美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

6月、二度目の東京ハイカイ録

珍しく一泊二日の東京ハイカイとなりました。
今回は主な目的地は東博。
うっかりしてのだが、東博の当別展「ほほえみの御仏」はたったの二十日間ばかりの展示で、自分が元々予定していた期間の前に終了なのですよ。
これはまずい。というわけで急遽6/25と26に出かけることにした。
今月は定宿ではなく別な宿をチェックする月なので、前回同様違う宿にした。

早朝に自転車で駅まで出て、阪急とJR乗り継いで7:03の新幹線に乗る。
寝てる間に東京につきましたがな。
そのまま上野へGO!
東博につくと、今回限りだろうが手荷物検査。
それを横目に先に都美へ。その方が合理的でしてな。
詳しい感想はそれぞれ後日。

ポンピドゥー・センター傑作展。
一年一作一作家の展示で1977年まで。
これはこれでわたしとしては去年の「大英博物館展─100のモノが語る世界の歴史」を思い出したよ。Best of Year ということだと思いながら見て回る。
それで一番よかったのはオルリー空港の飛行船格納庫の建築現場映像。ゴーモン社のフィルム。あんまりよくて40分くらい繰り返しみてしまった。
他にカンディンスキーのコマ絵。
こういうタイプの展示は結構好き。
作者の写真とその言葉を示すのもいいな。

なんだかんだで2時間近くいて、藝大食堂は休みなのでこども図書館へ。
ここで軽くお昼を食べてから三階の展示室へ。
20世紀翻訳文学。
最初にリザ・テツナー「黒い兄弟」上下巻が出ていた。そう、1995年のアニメ「ロミオの青い空」の原作ですね。アルフレド・・・
ミラノで煙突掃除夫として働かされる少年たちの物語。
懐かしいものから近年のラノベ風なものYAもの色々。
「クラバート」「闇との戦い」などがあるのでニコニコしてたら普段は忘れてたが常に脳裏にはある「アーノルドの激しい夏」などが出て来たよ。
そしてびっくりしたのは、近年はSFが壊滅状態でファンタジー全盛だとか。え!!!となったなあ。わたしなんぞはSFが好きだけどそうなのか・・・

さていよいよ東博。荷物チェックと空港のと同じチェックと。これはこれでいいと思うよ。
本館に荷物を預けて、先に平成館の「古代ギリシャ」展へ。
13時スタート。

集大成的な展示でしたわ。数が多いね。古代ギリシャというてもあちこちに国があるから、その国ごとに分けてるのもわかりやすくてよかった。
で、ミノス。蛸だよ蛸。タコだタコだ、たこたこたこ。
他の言葉が出ない。

あとはイルカがいいな。ギリシャ神話も関わってくるし。
出て休憩室に行くと聖闘士星矢の看板がある。
女子の皆さんキャーキャー騒ぐのだが、「あっ一輝兄さんがいない!」
そう、青銅の小僧どものうち兄さんがいないの。
「うろたえるなフジョシども!」とシオン並みにわたしもみんなを吹っ飛ばしたいが、そうもならず。
わたし小僧どもより黄金のお兄さんたちに会いたかったのよ…シクシク。
聖闘士星矢も30周年で何やら秋葉原でイベントがあるようだな。

法隆寺館へ。普段はここにはあまり足を運ばないなあ。しかし弥勒菩薩、半跏思惟像・・・
中宮寺さんと法隆寺・・・というわけでいそいそ。
正倉院よりまだ古いものなあ。
ずらりと居並ぶ仏たち。壮観。

1989年11月、当時法隆寺の宝物は今のような立派な建物ではないところで展示されていて、木曜の晴れの数時間のみ開館というキワドイ条件があった。
なんでも11月初頭は降雨が少ないというデータがあり(ラグビーの試合日程でそのように教わった)、わたしとしては晴れろ―晴れろ―と願いながら向かったのでした。
うまいこと中に入ったら、例のお釈迦様の生誕像。あれがいきなりキタので、なんだかぎょっとした。
飛鳥、白鳳は実は怖いのですよ…
そのことを思い出したよ。

