美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **自宅でログイン出来ないので、現在「遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う」で感想を挙げています。

五月の東京ハイカイ録 その2

続き。
5/2から。この日は月曜で出勤される方も少なくない。うちの会社も開いている。わたしが勝手に休んでるだけ。
美術館は博物館法で月曜が休みだけど、連休の谷間の今日を開けるところもあれば仕舞うところもあり色々。事前に調べてあきらめたのがあるが、調べてたのに勘違いしてシモタになるところもあった。

明治神宮宝物館で昭憲皇后の衣裳や遺愛の品々、愛読された歌集や栄花物語などをみる。靴もとても小さくて可愛らしいし、蒔絵の小さな棚なども素敵。

根津美術館に着いたのは開館直後のはずなんだがもうかなりお客が入っていた。
五月らしく八ッ橋図が出ているのだけど、それもいいが、吉野龍田川図屏風が大変良かった。胡粉盛のもこもこした桜が金屏風を覆いつくし、紅葉した楓と白色の楓が入り混じって赤をいよいよ際立たせていたりで、とてもよかった。
大好きな饕餮くんにも挨拶してから次は松濤へ。

根津のお庭でみかけた石仏さん。

一足先にツイッターで紹介したらなかなかの人気者になりましたな。
「ちょっと伸びたかな、そろそろカットかな。」

いつもおせわになっている甲東園の頴川美術館の名品が大挙して御開帳。これだけの数を一挙に見ることが出来るとはなあ。頴川の企画展の何期分だろうというくらいの数量。みんながんばれー!!

さて、ここまでは予定通りだったが情報不足と勘違いとでオタオタしてしまった。だが、ちょっと座るスペースがあったので20分ばかり休んだことでアタマが動いてくれましたわ。

新美へ。
まずはルノワール展。ここはオルセーとオランジュリーの名品を集めた展示なので知ってる絵もかなり多く、「名画に再会」気分で明るく見て回れた。
こういうゆとりの「鑑賞」っていいね。好きな絵も多いし。そして息子のジャンの映画「フレンチ・カンカン」「恋多き女」などもちょっとばかり流れたり。

三宅一生展な…マネキンと並び方とが面白かったわ…

サントリー美術館「広重ビビッド」展。
さすがサントリーというしかない、巧いタイトル。
「ヴィヴィッド」にせず「ビビッド」にしたのかまず巧い。
原コレクションのものすごーーーーーーく綺麗な色の広重の名所画。
ブンカムラの「くにくに」展はボストン美術館のビゲローらが集めたもので、早いうちにアメリカに渡り大事にされてあの色だけど、こちらのはどういう経緯であれだけ綺麗な色のままなんだろう。すごいなあ。

21-21に行くつもりだったが、やめた。また次回。
それで森ビルへ。
時間配分を考えて、向こうの担当者とも話し合った結果、先に屋上で見学、ポンペイ展、セーラームーン展、六本木クロッシング。
初めて屋上に出たが凄い風で寒いのなんの。
こらあかんわい。
しかし綺麗でしたわ。

セーラームーンは何にも知らないのだが、「ハンターxハンター」が再開したので嬉しいなと。←奥さんの絵だという評判もあるからなあ…

ポンペイは2000年のミレニアムの時か、あの年に行った時のことをまざまざと思いだしたわ。フレスコ画って大好きなので嬉しい。

さて六本木クロッシング。今回はイヤホンガイドも借りて自分としてはかなり真面目に作品に対したのだが、正直な話、個々の作家が何をしたいのかが全く分からなかった。
意図を読むのがなにも必要なわけでもないのかもしれない。しかし、そこにあるものをどう見るべきか・どう感じるべきか、それすらもわからないのだ。
映像作品があった。個人的にはこれが一番よかったが、ただ、それも内容がゲイの話だったからかもしれない。
そしてアートとして出されているこの映像作品は、なぜ「アート」として出されているのか、そこでも意味が分からなかった。内容的には十分に「アート」作品であるにもかかわらず、むしろここに出すのではなく、「ある視点」部門に出すべきではないのか、という意味である。
「アート」の範疇に押し込めるより、映像作品としての評価を望むべきではないのか。

