美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。
並河萬里が死んだ。シルクロードに寄り添ってイスラーム文化があることを教えてくれた写真家だった。
私にとって我が国でのイスラーム文化の三大教導者は井筒俊彦、片倉もと子、並河萬里だった。もう片倉氏しかいないのだ。
写真展を見て、ときめいたのはいつだったか。
’98.9の大丸心斎橋での『神秘の形象イスファハン』が最初だった。次が二年後のやはり大丸で『並河萬里2000』だ。
恐らく行くことはない場所の風景・形象・そして匂いや天の高さまで感じさせてくれる作品群だった。
並河氏は世界文化遺産の救済に立ち向かっていた人だった。
現今のイスラーム社会のことは新聞やニュースなどでしか知ることはないが、文化的側面はこうした先人たちの遺してくれた仕事のおかげで多少は知ることも出来る。
しかしそれも並河萬里の死によって途切れた気がする。
私が一番好きなのは、巨大で真っ赤な溶鉱炉のような太陽に、飛び込むように身を躍らせている男の後姿を写した作品だった。手元になくとも網膜にも記憶にも焼き付いている。
一瞬の情景。そして長い時を刻んだ建造物をみつめる目。それらが同時にその作品にはあった。
素晴らしい写真をありがとう。ただ、ただ。
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僕も東京の大丸での写真展、後渋谷の松涛でのイスラム展のときに写真が展示された印象が強いです。
亡くなられると「未公開の作品」とか言って必ず遺作展が開催されますねーいいことか悪いことか。
明日連休以後始めての展覧会ニキ・ド・サンファル、その大丸に観に行く予定です。
しかしデジタル化されたりするのでカメラマンの作品はまだ今のところ保護しやすいのかなとか考えたりします。
大丸は文化催事部が優秀なので、本当によい展覧会が多いと思います。