美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「悪」を演る ―落語と講談ー

六月からこんなテーマの展覧会が各館で開催される。
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そのうちの1つ国立演芸場だけは先行して「悪」の展覧会を開催している。

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「左の高頬に」黒子があることで正体のバレるお数寄屋坊主河内山宗俊と将軍のご落胤を騙る天一坊。
どちらも江戸に実在した人物をモデルにし、講談や歌舞伎になった。

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歌舞伎や文楽で悪人は散々見ているし、講談もそれらと深いつながりがあるから不思議にも思わないが、江戸落語に「悪」が登場するとは思いもしなかった。
まあどれを「悪」と見做すかにもよるか。

明治の作品として世に出たものがいろいろあるようで、浮世絵も国周のがある。
そして講談の速記本。
嶋鵆沖白浪しまちどりおきのしらなみ 「島抜け」の大阪屋花鳥のことが紹介されているが、あれはまた別な話だと思っていた。
わたしは歌舞伎の方しか知らなかったが、そうなのか。
これは登場人物全員が元は盗賊で弁天お照という女がかまぼこ型の指輪をはめているのが物語のキーの一つになる。
七世梅幸はこの芝居の時、指輪を忘れて舞台に出たことがあり、焦ったと書いている。
大阪屋花鳥は「半七」にも書かれているし、魔木子がマンガにもしている。

牡丹燈籠  これはどこに悪人が?と思ったらお峰と伴蔵のことを「悪」とみなしていた。うーん…まあ金で転ぶ夫婦だったからなあ。

天保六歌撰 これに河内山が出る。そういえば大和和紀の描いた「河内山」を読んだのが最初だったな。「悪に強きは善にもと」とか「とんだ処へ北村大善」などなど河内山の清々しいまでの悪っぷりがかっこよかった。

女盗賊・鬼神のお松 愛した男のために強盗をするお松。今回物語を初めて詳しく知った。
亡くなった宗十郎の声が今も耳に残る。
彼女と石川五右衛門、児雷也の三人が日本三大盗賊らしい。

展示資料 クリックすると拡大します。
あまりにお面が怖くて…
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ところで講談師たちも紹介されていた。錦絵でスターとして描かれている。
安達吟行の絵。
その中に神田伯山もいる。
講談師で好男子の伯山。

小さい展示だか、「悪」の皮きりにはいいと思う。
7/22まで。
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