美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ペルシャ絨毯の美 ―世界に伝播する文様―

白鶴美術館の新館の絨毯展示室では今期はペルシャ絨毯の特集がされていた。
19世紀末から20世紀初頭の優雅な絨毯が主に集まっている。
イメージ (45)

わたしの好きな文様のものが同時に三枚出ていた。
それでやっと自分がペルシャ絨毯が好きなのをはっきりと知った。
そう、物語性のあるものと綺麗なものと。
ちょっと画像は粗いが折角手に入れたので拡大したのを置く。

イメージ (38)
上段と下段で物語の間に時間の推移がある。元はどんな話なのかは知らないが、なにやらイワクありげ。
一人磔中。王様らしき人と周囲の人々。
下段では狩猟。羊飼いと会う王様。一匹の犬が木に縛り付けられているが、その犬が何者なのかは知らない。
オヤジの飼い犬なのか王様の犬なのか。まあオヤジの犬でしょうなあ。
水鳥も様子をうかがっている。

こちらは動物闘争文。ライオンが牛を一噛み、豹が雌獅子らしきのを狙ってたり、三頭の鹿が逃げ出す一方、捕まって食い殺される鹿もいる。そしてところどころに花が咲き乱れ、その隙間隙間に様々な鳥がいる。孔雀も鸚鵡らしきものも。
花木は豊かに咲き、兎は逃げ、リスを狙う豹を狙う黒豹もいれば、相手の首を噛み千切った豹もいる。
そして周囲では延々と草食動物が逃げ続ける。
イメージ (39)

わからないけれど、実はこの四隅には龍と鳳凰がいる。
ただしそれは中華思想の中の彼らではなく、ドラゴンとフェニックスなのだ。
図像そのものは中華風だが、認識としてはドラゴン=悪、フェニックス(ペルシャではスィムルグと言う存在)=善なのだ。
メダイヨンの中では動物闘争文が繰り返されている。ただし花が大きく辺りを覆うことで殺伐とした感じはない。
イメージ (40)

こちらだけ綺麗な画像。
生命の樹、対称の存在。
花瓶から花が伸びる。鸚鵡、兎、キツネ、鹿、馬、猿、孔雀、小鳥、ライオン…
イメージ (42)
フキゲンなライオンの顔つきがいいですな。

他に花の満ち満ちたアラベスク文様、生命の樹花が咲き乱れる中に鳥達が隙間なく暮らしていたりする文様がよかった。
鳩と孔雀や白い花弁に黄色の芯の花が枝垂れていたり。
4Mの巨大なのもあった。ナイン・ツデシク絨毯。

それからこんな企画をしていた。



本館で大唐王朝展を愉しんだ後にぜひ。
12/11まで。
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