美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「大妖怪」展を見に行った その1

江戸博へ「大妖怪」展を見に行った。
ツイッターでは凄い大混雑の行列だと聞いていたが、タイミングが良かったか、入るのに待つことはなかった。なかったが、中の混雑は相当なものでしたな。
やっぱりみんなオバケ好き。
家族連れは妖怪ウォッチ目当てかもしれんけど。
そう、副題は「土偶から妖怪ウォッチまで」。
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チラシ、上は8/2から展示の百鬼夜行絵巻。こいつら好きですよ♪
下は奈良博の国宝・辟邪絵「神虫」。
一目見ただけでは凶悪な虫にしか見えないが、邪鬼などを食べ尽くす正義の虫なのでした。

1. 江戸の妖怪、大行進!
A.これが江戸の妖怪だ!
北斎「天狗図」と彼をもてなした小布施の高井鴻山「妖怪図」が出ている。
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鴻山は他にも淡彩で指型に一つ目のオバケがタムロするのも描いていて、不気味さはそっちの方が強い。
このオバケはなんとなくショボン系。(しかしなにか一発逆転を狙うてるのかもしれん)

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若冲 付喪神図 この絵も来ていた。いつも日本手ぬぐいか暖簾の絵柄にいいなと思う。可愛いなあ。

B 物語になった妖怪
百鬼夜行絵巻 ここのは山彦がちびくろで可愛い。

狩野宗信 化物絵巻 黒い大入道がどんっといるのだが、大きな尻尾が見えてますがなwタヌキの変化ですな。

稲生物怪録絵巻 おお、平太郎少年。毎晩毎晩色んなお化けがやってくる。最後は山ん本なんとかというオバケの大将が来て平太郎の勇気と動じなさを誉めて去ってゆく。
諸星大二郎も平太郎少年を描いていたが、しかしこういう平太郎のオバケを見てもなんにも驚かない、というのは一体なんなんだろう。稲垣足穂はこれを愛のイニシエーションだとか書いてたな。

岡義訓 化物婚礼絵巻 これも好きな絵巻。まあ化け物ですから色々手違いとかヒトとはちょい違うところもあるが、婚礼の手順は一緒。ブサイクなのが揃っているところも面白い。

C.妖怪大図鑑
出ました、九博のムシ。「針聞書」。嬉しいわ、見れて。

福岡市博物館からもオバケのいいのがいくつも来ているね。
怪奇談絵詞 この中の「蝦夷狐」がどう見てもアメリカのカツーン「ロードランナー」の「ワイリーコヨーテ」なんですよ。

ほんまによく似ている。

そしてここには衝撃的な名前の「虎にゃあにゃあ」がおるのです。「禅宗の経文に虎にゃあにゃあ云々」とあるが、どうやら欲深な坊さんの化生した姿らしいね。面白い名前だ。

後期には耳鳥斎の「別世界巻」が、ハルカスで「地獄図巻」が出る予定。
さてここまではなんだかんだと明るいキモチでおれるのですが、次は笑えない。

D.幽霊画の世界
ここへ行くと、小さい子供らの「怖いよう」という声が聴こえてきた。

応挙 幽霊図 徳願寺 顔の長い美人幽霊だが、その口の大きさがかなり怖い。なにか凄艶な幽霊だが、非常に強い怨みを懐いているままのようで。

全生庵からも色々来ている。
男の幽霊の代表は「こはた小平次」。
歌川国歳のがあった。覗いているよ…北斎の「小平次」は後期に出る。

歌川芳延 海坊主 これもいいよね。ぼあぁと丸いアタマの影が海上に浮かんでいる。
これをみると桑名屋徳蔵を思い出す。船乗りの鑑だけに海坊主なんて怖くもなんともないのだ。
とはいえ、こんなのが現れたらやっぱりコワイわい…
鏡花の短編「海異記」にも気持ちの悪い海坊主が現れ、ひんやりとした惨劇がおこる。

門井掬水 牡丹燈篭 金性寺 雪洞手燭を手にした美人。蝶々柄の青い帯。
鏡花の女弟子。それだけに文芸性が高くていい。

老婆の幽霊 金性寺 陰火が燃えている…これは怖いな。

月夜の柳に幽霊 金性寺 絵師二人のコラボで、柳は描表装。

全生庵の幽霊画コレクションは知ってたが、金性寺のそれは知らなかった。
怖い絵が揃っていた。

続く。

追記 あべののチラシ
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