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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

生命の彩 ―花と生きものの美術ー その1 わんことにゃんこ

大和文華館で今かわいい猫やわんこを描いた作品が多数展示されている。
文華館ほまれの麝香猫一家・わんこ一家の対幅がこのほど修復され、そのお披露目の展示なのだ。
その修復の過程は今回刊行された図録に詳しい。
イメージ (812)

麝香猫一家、今までは左右に分かれただけかと思っていたら、真ん中に茶猫がいるのが明らかになった。
以前から多分これはいるだろうと噂されていたが、このように形と色が露わになると。隠し子発見!という趣もあり、面白い。
イメージ (813)←こいつこいつ。
他の兄弟の眼は明らかに「お前、おったんか」と言うている。

萱草遊狗図 わんこの中には赤いリボンをつけていたり、オケラの動きを見守るのがいたり、のどかで楽しそう。
わんこ一家の方もちび共の行動や表情が鮮明になり、これまで以上に可愛くなった。
めでたいことである。
イメージ (825)
ぐうかわ…可愛すぎるぞ。

オケラ、クンクン
イメージ (814)
本当に綺麗に修復されてよかった。

旧い世に生まれた美術品が現代の人の手・知恵・努力・熱意・愛情により、未来へその美質を伝えられるのだ。
未来の人もこれらを受け取り、まだ次の世に届けてほしい。

他のわんこから展示は始まる。

狗子図 南宋 1199  イメージ (818)

イメージ (819)
対幅のわんこたち。可愛すぎる。見た目もだが、その仕草に惹かれるのだ。
左 麿眉が下から見上げる。右 カイカイしてる。首周り白。この右わんこの図が転用されて、箒で掃かれるわんこになる。

麝香猫図 宣宗皇帝 明 1426  大きな白猫でしっぽが黒く、眉間ぽっち。なかなかいい表情。太い手足がいいな。モフモフしたい。
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いい面構えである。
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春苑遊狗図 紀鎮 明 黒川古文化研究所  おおお、どこかの素敵な庭園でわんこ一家がくつろぐ。白牡丹が咲きプールらしきものもあり、そのそばで子犬きょうだいがほたえあう。(ほたえるは関西弁だが、これ以上なくこの状態に合う言葉)
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ほたえあう。
イメージ (826)

この展示とは無縁だが、われらが応挙先生のわんこも挙げておこう。
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双狗子図 李巌 
イメージ (624)
手が大きいから成犬になればでっかい犬になりそう。今は竹の下でぐーぐー。
この絵は大岡春卜があつめた「和漢名画苑」にも紹介されている。
蕪村もこの本からわんこを見出し、お手本にしたそう。

燕掠飛花図 沈銓  海棠の下で斑の猫が。上には燕も飛び交う。その花弁を追う燕を見ているのだ、猫は。
長崎歴博に同じ構図の絵があるそう。

芭蕉竹子犬図屏風 渡辺始興  いい屏風。わんこたちがご機嫌で遊ぶ。ところどころ剥落が激しく、わんこの身体も消えていたりする。
芭蕉はばっさばっさ。わんこはコロコロ。ゾロ、白、黒に白、可愛いなあ可愛いなあ。

乳狗図 渡辺崋山 黒川古文化研究所  やせた母犬の下でお乳を飲む仔犬はモフモフすぎて広がっている。

ああ、やっぱりこれだけにゃんこ・わんこの可愛いのを見せられるとドキドキするなあ。
今回はここまで。続く。
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