美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **自宅でログイン出来ないので、現在「遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う」で感想を挙げています。

火野葦平旧宅「河伯洞」

北九州を代表する小説家は火野葦平だと思う。
何度も映画化された「花と龍」があまりにかっこよくて、様々なシーンが思い浮かんでくる。
原作がいいから現代にいたるまで映像化されるのだ。
わたしは任侠映画が大好きなので色々見てきたが、やっぱり健さんのが思い浮かぶ。

実録といっていいのか、小説に出てくる人々はほぼ実名だそうである。
火野葦平のお父さん・玉井金五郎、お母さん・マンをはじめ様々な人々が現れ、思惑が入り乱れ、暴力もあれば優しさもある。
そしてこの小説は真っ当なBildungsromanだと思う。
その意味では河内が舞台の今東光「悪名」と共に耀く作品なのである。
泥臭くとも命の限り生き抜く人間像、それに強く惹かれる。

さて火野葦平は「麦と兵隊」などのシリーズで流行作家となった。
お父さんは息子のためにとその印税で立派な和風邸宅を拵えた。
それがこの河伯洞(かはく・どう)である。
河伯は日本においては河童の事でいい。神の零落の姿とかそんなことは思わず、機嫌よく「ああ、河童なんだ」と思おう。
河童が大好きというのは先人に芥川がいて、火野がいて、清水崑がいて、川端龍子がいる。
水木しげるも河童は好きだったらしく、「河童の三平」をはじめ様々な作品がある。

前置きが長くなった。
普請道楽の邸宅を、火野葦平のご子息や関係者の皆さんの楽しい案内でじっくりと拝見させていただいた。

外回り
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おじゃまします。
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とにかく木彫技術がすばらしい。

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著作
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二階から見る。面白い継ぎ目である。

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とてもよかった。
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見事な和風邸宅だが、火野葦平は戦友たちの労苦から心苦しく思っていたそうだ。
しかしお父さんの気持ちもよくわかるし・・・
せつない話である。

またいつか再訪したいと思う。


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