美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **自宅でログイン出来ないので、現在「遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う」で感想を挙げています。

奈良国立博物館でみたもの

奈良国立博物館で「和紙」展と名品選の「珠玉の仏教美術」を見た。
いい展示なのでそのことを少々。

補陀落山浄土図 南北朝時代 奈良・聖林寺  山上宮殿に観音らが寛ぐ。前には蓮池もあるが、黒い中に赤い花が咲いている模様である。太鼓橋が掛かり、踊るものが二人。山中のお堂には僧侶も2人ばかり。そして岸辺には到着した船がある。この船、あれか、補陀落渡海船ではないのか。ではこの乗組員は見事に観音浄土へたどり着いたことになるのか。うわーーー!
飛天が飛び、雷神もいる浄土。かなり多くの神仏がいた。なごやかな島。

千手観音像 平安時代  手が見えず、宝もよくあまり持たない。が、その背景にはたくさんの宝物・用具がある。

和紙展を見た眼で経巻を見ると、和紙の特性が印象に残る。
瑜伽師地論 巻第十六〈五月一日経〉 白さがふと目につく。綺麗。

大般若経〈安倍小水麻呂願経〉 埼玉・慈光寺  貞観13年(871)、楮で作られていて褐色。

法華経一品経 神力品第二十一 鎌倉時代 奈良・長谷寺  ピカピカ。金銀ピカピカ。

如意輪観音像 鎌倉時代  補陀落にいる、とある。え、そうなの?この浄土には滝、渓流、松に桜がある。

森の中で誰かが木のうねる根元で跪くなど、自然の中にいる様子を描くのは鎌倉時代の特徴らしい。

如意輪観音像 鎌倉時代 奈良・海龍王寺  岩に座る。スキンヘッドである。油彩画ぽい。密陀絵というわけではないが。

水月観音像 天庵妙受賛 鎌倉時代  しっとりとおちついた美を見せる。

白衣観音像 約翁徳倹賛 鎌倉時代  ゆったりと優しい。左下に善財童子がいて、手を伸ばす。

白衣観音像 明 奈良・談山神社  岩に凭れるくつろいだ様子の観音。美しい。考えをめぐらし中。

水月観音像 高麗 滋賀・聖衆来迎寺  肉色の仏。高麗仏画の美。左下に赤衣の童子。
やはり違うものだ・・・

三十三観音曼荼羅 室町時代 滋賀・観音正寺  下に聖徳太子16歳のみづら姿。裾は長く肩に降りる。後で調べたら、このお寺のサイトを見ると、「開基については人魚の伝説があり、聖徳太子が人魚の哀願によって寺を開いたと伝えられています。」とのこと。

観音経絵 鎌倉時代 石川・本土寺  二幅共にかなりの人出で、わたわたしている。岩山から落ちたり、殺されたりと殺伐系。

スゴイのが刺繡で出来た阿弥陀如来来迎図などなど。
中でもスゴイのがこちら。
刺繡法然上人絵伝 4幅 延宝5年(1677)大阪・一心寺  う、わーーー
ここは宗派関係なしに骨仏さんを十年ごとに拵えるお寺で、わたしもたまに法要などで出向くこともあるが、さすが所蔵品が違うな、と思った。
みどころをちょっとばかり。
1、強盗を迎え撃つ。母との別れ。
2.橋の上に立つ法然和尚の頭上には既に光の輪が。
3.仏と法然の間に光ネットワークつながるの図。法難もある。首を斬られてコロンと転がる人の次にいるのだ。
4.船でどこかへ。海中には鬼や溺れる人々など。岩場にも鬼。
最後は涅槃入り。来迎図。

土偶〔山形県杉沢遺跡出土〕  縄文時代    哲学的な蛙、のような顔。

さて「和紙 近代和紙の誕生」
高知県出身の吉井源太と言う人の奮迅ぶりが際立つ展覧会だった。
彼が誕生する以前の江戸期の和紙ものがある。
鹿島大明神の願文、秀吉のご朱印状、多武峰の御破裂目録など。




コピー紙、タイプ紙は昭和40年くらいまで海外輸出していたそうだ。

和紙、侮れないよなあ。

7/3まで。


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