美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ふろくの楽しみ その3

いよいよ戦後篇。

地球儀、望遠鏡などの付録がつくようになった。
少女向けではまだ戦後すぐは「西条八十抒情詩集」「イノック・アーデン」の物語本などがある。
中原淳一は少女、若い娘たちの世界をひらいた。
彼の主催した「ひまわり」については弥生美術館の回顧展が詳しい。
中原淳一の少女雑誌「ひまわり」展
当時の感想はこちら

戦前から戦後をこえ、現在も愛されている。
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1950年代半ばになると今度は芸能界・スポーツ界の人気者を使ったふろくが現れる。
週刊誌も刊行され、月刊誌が軒並みバタバタ消えてゆく。

プロ野球オールスター集 少年サンデー 1959  当時の名選手たちの写真がたくさん。
力道山特集、大相撲特集。

映画スター特集では「東映お子様時代劇」で主役をはった中村錦之介を中心に東千代之介、伏見扇太郎、大川橋蔵、御大の片岡千恵蔵、市川右太衛門らが登場。

「ゴジラ」だけが特撮ではない。
TV特撮ヒーローが現れ始める。
マンガや本のふろくが並ぶ。

月光仮面 パラダイ王国の秘宝 川内康範/桑田次郎 少年クラブ   戦後は「倶楽部」が「クラブ」に変わった。このパラダイ王国編は特に人気で敵役の「サタンの爪」は今日まで名を残している。

海獣ブースカ  可愛いなあ。 実はよく知らないのだが、山岸凉子「白眼子」にもこのおもちゃが出てくる。
よく売れていたようで、ご一緒したhikotaさんも懐かしがられていた。

快傑ライオン丸 うしおそうじ/一峰大二 冒険王  この雑誌83年まで刊行されていたのか。
わたしが子供の頃は特撮関連はこの雑誌が強かったな。表紙は実写のライオン丸、沙織と小助がいる。
これは宣弘社の作品。歌もよかったなあ。
今もアカペラで歌えるぞ。つまりリアルタイムに見知ったものが遂に登場したのだ。

小学館の学年誌が登場。
以前に芦屋市立美術博物館でみたのを思い出す。
学習雑誌にみるこどもの歴史 90年間のタイムカプセル
当時の感想はこちら

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時代は進む。
仮面ライダー、ウルトラマン、グレートマジンガーの本も出てきた。
アッコちゃん着せ替えもある。
「ビックリマン」に至っては1988年。それでももう30年前なのか。

少し戻り、1950年代特集を見る。
山川惣治の作品関連のふろく。

少年王者 おいたち篇 外伝か本編かはわからないが、以前弥生美術館で山川の回顧展を見たとき、いいなと思った作品である。
カルタには登場人物がずらり。
ナゾの味方アメンホテップ。(力を出すときの掛け声がアメンーアメンーホテーップなのがいい)
可愛いヒロインすい子さん。

今回は「少年ケニア」はなかった。惜しいが、「少年王者」もいい。
山川惣治 少年ケニヤ展、よかったなあ。
こちらは当時の感想

火星戦争 小松崎茂  おお、いいなあ。少年雑誌冒頭グラビアへ至るSFものの紹介。

冒険児プッチャー マンガ双六 横井福次郎 1949  これは1981年頃から名前だけは知っていた。この当時のマンガの大コレクターである松本零士が自作「四次元世界」などでこの本の名を挙げていたのだ。せつない物語だった。
手放したマンガを探し求め、夢の中でみつけても手に入らない日々を送っていたロケット技師が、ついに夢の中の本屋でこの「プッチャー」を手に入れる。そして喜んだまま逝ってしまうのだ…

ここからはマンガが並ぶ。
冒険王新年特大号別冊まんがふろく 1958  これはまた随分大盤振る舞いのマンガふろくである。9本のマンガがある。
「イガグリくん」有川旭一、「木刀くん」高野よしてる、「ライオンクン」下山長平、「われは空の子」関谷ひさし、「黒胴くん」小松立美、「不死身剣士」横山まさみち、「魔人X13」鈴木光明、「謎の雪御殿」香山よしはる、「忍びの小源太」夢野凡夫
え?!なのが横山まさみち。オジサン向けエロコメディマンガの巨匠が…
まあ滝田ゆうだって貸本時代に少女マンガ描いてたしなあ。

関谷ひさしは「ストップ!にいちゃん」が面白かったが、それより5年前に「ジャジャ馬くん」がヒットしたことで道が開いたそうだ。
これは冒険王で連載したのか。今、北九州マンガミュージアムにこの人の仕事場の再現があるそうだ。

ビリー・パック 河島光広  日米混血のビリー・パックが戦後に日本に帰国し、青年探偵として活躍する。
作者河島光広は夭折した。
1988頃か、わたしはまんだらけで4巻本を入手した。当時8000円。痛かったが仕方ない。
1983年に知った作品で気になっていたのでどうしても手に入れたかったのだ。
購入時ハトロン紙カバーがかかっていた。30年後の今もわたしの手元でハトロン紙に包まれて保管されている。

猿飛佐助 杉浦茂  出たー!キター!むろんわたしは後年の復刻物しか持っていないが、杉浦、ホント、いいよな。

リボンの騎士 少女クラブ  こちらの版か。表紙は「亜麻色の髪の乙女」になったサファイアがフランツと舞踏会で踊るシーン。
この作品は色々な雑誌に亘ったので全集が出たとき、分けていたはずだ。
わたしの手元にあるのはこちらだったかな?初めて自分で買った手塚の本。アニメも原作もどちらも大好き。

他にもあんみつ姫、くるくるクルミちゃんのマンガやグッズがあった。

一条ゆかりの世界 りぼん 1971  大人っぽかったなあ、70年代の一条ゆかり作品。わたしは「デザイナー」が好きだった。
「砂の城」のリアルタイムに読んでいたが、リアルタイム故にこちらの年が若すぎて、苦さに負けてしまった。
せめて二十歳過ぎ頃に読んでいればもっと<作品>として楽しめたろう。小中学生ではあまりに思い入れし過ぎてしまう。
「デザイナー」は高校生くらいになってから読んだので却ってよかった。

「科学」シリーズがでた。
全く無縁出来たのでさっぱりわからないというか、全て初見。すごいなーとしか言いようがない。
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天秤セット、化学マジック、昆虫はばたき実験セット、年賀状スピードプリンター、火縄銃キット、大阪城1/450…
なんだかスゴイものをいっぱい見てるぞ…

再び時間が遡ったりいったりきたり。
今度は少女マンガのふろく

キャンディキャンディ イラスト集  あああ…

土田よしこ大ポスター  全面にわたって土田ギャグ炸裂!わたしは「つる姫じゃー!」も好きだが「きみどろみどろあおみどろ」が好きだった。
女性マンガ家でギャグといえばこの人と亜月裕がやっぱりわたしの中では双璧。

「ときめきトゥナイト」くらいまではまだ知ってるが、これ以降はさすがに「りぼん」「なかよし」は読まなくなったので作品を知らない。
それでびっくりしたのが「りぼん」のふろくの豪勢さ!
去年のだが「ちゃお」ふろくに「卓上お掃除ロボ」…オイオイ待て待て。

最後に明治の新聞ふろく。
明治立身出世双六 1898 幸田露伴/富岡永洗  堕落の絵が結構楽しそうだったりする。

新家庭衣装合わせ 1910 三越タイムス  要するに商品カタログである。

「主婦之友」では食中毒予防と食い合わせの特集もあった。

ノンキナトウサン出世双六  出世はしないけれど出世双六。

近畿を中心とせる名勝交通大鳥瞰図 吉田初三郎 1926 相変わらず楽しい。なんでやねん的なところもあり、それがいい。
こちらのは姫路の鳥瞰図なのでこれとは関係ないが、この兵庫歴博がある場所なので。
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朝日新聞亜欧記録大飛行「神風機」組立模型 1937  羽根にメーカーの名前がたくさん並ぶ。化粧品メーカーvs製薬会社
ロート、クラブ、レート、ライオン…

最後に軍艦三笠の復元ものを挙げる。
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ふろく、最高でしたわ…

またいつか楽しみたいと思う。
3/25まで。
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