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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

アニメーションにみる日本建築ージブリの立体建造物展よりー

全国巡回した「ジブリの立体建造物」展のよりぬきヴァージョンが竹中大工道具館で5/6まで開催中。
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建築関連の展示はこれまでにもあったが、ジブリのあの展覧会をここで開催するのか、と少し不安に思ったが、来てみて色々と納得する。
こちらはあべのハルカスでのチラシ。
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「ポニョ」の家もあればラピュタもあると言った風に色々出ている。
しかし竹中大工道具館では
・千と千尋の神隠し
・風立ちぬ
・もののけ姫
・となりのトトロ
・かぐや姫の物語
これらをピックアップして取り上げている。
更に、ここの常設展示品とリンクした紹介もあり、それがここで行う強みとなっている。

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ジブリ以前の頃から高畑・宮崎お二人の作品での背景の美術、そして建造物の素晴らしさにときめき続けてきた。
ハイジのアルムおんじの家、フランクフルトのゼーゼマン邸、冬に住まうようにした廃教会。
コナンのハイハーバー、インダストリアの三角塔、地下の収容所の様子。
カリオストロの城の時計塔、城の地下、最後に現れるローマ時代の遺跡群。
ナウシカの居城、地下の植物室、原作マンガでの建物の描写も素晴らしい。
時には物語以上に建造物やその空間に魅せられてきた。

「風立ちぬ」 昔の商店の看板のなども細かく描かれていた。ここにある絵を見てもとても丁寧にその時代の空気を再現しているようにも思われる。
展示がなかったのは残念だが、菜穂子の滞在していたホテルもとても素敵だった。

「かぐ姫の物語」 藤森照信先生の解説がある。
かぐや姫のおかげで裕福になった夫婦が都に求めた屋敷の図面や説明がある。
寝殿造りについてのわかりやすい解説などである。

「千と千尋の神隠し」 これはもうにぎやかな建築好きには嬉しくてならない「油屋」がある。
モデルとして目黒雅叙園、止善館、唐破風の銭湯などがあるが、もう本当にどこを見ても魅力的なので、とても楽しい。
模型もある。あの怪しい町も細部まで再現されていた。
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どこからみても本当に愉しめる油屋の、その精巧な模型。
わたしは華やかな店舗の裏側も大好き。
あの階段とかね。

それからこの温泉の違い色々とか。
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ボイラーの所の無数にあるような棚とか抽斗とか最高に好きなんだよな。
しかもそれがどこかに通じる通路とか素晴らしすぎて泣けた。

折り上げ格天井も見ごたえあった。
物語よりなによりあの「油屋」を延々と楽しみたいとよく思った。


「もののけ姫」
タタラ場の様子が出ていた。
藤森先生の解説がまた面白くて、納得したり色々。
とはいえ、ここの建造物はやっぱりこれに尽きるか。
作品世界では森の描写が最高だった。
緑だけで数十色の詩色彩設定をしていたし。


「となりのトトロ」
草壁家の再現があった。座ってみると実感がわく。
和洋折衷のなかなかいい家で、暮らしやすそう。
そしてあの誰も上がらない二階。あれを見て、自分の曾祖母の家を想った。
繁華街に近いところにあるのに、しーーーんとしている空間。
あれとここは似ている。

草壁家の家の図面を見ながらこれまで自分が見てきた近代建築の個人の家を色々思い出した。
そしてこの家の構造のあれこれを考えた。
そうした楽しみに寄り添い、いい導きをしてくれるのが実は竹中大工道具館の仕事だった。

木造の建物の、その使われた木材や他の木材の薄い薄いカンナ削りのヒラヒラを実際に手に取れるのだ。
みんな木によって全然違う。
檜、杉、松、桜、楠、ヒバ…ああ、心地よい。そして何より良い香り…

この企画展を見終えた後は地下に降りて竹中大工道具館の素晴らしい所蔵品を楽しんだり、或いはワークショップに参加するのもいい。
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