美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

横浜美術館の常設展示でみたもの ・自然を映す ・写真と絵画―ピクトリアリズムの興隆

既に終了したが、横浜美術館の6/25までのコレクション展示はわたし好みの作品が多く出ていた。
・自然を映す
ただ風景画というだけではいけない。そこにある種の情緒が含まれていないと、わたしなどは好まない。
あるがままに映すのでは楽しめない。観るものにある種の妄想が入り込む余地がないと淋しい。

展示は以下のーマに沿って作品が並んでいた。
 1.自然に向き合う   
 2.庭園にみる東西のまなざし  
 3.植物をみつめる:長谷川潔と駒井哲郎  
 4.水彩で描く風景  
 5.現代の表現から  
 6.現代の表現から:菅木志雄  
 7.日本画:花鳥風月、共に在り
その中から恣意的に選んだものを挙げてゆく。

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吉田ふじを ポンシデレオン・ホテルの中庭 、パリ シャンゼリゼ
義兄、後に夫となる博と共に長らく西洋を旅するふじを。明治の末、20世紀初頭。
決して漂流するようではなく。

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吉田博 落合徳川ぼたん園 
帰国し、家庭を持ち、版画を手掛ける。昭和初期の和やかな時間。

明治の内国勧業博覧会はどの会も面白い。
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小林清親 第ニ回内〔国〕勧業博覧会内美術館噴水
これで立版古も作れそう。

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川上澄生 庭園の図 泥絵の具らしい。
公園、庭園に人がいる図はなんとなく楽しい。

しかし個人の家の庭に誰もいない様子もまた好ましい。
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川西英 画家の庭 これが1944年の製作だということを想う。

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恩地孝四郎 上野動物園 こちらは1945年。戦争末期なのか戦後なのか。

長谷川潔の白い版画。
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ジャ・ド・ブファン(セザンヌの家)

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庭(仏陀の顔と)
すごいセンスのお庭。これはパリにあったのだろうか。
「ドグラマグラ」の映画の中で、九州帝大病院の精神科、解放病棟の庭には巨大なガンダーラ仏の首が転がっていた。
あれはあれで異様に魅力的なセットだった。木村大作の世界。

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ポール・デルヴォー パレ・ロワイヤル(連作「最後の美しい日々」より)
ああ、見に行った。市川市へ。姫路市美のコレクションだった。
当時の感想はこちら
 
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駒井哲郎 樹 潔いものを感じる。

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丸山晩霞 題名不詳 夏の山岳風景、神秘境
どこの地なのか。本当にこの世の地なのか。
そして今はもうこんな緑はアニメの背景画以外では見ることが出来ない気がする。


・写真と絵画―ピクトリアリズムの興隆
芸術的な写真が好きなのでとても心地よかった。

写真は時間が止まり、その先へ進むことはなくなる。
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スタイケン 遅い午後-ヴェニス 
百年余り前の水都。水はもう少しばかり都市を飲みこんでいる。

英国へ。
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アルヴィン・ラングドン・コバーン  イギリスのライオン、トラファルガー広場

大正の都市散策者として松濤美術館で20年以前に福原信三の写真を見た。
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「巴里とセイヌ」から四点。

1927年、どこかで。
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錦古里孝治 廃墟

そして神戸。山本牧彦 、昭和初期。
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山麓洋館

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神戸山の手風景

どちらもどこの景色かわからない。

いいものを見せてもらえた。
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