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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

装いの上海モダン―近代中国女性の服飾

関西学院大学博物館へ「装いの上海モダン―近代中国女性の服飾」展を見に行った。
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数年前にはブリヂストン美術館で「描かれたチャイナドレス─藤島武二から梅原龍三郎まで」展を見た。
当時の感想はこちら

あの時にチャイナドレスとは清朝のつまり満州族の婦人衣服を基にした新しい衣服だと知った。
支配者である満州族の旗人(用語解説はこちらへ)の「着る長い上着」から「旗袍」と呼ばれるようになったが、それらは「旧式旗袍」であり、チャイナドレスそのものは単に「旗袍」と言うそうだ。これは時代に咲いた服飾であり、実質ほんの30年ばかりの華やぎではあるが、今もモダンな中国美人の衣装と言えばこのチャイナドレスがすぐに思い浮かぶくらい、インパクトがある。

わたしなどは中国の歴史を知らない子供の頃、チャイナドレスと辮髪が漢民族のものではないことを知らず、三国志の人々の様子と近代の差異とにアタマがよく混乱していた。
無論時代の流れということはわかってはいたが、本当に理解したのはやはりきちんと学んでからだった。
なんにせよ理解するには学ぶことが必要であり、それはとても大切だ。

展示室は時計台の二階にある。
素敵に旧い建物で、ひずみガラスには緑の色が反射している。
その中でまず1910―30年代の中国のニュース映像資料をみる。
わたしがいちばん憧れた時代の上海の風景や流行の映像や画像が流れてくる。
「大世界」の繁栄、四馬路、虹口の喧騒、外灘のかっこよさ。
女性たちの社会進出はまず電話交換手から。
ときめくなあ。

イメージ (531)

ずらりと並ぶ美麗なチャイナドレス。
襟元の花釦の工夫なども楽しい。
一見地味に見えるものが実は途轍もなく手の込んでいたものだったり、おしゃれな人の極意を目の当たりにしたりと、とても貴重な示唆を受けもした。
布地の変遷も嗜好の流行も面白く、服に合わせた装飾品もとても魅力的だった。

目立つおしゃれもいいが、細部に凝るところもいい。
この他にもイアリングとピアスの綺麗なものが並ぶび、欧州風のスタイルから中華の伝統を潜ませたものまでさまざまな表現にときめいた。

広岡今日子さんというコレクターの方が熱心に集められたコレクション。
素晴らしいものをよく集められたと思う。
いいものを見せてもらい嬉しかった。
12/16まで。
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