美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

中之島香雪美術館オープン!

中之島香雪美術館が3/21にオープンした。
フェスティバルタワー・ウエスト4Fに広々と空間を占めている。
肥後橋まで近いが、ここへなら梅田から堂島地下を機嫌よく歩くうち、着くことになる。
地上へ上がればそこに、首が痛くなるほど見上げてもまだ尽きないようなビルディングがある。
それがフェスティバルタワーだ。ついに完全な形になったのだ。







エスカレーターでわたしは上がってゆく。
中之島がよく見える構造となっている。
大大阪時代からこの中之島は大阪随一の場所だった。

こちらは今回のポスターであり、チラシでもある巨大なもの。新聞見開きよりは小さいが、とても大きい。
ちょっとずれてしまったね。つまり家庭用コピー機では一度にスキャンしにくいくらいのサイズと言うこと。
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巨大な建造物の中に美術館が収まる。
しかも茶室までそこに再現されている。
御影の香雪美術館の広大な庭園と邸宅は、ごく限られた状況と厳しい制約を守った人でないと入らせてもらえない。
以前に見学会があり、それに参加させてもらい、庭園を撮影した。
しかし画像流出は厳しく制限されているので、わたしもその制約と誓約を守り、決して画像を挙げないままできた。
今回、VRで洋館の内部まで見ることが叶うように設えられていた。
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まさか、と思った。
十年以前一度だけ邸宅の中へ入らせてもらったが、再訪は不可能だとあきらめ、記憶が薄れてゆくのを寂しく思っていたところへ、まさかの「ご褒美」である。
美術品を眺めるのも楽しいが、このVRコーナーは想像をはるかに超える素晴らしさだった。
ありがとう、香雪美術館。
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話を元に戻す。
受付そばのロッカーはなかなかよい感じである。長身の人向けに作られているようであった。御影より数も随分多い。

これから一年にわたり「珠玉の村山コレクション」展を続けるという。
そうなのか、それでいて御影とかちあうこともなく良い展示を楽しめるのか、さすが香雪美術館だ。

展示空間は照明も程よく、見づらさというものはない。作品の本体と向き合うその背後の壁面に、わかりやすい解説パネルなどが展示されている。気になれば後ろへさがって、その壁面パネルをよめばいい。
「読み解き」パネルはとても丁寧なものばかりだった。

プロローグ 珠玉の村山コレクション
三つの作品が選ばれている。
志野茶碗 銘・朝日影  朝日新聞創業者だけに朝日を見出し、大事にしたようだ。この銘も村山がつけている。
とはいえ、わたしの目にはその口べりの景色は二匹の魚が向き合っているように映った。

梁楷 布袋図  にんまり布袋が荷を担いで立つ姿  この絵を最初に紹介してくるのだ。

病草紙 小法師の幻覚をみる男  先般「国宝」展にもこのシリーズのほかの絵が出ていた。
枕元にたくさんの人々が集まっている。男はそれに悩まされているのだ。
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ここで背後の壁面パネル「読み解き」をみる。
小法師たちが手に手に持つものを確認する。それからまた本体へ戻り、納得する。

1.コレクションの形成
まず仏画から始まる。
二河白道図
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この作品にも「読み解き」があり、振り向いてそちらへ読みにゆくと、色々細かいことが分かる仕組みになっている。

法華経絵巻、愛染明王図の名品が続く。
ほかにも曽我蕭白の鷹図、雪村の岩浪叭叭鳥図などがあり、これだけでもずいぶんな見応えである。

2刀に魅せられて
村山愛蔵の名剣がそこに。

3.茶の湯への傾倒
名品がずらり。眼福も眼福。
明治から昭和戦前の大富豪である実業家の人々がいかに茶の湯に傾倒していたかがよくわかる。


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エピローグ
ここには消息や東山遊楽図などがある。
江戸が舞台の遊里図屏風もあり、御影では見ていないものたちだと気づく。
うううむ、どこまでも深い…

最後に燕庵写しの茶室・玄庵の実物大再現がある。しかも24時間の時間の推移も体感できる拵え。
ここは撮影可能。



ああ、とても素敵な空間だった。
これからはここへ通う楽しみが出来たのだ。

ここからは徒歩で国立国際美術館、徒歩または京阪で東洋陶磁美術館、湯木美術館も気楽に行ける。
更に休館中だが藤田美術館もコースに組める。
中之島香雪美術館は肥後橋が近いが、ドーチカを歩くのも楽しいし、淀屋橋から近代建築見ながら歩くのも楽しい。

今の展示は4/22まで。
次は「美しき金に心をよせて」が4/28から6/24まで。
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