東洋館も今回は地下から。そしてゾウ探しに身を入れた。ゾウ、ゾウ、ゾウ。
さっきはタコタコタコで今回はゾウゾウゾウ。

銅鼓をみたのも89年のその日が最初で、それ以前に既に諸星大二郎ファンだったので、逆にがっかりしたのを覚えている。孔子暗黒伝の文物がここにあるような感じでね。
しかし自分がどんどん中国青銅器にのめり込んでいったのは間違いなく諸星大二郎の導き。中国の歴史や物語への偏愛もそう。
そこから他へ手を伸ばしていったのだ。
そしてこの東洋館に来るたびにそのことを想う。

本館に入ったのは17時半か。
最初に「ほほえみの御仏」を拝観する。
二体が向かい合う位置にあり、それぞれの周囲を執意を込めて眺め歩く。
小さな発見が続き、喜びが重なる。
二体の御仏は互いを見ることもガラスの向こうのわたしたちを見ることもない。
しかし私たちになにかしら深い静けさを与えてくれる。
「ほほえみの御仏」にときめく。

本館をぐるぐるとまわり、最後にまた「ほほえみの御仏」を眺めて、建物を出る。
結局6時間半ばかりいたことになる。
毎年はムリでも二年に一度はこんな風に東博三昧の日を作りたいと思う。

上野御徒町まで出る。ドンレミーのお菓子を買うが、ここは空腹で来るとヤバイよな。
満腹しているので小さなバナナクレープを一つだけ。
そして地下鉄に乗って宿に入る。
この日は年に数度の早寝の日、おやすみなさい。
初日ここまで。

2日目、日曜。
良く寝ましたわ、わたしにしては。
それで快晴なのもいいね。
バスで上野まで送られて、そこから日陰もあるのを幸いに根岸へ。
町歩きをしないとみつからないものは多い。
いくつか興味深い建物をみつけた。
それや東上野のメトロ車両会社を見た。街中にいきなり線路なのでヲヲと思ったらそれで、なかなか興味深い様子でした。

わたしの歯の検診を頼んでる歯科医で使われているメーカーもあった。
ここかー。ちょっと入って見て新製品はどういったコンセプトで?とか、最新の治療・保護の方法は?とか尋ねたくなるのを我慢して立ち去る。
むむむ。そう、わたしは歯の手入れをするのが好きなの。

入谷で道を渡り、道路向こうに鬼子母神があるのを確認する。もうすぐ朝顔市もあるなあ。
随分前に行った時、提灯に永井豪の奉納のがあった。「手天童子」はじめ鬼のマンガが多いからね。
・・・と、そんな記憶も鮮明なのに、データ上ではわたしが朝顔市の時期に都内にいた記録がないぞ。おかしいな…市で絵葉書も買ってるから間違いないのに。
1990年代のある日かと思うのだが。
うーん、どう考えてもこれ以外ないな。
19930716 名品 太田記念浮世絵美術館
19930716 林唯一 弥生美術館
19930716 夢二版画・初期木版から婦人グラフまで 弥生美術館
19930717 常設 朝倉彫塑館
19930717 下町風俗展示館 建築探訪
19930717 常設 深川江戸資料館
19930718 常設 江戸東京博物館
19930718 日本画 松岡美術館
19930718 常設 花火資料館

そういえば今回は6/25と26だが、以前この日で都内にいたと言えばこちら。
19930624 春季名作 川端龍子館
19930624 立版古 INAX 東京
19930625 大正浪漫 下町風俗資料館
19930625 橘 小夢 弥生美術館
19930625 夢二・女性美の世界 弥生美術館
19930625 琳派扇子 太田記念浮世絵美術館
19930625 幕末の風刺画 たばこと塩の博物館
19930625 聖家族 高山辰雄 小川美術館
19930625 所蔵品 東京近代美術館
19930626 栖鳳と松園の周辺2 山種美術館

もう23年前か、早いなあ。

ひつこい(!)が、まだあった。
19990624 永井路子 鎌倉文学館
19990624 鎌倉文士たち 鎌倉文学館
19990624 水の物語-ヨーロッパ絵画に見る神話と象徴 神奈川県立近代美術館
19990624 幻の日本画・首藤コレクション 横浜そごう
19990625 中原淳一と「少女の友」 弥生美術館
19990625 夢二 旅情紀行 弥生美術館
19990625 旧岩崎邸 建築探訪
19990625 六代目尾上菊五郎 早稲田大学演劇博物館
19990625 新装・常設 早稲田大学演劇博物館
19990625 花組芝居ポスター 早稲田大学演劇博物館
19990625 パリ市立美術館 安田火災東郷青児美術館
19990626 常設 NHK放送博物館
19990626 暮らしの中の美・行事・遊・人々の生活 大倉集古館
19990626 常設 エビスビール記念館
19990626 よみがえる源平のロマン 目黒雅叙園

そうそうこの年は「元禄繚乱」をしていて、NHKで勘九郎(当時)の顔ハメしてあそんだのでした。
・・・今とほぼ変わらんな。

それでわたくしはですねえ鬼子母神前のウナギののだやの前を通りまして、ヨダレがわくぜと思いつつ、ようやく書道博物館へたどりつきました。
これまたいい展示で、新宿中村屋のそれと併せて見たらなおよろしいかと。
青銅器や瓦関係の古いのは開館当時の昭和11年のガラスケースに収められているので、低くて見づらいのが残念。

笹の雪にも一度行きたいと思いつつ、とりあえず新橋へ。
それで海鮮居酒屋系のランチをと。すると・・・


まあわたくしはマグロのメンチカツやおつくりをおいしくいただくばかりでした。

汐留ミュージアムでミケランジェロの建築家としての凄い才能を堪能した。
だけでなく、書簡とかから仕事関係への熱心で真面目な取り組み方などがはっきりと伝わってきて、これまで懐いていた天才というイメージだけでない、仕事熱心でまともなヒトだと認識したよ。
以前の展覧会でも食事のメニューや甥たちへの書簡などで「けっこう生活を真面目にしっかりしてるな」と思ったが、今回の展示でその好感度が上がる上がる。
やっぱり建築はね、堅固でないとダメ。だからそれを作り出す人に妙な隙があってはいかん。彫刻家、画家としては破天荒でもいい。
映像なども適宜よろしくあり、見ごたえのある展示だった。
これと庭園美術館の「メディチ家の至宝」展はセットにして観た方がいいよ。

最後に出光美術館。
「完結編・さらば伴大納言の巻」でしたな。人々の表情や仕草がいい。それに見る前のパネル予習がスゴくいい。あれがまた盛り上げてくれる。
設えがいいから、本体を楽しむだけでなく、記憶に残る展覧会になってましたなあ。
またこんな演出をお願いしたいわ。

他に屏風ね。近世風俗画のカラフル系。どれもこれもいい。
久しぶりに江戸名所屏風にも会えて嬉しい。わたしはここに描かれた人々の顔立ちがかなり好みなの。女も若衆も。チマチマみっしりカラフルで楽しい。
祇園祭礼図屏風、これに記憶がない。寺町通、堀川通、五条通、四条通がメインで堀川には京都所司代もある。位置を思いながら見る。京都所司代は今の平安女学院のお向かい。
前に入ったとき、フジバカマが咲いていたよ。

これで終わりで、お土産とかなんやかんや買うて新幹線。
ポカリのゼリー飲んだり寝たりしていたらあっという間に名古屋。
新大阪についたら6:20。
滋賀からえらい雨やんと思ったが、新大阪も雨が強い。
で、この日は夜だとタクシーで帰宅するが、この時間ではJR と阪急を乗り継ぐのがよいかと事前にきっぷを手配してたが、この雨ではなあ。
ふと、バスを思いだし北阪急ビルの乗り場へ向かうとバスいてた。乗り込む。ぎりぎり。6:30出発。
この方が安くて速いのだが、ただ一時間に一本なのでタイミングが合わないとあかんのですよ。のんびり座る。映画の予告編がバスで流れる。
ちょっと調べたら神戸線混乱してるみたい。使わなくてよかった。
R176入ったら雨がやんでるどころか道乾燥してるやん。
それでバス停降りたら雨なんてどこにも跡形もない。
自転車置き場でも何の名残りもない。
帰宅したら電車より早く着いた。いいタイミングでしたわ。
次は7月の三連休に出かけます。

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