美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

9月の東京ハイカイ録 その2

2日目は朝から横浜へ。小雨の中久しぶりに開港記念館をパチパチ。
ジャックの塔だったかな。



いいステグラ


ここは無料でこんなにもいいのを見せてくれているわけです。
横浜の文化力の高さが沁みるわ。

そこから近所の開港資料館で横浜芝山細工。
わたしは芝山細工じたい非常に好きで、思文閣で初めて見た時以来ドキドキしっぱなし。
以前に清水三年坂美術館でもいい展覧会を見たなあ。

都内に戻り半蔵門。地上へ上がる前に中華料理へ。
量が多いね、そして安い。
地上へ出るとやたらと中華料理店が増殖している。
うーん、わたしが半蔵門に足繁く通っていた90年代はこの界隈、なんもなかったなあ。
さてさて演芸場でわたくし、実に久しぶりに17年ぶりに、山本慶一奇術コレクションの小幡小平次の種板を見たわ。当時わたしはそれを全部下手ながらも写したのですよ…
あの頃とにかく小平次の話が好きだったからなあ。今も好きだけど。
他に写し絵「だるま夜噺」がなかなか笑えた。
軸から出ただるまが手足伸ばしてソバを無銭飲食したり人の女房に夜這いしたり。コラコラなもの。
こういう艶笑譚を落語家が寄席で見せてたというのも納得。
辻ビラに元祖一流蝶の曲があるが、そこには巨大タコに乗る浦島がいた!
田中儀右衛門のからくりも辻ビラに。錦絵は竹澤藤次の独楽のもある。

江戸博。先にシーボルト展。なかなか面白かった。
そうか初来日は27歳でおタキさんは16歳か。よく見る肖像画は老人のものばかり。
それから伊藤晴雨の幽霊画。これが面白い。軸装もいいな。
風俗画のよいのもあるし本もパネル展示とはいえ、よいのがたくさん。
ムダに晴雨好みのもあるし。白木屋お駒、見世物、何故か縛り、人身御供などなど。

次は吉祥寺。いい街やわなあ。来るほどに好きになる。
今回小ざさの最中を購入。ヨカッタヨカッタ。

さてついたからにはこちらへ。



ちょっと一休みしてから美術館で小林かいち展。
メランコリックなこころもちになるよねえ…溺れるばかり。

今日もいいものばかりを見たなあ。
明日もそうであるように。

そうそう、定宿に帰ると産休から復帰した従業員さんがいた。彼女は本当に豪快で気さくで、地元の町内会にも参加し、この宿にもなくてはならない働き者。同僚たちからも「帰ってきてもらわなくては困る」と聞いていた。よかった、正社員で復帰できて。
もう一人の従業員さんと三人でほかのお客さんがいないのを幸いに色々とお話する。

最終日、祝日の月曜。
ふとあることに気付いて、予定より早く出かける。ラッキーと思ったのもつかの間、自分のヨミ間違いに気づく。
あああ…しかしそれはなんとかクリアー。ほっとするが、しばらく呆然で、降りるのを忘れてしまうほどでしたわ。

東洋文庫から始まる。
奈良絵本のいいのや春画の面白いのがいろいろあるのだが、分けてでなく混ぜての展示なので、不意にドキッがある。
醒めたような目をしたカプを描く英泉のがよかった。接合は熱くとも心は冷えているのかもしれない。
生まれたばかりの弁慶を殺そうとする父とそれを止めようとする母、岩佐又兵衛風なのも面白い。
写真撮っていいところは撮ったが、東方見聞録のいつかの版、猫の絵が可愛い。

小雨もやんで本駒込駅へ。デニーズで先にお昼。
デニーズに入るのは20年ぶりかも。以前、ナイアガラを見下ろせるビルの店で。
ロケーションは良かったが、巨大すぎる鳥腿グリル、厚すぎるハムステーキ、味なしジャガイモの湯がいたものなどが今も鮮明に蘇る。
ここではマイタケのポルチーニソースのパスタだが、ちょっと味を変えて食べた。

東京藝大。『驚きの明治工芸」展で自在をはじめとした色んな工芸品を大いに楽しんだ。
先般の大阪歴博の「明治のアルチザン」とかぶるところも多いように思う。
今こうして明治の職人芸が再び脚光を浴びるのはいいことだと思う。

写真ぱちぱち。撮り倒せるのは愉しいが、どうやらまたここの中でSNSつながらない状況になってるみたい。
惜しいね。しかし外へ出たら巧くいったよ。

もう一つ、学生による敦煌莫高窟や法隆寺金堂壁画模写の展示もあった。
その人たちを知らないものの、模写に各人の個性が滲んでいるようにも思えた。
特に96年の菩薩絵に美人さんが多い気がする。
他に台東区長賞を得た学生の作品もあり、中でも銅版画は良かった。清原啓子を思わせる幻想的な作風。
しかし誰かに似ている、というのは褒め言葉ではないな、クリエーターの場合。
とはいえそう思ったのも事実で、またこの作品がよかったと思ったのも事実。

有楽町に。
出光の東洋・日本の陶磁の至宝を再訪。もう本当に純粋に鑑賞、つまり愛でるばかりなんだが、やっぱり新発見再発見がいっぱいあってメモを取るのが楽しくて仕方なくなる。
様々な工芸品があるが、わたしはやはりやきものが特に好きだな。
ああ、素晴らしい。

気持ちよく出たらちょっと雨ですか、地下鉄で動こう。
三井記念美術館。瑞巌寺と伊達政宗展。先般仙台の現地に行って五大堂や瑞巌寺に行ったな。


おおう、やっと来たよ。

政宗が能書だとか福島の伊達郡から伊達の家名が生まれたとか色々教わることが多い。
政宗のアクセサリーもいい。ブローチ。さすが伊達もの。
といいつつ、わたしのヴィジュアルは「独眼竜政宗」のときの渡辺謙なんだよなー。

ここでタイムアップ。雨がやや強いが、なかなかメトロリンクも来ないので歩く。ここから東京駅へはそんなに遠くもないのでいい。
忙しいわ。
で、無事に新幹線に乗って大阪へ。

今回も楽しくあちらこちらを見て回れましたわ。
来月もよろしく。

関連記事
スポンサーサイト
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア