美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

東近美でみたもの 2018.4

東近美の特別展は横山大観。
国立新美での大きな展覧会からもうそろそろ十年かな。
こちらの展示は「生々流転」が全巻出ていたのが圧巻でしたな。

常設では速水御舟の「京都の家・奈良の家」が面白かった。
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奈良の家、右側の蔵は睫毛があるようだし、左はマイペースな人の表情にも見える。
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屋根に鳩の飾りが。
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遠近感の表現を捨てて画面構成をしたようで、不思議な迫力と存在感が出ている。
御舟は日本画にリアリズムを持ち込んで、綺麗でない舞妓さんを描いたので、それを大観に酷く叱られた。
でも別にそれでびびるような御舟ではないので、その後も自分の表現を求めたのは素敵だ。


前田青邨 石棺
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この絵を最初に見たのは姫路でだった。青邨の中でも特別偏愛する一枚。
古代の貴人の葬送。石棺の内部の朱色に惹かれる。丹塗りにするのは遺体保存のため。
いや、死と再生のためか。
灰色に血の気を失った唇、もう二度と蘇りそうにはないが、眼はいつでも開きそうである。


安田靫彦 居醒泉
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ヤマトタケルはこの池のおかげで蘇生した。伊吹山の白猪との戦いの後。
しかし彼はもう時間がなかった。
うっすらと目を開けたヤマトタケルは短い自分の人生を想っているのだろうか。


近代日本画が好きでいて、本当に良かった。



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