美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 **なお現在コメント欄を閉鎖中です。

大唐王朝展 @白鶴美術館

昨日は呉越国、今日は大唐王朝でゆこう。
白鶴美術館の「大唐王朝」展に行った。
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・唐時代工芸品の迫力
イメージとして「唐時代=華麗」というのがある。
唐三彩、鏡、装飾品、いずれもきらきらしいものばかりで、華やかな表現が見られる。
わたしは中国の長い歴史の中でも文化の爛熟期を迎えた時代が好きで、その王朝の末期に他民族に侵略されてしまうにしても、昨日までの華やかさを翌日にまで持ち越そうとするほどに見事な文明、それを愛し、惜しむ。

唐三彩鳳首瓶 釉薬の配置よりも形が綺麗。ペルシャ風水差しに更に華麗な貼り付け装飾を施す。

白銅海獣葡萄鏡 よくあるパターンとはいえ、表面にいる5頭の狻猊のうち1頭が上を向いて吠えているのもかっこいい。
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銀貼霊獣鏡 縁の一帯に走り倒す霊獣たち。これだけ走っているとバターになりますよ…

小さな鏡たちが集まる様子がいい。
銀貼鍍金禽獣文の小鏡がずらり。丸いものから六花のものまで。
そして金銀平脱花鳥文、螺鈿瑞花双禽文もある。
幼稚園児が楽しそうにしているようにも見える。

碗または杯もいい。
鍍金刻花文銅杯、牡丹唐草文銀杯、馬上銀杯、鍍金花鳥文…
裏打ちされて狩猟文を浮き立たせた杯もいい。
10cmもない中で極限の彫刻が為されている。花が咲き鳥が歌うパラダイスが浮かび上がっている。
言葉もない見事さ。素晴らしい…

身を飾るアクセサリーの断片をみる。
金飾残片 花喰い鳥である。これが奈良時代に日本に来て、平安時代になると松喰い鶴に変わってゆく。

簪も耳飾りも素晴らしい。
盒子もいい。
蛤形のもの、サイ模様のあるもの、いろいろ。

馬具もある。
銀製鍍金松石入杏葉 松石はトルコ石。ペルシャから来たもの。国際交流のたまもの。わりとしっかりした形のものが左右それぞれにたくさん残っている。

魚型の鍵も可愛い。遊び心がとても楽しい。

さてここで日本の屏風があった。
奈良から鎌倉までの古経が貼られたもの。
賢愚経や称讃浄土教、二月堂の焼き経もある。
これは展示替えがあり、今は応挙の山水図屏風が出ているはずだ。
そして11/22から12/11までは敦煌莫高窟の仏画像がでる。

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・唐時代の仏教美術とその影響力
様々な仏像を見た。金銅五尊板佛、如来坐像など…

一番よかったのは初めて見る白大理石台座だった。
これは尋ねるとやはり相当久しぶりの展示だそうだ。
出し惜しみではなく、重いからという話。
時代は唐ではなく北斉・武平元年(570)。八方五段の蓮弁とその隙間隙間に動物や人の姿がある。
白獅子の表情が面白い。仏、人、鬼、獅子などがこの蓮弁を支えているようだった。

香炉が集まっている。鵲尾形、獅子のいるもの…
手の込んだものばかり。

高野大師行状図画 第三巻 遣唐使船に乗る前に独鈷を投げつけるシーン。

お経も色々。
註楞阿跋多羅宝経 ちゅうりょうがあばたらほうきょう。とてもいい書体で書かれていた。

蜀江錦の貼られた裂帖もある。いかに唐物が尊ばれたかがよくわかる。

最後に明の五彩武人図有蓋壺と久しぶりに再会。
身分の高い人の前で格闘技を見せる武人の図が描かれている。
そしてこの壺には睫毛のある獅子が描かれているのだった。

展示替えも少なからずある。また見に行けたらと思っている。
12/11まで。
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