ちょっと真面目なことを言おうとすると舌がもつれてきたな、やめよう。
5日めはここまで。

さて最終日。憲法記念日。
東京駅のいつものロッカーに荷物を放り込んで、竹橋へ。
本当は三の丸にも行きたかったが、時間がない。

安田靫彦展。たいへんよござんした。神話系統の作品をたくさん出してくれていたのが嬉しい。
また常設にも院展三羽烏の古径の美少女達の絵、青邨の古代貴人の葬送図もあり、たいへん嬉しく思った。古径のその絵は十年前の古径展の時にチラシ表になっていた。
しかし青邨展はなかなかないなあ。

戦争画では意外なことに岩田専太郎の特攻隊を描いたものをみた。
描かれた青年たちの凛々しい顔、とても気の毒だった。
しかしこの絵をこの日に見れてよかった。こんなことが起こらないように日本は戦争を放棄したのだ。

次に九段下。昭和館に入る前に近くでご飯を食べたが、武道館のライブのせいでか人があふれていた、びっくりしたなあ。
昭和館では双六。これがあまりに楽しすぎて時間とりすぎてしまった。
わたし、狙い撃ちされたなあ。

双六はその当時の世相を反映してもいて、そのことがまた面白いのだよな。
98年に江戸博で、また姫路の入江コレクションなどでも楽しい双六を多数見ているが、昭和館にはデータベースがあるそうで、図録に掲載されていないのもそちらで観れそう。

もう入れない九段会館。
IMGP0090_20160504232430ad2.jpg

IMGP0091_20160504232431261.jpg

IMGP0092_20160504232433aea.jpg

IMGP0093_20160504232434e8c.jpg

IMGP0094_20160504232436b4a.jpg

で、九段下から両国へ向かったのだが、この行き方が曲者。
わたしは新宿線の森下経由を選んだのだが、ナビを見たら東西線の門仲経由がベスト、次が半蔵門線の清澄白河経由で、森下経由は三位だった。
もう乗り換えのきかないところにいたのでこれでええわと両国に行ったら、哀しいことに「真田丸」人気のおかげで常設展示にたどり着けない状況になっていた。チケット買うのにえらく時間がかかるのだ。
時間ないので三越の展示は諦めた。しかしこれを諦めると他に道が開くので良しとしよう。

三井美術館。
北大路魯山人の器の展覧会。足立美術館のを中心に。
眺めているうちにどんなお料理が載ってたのだろうと想像がふくらんで、ヨダレが湧いて湧いて…いけませんなあw
そういえば愛知県陶磁資料館のレストランでは「織部コース」「志野コース」があり、器がそれで出ていた。
雑誌でよく見るのだが、お寿司屋さんが魯山人の器に盛り付けている写真がある。
やたらとコハダに目がゆくのはわたしが関西人でコハダと無縁だからだろうが、こういう感じなのかと俎板風の大皿を見て納得する。

次に出光美術館へ来た。
50周年記念。山種と同い年。国立劇場も同い年。ウルトラマンも同い年。
因みに…わ … まぁええか。要するにみんなで繁栄しましょう!
今回は「伴大納言絵巻」がメインで、三期に分かれての展示なのだが、来たらわかることだけど、ミステリー仕立てというかポリティカル・サスペンス風な紹介の仕方が面白くて面白くて。
人物紹介とか政治状況とかわかりやすくしてて、これは絵巻の絵を愉しむだけでない面白さがあった。
ほかにもいい絵巻があったのでホクホク。
リストにないけど工芸品の良いのもザクザク。
いつまでも繁栄してくださいよー。
関連記事
スポンサーサイト
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア