美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **自宅でログイン出来ないので、現在「遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う」で感想を挙げています。

「古代ギリシャ 時空を超えた旅」展を大いに楽しむ その2

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第3章 ミュケナイ文明
前1650~前1550年から前11世紀(亜ミュケナイ時代)まで

白い女神のフレスコ画 1面 メッセニア地方、ピュロス、「ネストル宮殿」より出土 前13世紀(後期ヘラディックIIIB期)  これは綺麗な横顔。ああ、美人だな。

橋形注口石製容器 1口 ミュケナイ、アスプロホマの墓地(3号墓)より出土 前1400~前1300年(後期ヘラディックIIIA期)  ラケダイモン石。これはラコニア地方クロケエス付近でしか産出しない石だそうで、たいへん珍しいものみたよ。
そのラケダイモンとはスパルタのことらしい。そうなのか、ここらがそれか。

再びタコに巻貝の大攻勢があり、続いてもぉなんというか魔除けにもほどがある、なものを見る。
猪の牙の兜 1組 クレタ島、レティムノ、アルメニ墓地(167号墓)より出土 前1375~前1250年(後期ミノスIIIA2~IIIB1期)は・は・は・は・は…楳図かずお的な笑い方をしてしまったな。
バナナの成る木を逆さにした感じの兜です。

兜をかぶる頭部のビーズ 1個 メッセニア地方、ピュロス、「ネストル宮殿」(97室下竪穴墓)より出土 前17~前15世紀  こちらはヘッドギアですな。

次にタテジマの入った像。
子どもを抱く女性小像 1軀 アルゴリス地方、プロシムナ墓群(35号墓)より出土 前1400年頃(後期ヘラディックIIIA期)
女性小像(Ψ形) 1軀 ミュケナイ、通称「第3キロメートル」の墓地(00/1号墓)より出土 前1300~前1250年(後期ヘラディックIIIB1期)
女性小像(Φ形) 1軀 ミュケナイ、ヴラセルカの墓地(2号墓)より出土 前1300~前1250年(後期ヘラディックIIIB1期)
子どもを抱く女性小像 1軀 ミュケナイ、「ペツァの家」より出土 前1350~前1300年(後期ヘラディックIIIA2期)
何故タテジマなのだろう。

牡牛小像 1個 メロス島、フィラコピ、「西の神域」より出土 前14世紀半ば(後期へラディックIIIA2期) なんだろう、花柄?

瑪瑙製柄 1個 ミュケナイ、18号墓室墓より出土 前1400年頃(後期へラディックIIBまたはIIIA1期)  綺麗わ。実用ではないと思う。白に金味がかった丸い装飾と緑の・・・ 剣は後世のもの。

タコ形飾り板 3枚 ミュケナイ、円形墓域A(4号墓)より出土 前16世紀後半(後期ヘラディックI期)  金色のタコーーーーー

第4章 幾何学様式~アルカイック時代
前850から前278年まで

幾何学様式というてもそこにヒトの姿が入ると、たちまち物語性を帯びたり、行動しているように見えもする。
幾何学様式スキュフォス 1口 エレウシス、南墓地より出土 前800~前760年  船に乗る人もいれば争う人もいる。

幾何学様式クラテル 1口 アルゴス工房、「踊りの画家」アルゴスより出土 前730~前690年  麦を持つスカート姿の女たち。フラミンゴ・パターン。

幾何学様式オイノコエとスキュフォス 1組 (オイノコエ)アッティカ工房、「鳥餌の画家」 アッティカ地方、ピレウス、アリモスの墓地より出土 前735~前720年  人が倒れているのを見守る群衆。下方に3羽の鳥、埋葬への歩み。よく見れば泣き女が三人もいた。

アッティカ幾何学様式アンフォラ 1口 アッティカ工房、「アテネ216の画家」
アテネ、ケラメイコス墓地より出土 前850~前830年  ああこれは骨壺というか明器というか・・・

コレー像 1軀 アテネ、アクロポリス、エレクテイオンより出土 前530年頃  若い女で服装も綺麗。素敵な上衣を着ている。

若者の頭部 1個 アテネ、コツィアス広場より出土 前550~前540年頃  大理石。オレンジの髪。

アッティカ黒像式や赤像式の容器がいくつも並ぶ。
いい絵柄のものが少なくない。
宴会への行列、武装するアキレウスとそれを見守る両親、母親は彼を手伝う、走るポレアスなどなど。
酔って寝ている男のベッドの下にウサギらしきものがいて、別な男の手を舐めている。
トロイ戦争の最中らしき絵もあり、なかなか面白い。

