FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

千葉が生んだ浮世絵の祖 − 菱川師宣とその時代

千葉市美術館の所蔵品展を見たが、もうほんと、なんというか、ここの実力はわかってたはずだが、やっぱりその「破壊力」には圧倒されるね。
今回は「百花繚乱列島 -江戸諸国絵師めぐりー」を見て青息吐息になりながらそのまま直進した途端、これですから。
そう、「菱川師宣とその時代」。
「ああ、そう」で終わるはずがないのですよ。

いきなりここから。
そう、春画シリーズの始まりのあれ。
衝立のかげ  これは版画に手彩色で、これまで3,4点同じものを見ているが、みんなそれぞれ塗り絵に個性を見せていたな。
この分は女の着物に少々彩色している。
イメージ (894)
天人採蓮図  こちらは肉筆。ゆったりした天人が宙に舞いながらの蓮採り。ひれと蓮の茎が同系色。

酒呑童子 褒賞  シリーズものの終盤。退治して首を掻っ切ったのを帝らの前に提出。ご褒美をもらうのですね。これも手彩色。
鬼首はまだ痛んでいない。そういえば酒呑童子の首の始末についてはどこへ遣ったか知らないな…
宇治の平等院にという説もあるが、老ノ坂峠にある首塚大明神もそれだというし。
手元にある資料を見てもちょっとわからないな。まあ伝説も色々ある方が面白いわな。

よしはらの躰  揚屋大寄  これもシリーズもの。こういうのを見て江戸中期までの吉原の様子を学ぶわけです。
わたしの「吉原」はじまりは石森章太郎「さんだらぼっち」だからなあ。

杉村治兵衛 浄瑠璃十二段草子 吹上  吹上の浜で斃れた御曹司を愛の力で蘇生させる浄瑠璃姫。廻りには御曹司を守護する龍や天狗の姿もある。

隅田川・上野風俗図屏風  前から好きな屏風。この界隈の様子が描かれている。

室内遊楽図  揚屋の中である。奥ではもう…

若衆図 ふふ。これを見ると南原幹夫「修羅の絵師」を思い出すよ。作中、師宣は冷徹な絵師として描かれ、色子時代の鳥居清元の敵となる。元禄の特性だな。

英一蝶 四条河原納涼図  川床で楽しむ人々。色子か女形からしきのもいる。

懐月堂安度、宮川長春の立美人図もある。それぞれいい。

初代鳥居清信  中村伝九郎 山中平九郎   縦長に見る。景清の攻防戦。彩色はシンプル。目を剥いているところがいかにも…

ほかにもなんだかんだと春画の冒頭部分らしきのがあった。
いずれも始まりの所なので18禁ではない。
充実したわぁ…

これだけでも面白い展示でした。5/20まで。
関連記事
スポンサーサイト
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア