美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

絵ものがたり

藤田美術館で「絵ものがたり」展を見た。
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わたしは絵画や工芸品で文芸性を持つものが殊に好ましく思われるので、たいへん嬉しく眺めた。

源氏絵・伊勢絵がいちばん選ばれるところだろうが、それ以外にも物語は無限にある。
鳥獣戯画巻残闕 この模本はなかなかいい。
レースの様子。
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狐馬に乗るウサギvs麒麟に乗る猿。

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駆ける!

手に汗握る様子の観客たち。中には手をグーにして同胞を応援する狐もいる。
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結構楽しめる。

枕持って谷間をうろつく菊慈童、物語の本質を衝いている気がするな。
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野呂介石が黄公望の「天地石壁図」を模写したものが本物と一緒に並んでいる。
この模写をしたくて仕方なかったことを・出来てとても嬉しことを、野呂は記している。
絵の良さは正直よくわからないが、かなりな細密描写だと思う。ただ、原本より模本の方が柔らかな感じもある。

七夕をモチーフにした硯箱もある。
梶の葉を蓋の表に七枚水に浮かべる意匠。ただ、中に収めたセットのうち水滴は梶の葉ではなく楓、硯自体のレリーフは菊だった。

玄奘三蔵絵も9巻1段が出ていた。
王様に誘われて5年に一度の大がかりな法会に参加する玄奘。龍頭の船に二人のる。
近隣の王侯らは白象に乗ってやってきた。

葦手の綺麗な硯箱もある。紀貫之の和歌を鏤める。
チラシのは光琳の拵えた桜狩蒔絵硯箱。螺鈿の桜が可愛い。

師宣 大江山酒呑童子絵巻 勅命を受けて頼光らが住吉・熊野・石清水を拝みにゆくところ。
考えたら全部出かけてるわけで、大江山行くのより遠いところまであるな。

渡邊崋山による好きな歴史シーン集めましたレビュー集とでもいうべきノートが出ている。
歴史故事人物図 囲炉裏端に座る人が火を吐いてるから、一瞬菅公のことかと思ったが、風俗が違う。
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解説を読むとなんとこれは利休居士。横でムカムカしているのが太閤。
利休も亡霊になってからようやく憤りを吐いているわけだ。
そしてここで太閤が叱りつけると利休の亡霊は後ずさりしたとか。
それで太閤は堀三十郎と言う当時15歳の美少年(と文中にはある)を呼んで後を見させたが、もう利休の姿はなかったそうな。
利休の恨みもいいが、その15歳の美少年の絵も見てみたかったな…
この元ネタは知らない。今回の展示で初めてこんな話を知った。

今回は最初に菊慈童、次に文中のみの堀三十郎と美少年の登場があったが、最後にまた可愛らしい美少年がいた。
古染付雲堂手花入 明  伯牙の御傍仕えの侍童、スゴく可愛い。この画像では分かりにくいが、まつ毛も長く鼻の形もよく、どこかペーソスを感じさせるような表情がとてもいい。
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ああ、またいつか会いたいものだ。
6/12まで。
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