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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

#69 正倉院展

今年も秋のお楽しみ正倉院展に行て参じました。
いやもぉほんと、学生時代からずっと通っている。
毎年毎年楽しみに出かけるし、ツイッターでも非公式の正倉院宝物さんをフォローしてます。
今年のメインヴィジュアルは日本製のロウケツ染の羊木臈纈屛風。
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これは十年ぶりの出陳。ええのう。
前から可愛いなと思っていたが、偶然読んだある本で、この絵柄について書かれたものがあった。
岡田恵美子「ペルシアの神話 光と闇のたたかい」
そこにはこのような一文がある。
「白ホームらしい霊木を右手に、中央には大きく角を丸めた羊を描き、木の根元には大蛙の足を表す形、そして二匹のカル魚らしきものも。羊は春分からの羊座を意味する。これはペルシアの天地創造そのもの」
その言葉を踏まえながら作品を見ると、面白さが一層深くなる。

このお仲間がいた。
熊鷹臈纈屛風  あんまり記憶になかったが、やはり十年前に出ていたらしい。
しかし羊のインパクトが強いのと、手前の鷹がとてもなじみ深いせいでか、ついつい影が薄くなったらしい。
で、今ちょっと調べると十年前の感想にその画像を挙げていた。
071110.jpg

蝋蜜の塊りを集めたものがごろごろ。
こういうのを見ると薬とかそういうのでなく、熊のおやつか何かにみえる。
なんでもありの正倉院なのだ。

イメージ (449)

イメージ (450)

伎楽面がいくつか。わたしは行道のあれもニガテ。これも…
表情が誇張されているのは面白いのだがね。
アジアでの仮面劇の隆盛についてちょっと考える。

箜篌の残決と明治の模造品とがある。
イメージ (453)
槽の部分が結構膨らんでいた。
箜篌と言えばうちのブログで以前にいくつか紹介している。
古楽器の絵葉書からの追想
天平美人の演奏図、明治の調査の古写真…

竹でなく玉製の尺八にはびっくりした。音色はどんなのだろう。
そういえばフルートは口元が黄金のものが音色が柔らかくなるという話だった。
横溝正史「悪魔が来たりて笛を吹く」はだから「黄金のフルート」が登場する。

綺麗な緑のガラスがあった。カットガラスで文様が入っている。
イメージ (451)
うさぎは認識できなかった。

犀角坏 、玳瑁杖、金銀の何か…様々な素材の工芸品。
元は遥かな国から来たものが日本で再現されたりもする。
天平人がそれをどのように歓迎をしたのかを想う。

イメージ (452)
碧地金銀絵箱  今回このように中も見えた。
可愛いな。マスキングテープを数種貼りつけたような内装。
外装も可愛かったが、中はさらに可愛い。
いいものを見た。

役人の始末書もあった。
弁償しますというようなことが書いてあるが、そんなんどないしてするねんと一人でツッコミを入れてしまったよ。
近年そういう面白い文書が出てくるのが楽しい。

11/13まで。
今年もよかったなあ…

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