美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **自宅でログイン出来ないので、現在「遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う」で感想を挙げています。

大正時代の「かわいい」

まもなく終了する「100年前に夢二が発信 大正時代の「かわいい」展   ~乙女がときめくデザイン&イラストを中心に~」についても少々挙げたい。
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先に3階の高畠華宵室に行く。
「華宵が描いた動物 愛しきペット」展開催中。
今は猫ブームだが、猫の他に犬、ウサギ、小鳥を飼う人も多い。そして抒情画でも少女の傍らにペットを配置する絵も少なくない。

ウサギの手を持ってダンスする女たち、「月夜の夢」、ダンサーとウサギの取り合わせは童謡「ウサギのダンス」がその方向性を決めたのだろうか。

鳥も多い。懐かしき九官鳥と少女の会話。今はあまり見なくなったが、昭和の頃は九官鳥を買う家も多く、必ず「おタケさん」という言葉を覚えさせようとしたものだ。

華宵本人は犬好きだったそうだ。

サル、ワニ、馬。中でも「日本少年」などでの仕事では少年がワニに乗ったり、白クマを撫でたりしている。

さて夢二。
弥生美術館のツイッターにも挙げられているが、こんな絵が出ていたらもう完全にやられる。



可愛い幼女の絵がある。「春のお山は」これだけでも愛らしい。
大正時代の「かわいい」は本当に可愛らしくて、見てゐるだけでもときめく喃。
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絵封筒、千代紙、半襟。夢二のグラフィックの才能の高さを改めて思い知る。
植物や小鳥などをモチーフするだけでなく、マッチなどもそこに加わり、どれを見てもキュンとなる。
ドクダミ(花の蕊が可愛い)、ユリ、ビワ。初夏の「かわいい」。
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千代紙も可愛くてならない。マッチ、傘のデザインは現代でも決して古びず・普遍的に可愛い。
双六も楽しい。
それからセノオ楽譜。特に童画風の可愛い絵が並ぶ。
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やはり夢二はグラフィック関係や童画方面が特にいい。
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抒情画もある。
夜の庭、ガーデンゲートにもたれる少女を描いた「明るい室」も出ている。青い夜の美。

真知子巻きの少女もいい。どこか薄幸そう。

世界の民話からの絵もある。
「白ゆきと紅ばらと熊」わたしはこの話がとても好きだったが、今から思うとけっこうアブナイ話ですな。

それからちょっと細面の「ぶちねこ」可愛いなあ。
こいつ、ほんまに可愛い。

美人画では初見の「一座の明星」がいい。
岩田専太郎旧蔵。楽屋でぼんやりする女。かなりの量の髪を後ろにまとめていて、華道家の安達瞳子さんのような感じ。赤い着物を着ていて、それが鏡台の前からこちらへ向くところを描く。
寺島紫明の「夕月」も芸人の娘が楽屋でぼんやりする図で時代も近い。

毎回楽しくコレクションをみているが、まだまだこのように新しい発見があり、懐かしい再会があるので、到底飽きる日は来そうにない。

次の展覧会も楽しみ。
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