提条件を知らんまま見たのは却ってよかったかもしれない。
(後で原田マハが売り込んだ企画とかなんだかんだ)
デヴィッド・リンチの版画は興味深かったが、どうも映画監督が個人で製作する作品というのはニューロティックな感じがするな。ティム・バートンも黒澤も絵はうまかったが、リンチも悪くない。ただ、見ていて疲れる。

エキナカの駅弁「祭」で大好きなヒラメのエンガワ押し寿司を買ってから上野に出る。
東博はまだ金曜の夜間開館が再開していないので、兵馬俑は諦めて都美にボッティチェリを見に行く。

ボッティチェリ展、近年の集大成だと思う。去年のブンカムラでの展覧会やおとどしのウフィッツィ展でもボッティチェリのいいのを見たし、自分もフィレンツェでわーいわーいとなったが、本当にこれはすごい展覧会だと思う。
たぶんこれ以上の集められ方は難しいのではないかな、日本では。

最後に科博でワイン展。シャトー・カハクというのがなかなか楽しい。
ワインを飲まないからそんなに口惜しいというのはないけど、これはワイン愛好者にとってはイーッとなる展示ではないかな。飲ませろーっという怨嗟の声が聴こえてくるようだぜ。フレーバーワインのその匂いの元が紹介されてた。
いちご、グレープフルーツ、ピーマン、バラ。しかしバラとコーヒーのコラボはやめよう、目眩がしたわ。
ワインのラベルがいい。ピカソのミノタウロスにはじまりバルテュス、セツコも。そしてデルボーも描いている。他にもコクトーやローランサンのもあっておシャレ。
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なんだかやはり罪の匂いがするよな…

没年になるのかIMGP0189_201601250002469b9.jpg

ここで帰ったわけだが、エンガワの押し寿司、米がダメダメで今回酷かったなー。
新潟のメーカーのだが、新潟は米どころの筈なのにダメダメ。
ああ、びっくりしたわ。

というわけで初日ここまで。

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