美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **なお現在コメント欄を閉鎖中です。

ピクサー展

ピクサー・アニメーション・スタジオが設立30周年を迎えるそうだ。
それで東京都現代美術館で展覧会が開催されている。
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わたしが行ったのは日曜の朝で東京駅からのバスだったが、開館数分前についた時には既に大行列だった。
ありがたいことにチケットはあるのでそちらに並ぶことはなかったものの、入場制限をしていたので大体20分くらいはその場にいたと思う。

行列にいながら場内の見えるところに目を向けると何かの動く様子があった。
アニメーションという言葉の意味を改めて思い起こしながらそれを見るうちに行列が動きだし、わたしは中へ入った。

ピクサーはCGアニメーション製作で名を成したので、ここでは何を見せるのだろう、技術的なことかな、と思いながら進んでゆくと、意外な展示が開かれていた。

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1.イントロダクション
初期作品のアートワーク。
なお、用語に関して写し間違いがあるかもしれないので、もし見つけた方はツイッターで教えていただくと助かります。

まさかと思ったのが手描きの原画やビートボード。とてもいい。
そうか、最初から最後まで完全にCGというわけではなく、アイデアを出すときはやはり手描きから始めるのだ。
当たり前のことかもしれないが、そのことに気付いただけでも嬉しかった。

カラースクリプトとは色の台本だという。
そのカラースクリプトが作品の世界を構成する。
色んな建物、室内、庭の柵などの背景画がいい。

ボローニャの絵本原画展でも近年はフルCG作品などが多くなっていて、ちょっと面白くないなと思っていたが、実際に動きのあるものの場合、CGだからこその面白さはある。
だが、その完成する前段階で「肉筆」が入るのはやはりキモチ的に楽しい。

多くの作品が紹介されている。
わたしが実際に観たものはないのだが、それでも見てゆくとそそられる。

2.ストーリー
一つ一つに丁寧な紹介がある。それらを読み、原画を見てゆくと、どうしてピクサーが人気があるのかだんだんわかってきた。
そして同時に自分が何故見に行かないのかもわかった。
感動的な物語に出会うことを、今のわたしは避けたがっているのだ。
だがそれでもこうして展覧会で胸を熱くしている。
映画館に行って、うけた感動を誰かと共有したいと思うのに、今のわたしはそれがかなわない。
それが淋しくてこんなことになっているのかもしれない。

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3.キャラクター
造形師による3Dフィギュアもありよく出来ていることに感心してぐるぐる見て回る。
殆ど知らないキャラ達だが、製作過程の仕事を見てゆくうちに親しみがわいている。
「ああ、このキャラがあの話の」と区別がついてくると、その時点で嬉しい気持ちになる。
だからもっと見たくなる。

映像コーナーにちょっと入る。
おもちゃたちと巨大な(!)赤ん坊の攻防戦が面白かった。
赤ん坊の凶悪な力を恐れ怯え、ソファの下に隠れるおもちゃたち。しかし赤ん坊を楽しませるために存在するおもちゃたち。
アイデンティティ、使命感、そして…
まさかのラストには笑ってしまった。いや「まさか」ではないか。
予想はしていたが、それ以上の面白さがあったというべきか。
ああ、面白かった。

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「トイ・ストーリー」のコーナーで「やっぱり見ておくべきだった」と反省した。
だがこうして展覧会で遅ればせながらも彼らの仲間入り、ちょっとばかり出来たような気がした。
そう思わせてくれるような展示と作品なのだ。

「カールじいさん」は実は見に行こうかと思っている間にタイミングを逃した一本だった。
わたしはそうなるとすねてしまうので、ほかのも見ないぞと思ったりするのだ。
これはいかん。資料を見るうちにやっぱり今度は見に行こう、好みの作品ならば、と思い始めた。

それにしても完成へ向かう道すがらに誕生する様々な美しいタブローやスケッチ、それらに随分と惹かれた。
特に「モンスターズ・インク」などのシリーズの背景画、あれはもう本当にわたし好み。
絵本で欲しいくらいだ、背景画ばかり集めたものを。

そして素晴らしいテクノロジー。
そちらにも改めて感銘をうけた。
この方面の進化はこの先も続くだろうが、今はここが一番なのか。
すごいなあ…

ゾートロープがあった。
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とても楽しい。10種だったかキャラたちが自在に動く。
何度も何度も見続けた。
眼の錯覚の楽しさ。いいものをみた。

何にも知らないわたしのようなものでもこれだけ楽しめたのだからファンの人たちは本当にワクワクすると思う。
展覧会としてもとてもよかった。

出たらまたまた大行列だった。
この日は府中へ行くので他は見ずに去った。
いつかピクサー作品を映画館で見に行こうと思っている。
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