スパルタ人の少女アスリート像のふくらはぎの強さ、コリントス式兜といったものも印象的。
墓碑の頂部装飾 1個 サモス島、古代サモスの墓地より出土 前550~前530年  近代建築風な様子。近代建築も元はこちらから装飾を採っているが、逆にこちらの方がレトロモダンな風情がある。

マケドニアの金で作られたものも出ていた。
葬送用のマスクや靴などである。
テッサロニキ、ヴァシルディとゲラカルの間の墓地より出土 前6世紀
身分の高い死者に黄金の装飾を身に着けさせるのは、埃及でも希臘でも中国でも勃牙利でも変わらないのだった。

テラのスタテル銀貨 イルカ 1枚 テラ(サントリーニ島)の造幣所発行 前525年頃
アイギナのスタテル銀貨 ウミガメ 1枚 アイギナ島の造幣所発行 前480年頃
イルカもウミガメも可愛い。鋳造ではなく叩き出しだったっけ。

クーロス像 1軀 ボイオティア地方、プトイオン山のアポロン神域より出土 前520年頃  やや大きい。立派な体つき。こうした裸夫像をクーロス像というのだ。長髪。すてき。

セイレーンを表したものが三点。
セイレーン像 1軀 レムノス島、ヘファイスティア、「偉大なる女神の神域」より出土 前6世紀半ば  
セイレーンを表わした装飾留め具 1個 アルゴス工房 古代オリンピアの競技場より出土 前775~前750年前
セイレーンを表わした装飾留め具 1個 コリントス工房 古代オリンピアの競技場より出土 前7世紀初め
狂女の顔をした体は鳥の生物として表現されていた。留め具はなかなか大きい。
わたしが「セイレーン」を知ったのは同題の山岸凉子の作品から。
現代ギリシャを舞台とした物語で、小学生のわたしはゾクゾクしながら読んでいた。

鼎脚部 ヘラクレスとアポロンによるデルフォイの鼎争い 1個 コリントス工房 古代オリンピアの競技場より出土 前8世紀後半  青銅製。かなりかっこいい。下部ではライオンが戦っている。

第5章 クラシック時代
前482年から後4世紀まで

魔除けの男性頭部、対話する(対等の立場で)夫婦の姿を刻んだ墓碑、難破者の墓碑などから始まる。

三段櫂船を表わした浮彫り 1基 アテネ、アクロポリス、エレクテイオン付近より出土 前5世紀後半  パラロス船と言うそうで、長い櫂が描かれている。

戦争をモチーフにした絵柄のアッティカ赤像式または白地のシリーズが並ぶ。
ペリケ 戦士の出立 1口 アッティカ工房、「ポリオンの画家」 アテネ、植物園付近の墓より出土 前440~前430年
レキュトス 墓前の戦士 1口 アッティカ工房、「アキレウスの画家」の関連画家 エウボイア島、エレトリアより出土 前440~前430年
アッティカ白地レキュトス 墓前での戦い 1口 アッティカ工房、「女性の画家」の様式 アテネ、植物園付近墓地で発見 前420~前410年
アッティカ白地レキュトス 脛当てをつける戦士 1口 アッティカ工房、「ボウディンの画家」 エウボイア島、エレトリアより出土 前480年頃
アッティカ赤像式円柱形クラテル アマゾン族との戦い 1口 アッティカ工房、「ポリュグノトスのグループ」に属する画家
アテネのアゴラより出土 前440~前430年頃
いずれもその場の状況がはっきりとわかる。
アマゾネスがなかなかかっこいい。

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アルテミス頭部 1個 アテネ、ファリル通りより出土 2世紀  首を傾けた美人。
悲劇・喜劇用の仮面もたくさん出土したようで、こうして並ぶとそれぞの役割の違いも納得できる。口は一律に開けている。

どういう考えか知らんが、耳だけ・乳房だけ・足だけを刻んだレリーフもある。なんだか怖くもある。



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