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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

版の美 浮世絵と新版画 その1

茅ヶ崎市美術館の「版の美」シリーズ1「浮世絵と新版画」を見た。
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既に終了した。
これからのラインナップはこちら
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遠いが行かなくてはな。
99年から長くかかった「日本の版画」シリーズのようなゆたかな展覧会になるような気がする。

見終えてから撮影可能だと知り、しまったーとなり、またしつこく見て歩いた。
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歌川国明 仮名手本忠臣蔵 1862 大序から十二段目までが並ぶ。役者絵でもある。
やっぱり忠臣蔵はいいな。

歌川国輝 室町の雪 1853  どうやら田舎源氏の光氏たちらしい。腰元たちは子を遊ばせたり光氏に暖かな召し物を着せようとする。

三世豊国(国貞)弁天小僧菊之助 1860  これは国貞が五世菊五郎が弁天小僧をすればこんな感じかなと描いたもので、それがあまりに良すぎて黙阿弥がこの絵から芝居を書いたというもの。
実際この色気にときめく。綺麗な刺青を若い肌に占めさせて、傍らに刀を突き立てながら無下に酒を飲む。
この絵は横溝正史「蔵の中」でも登場する。この絵の刺青に興奮した聾唖の姉が美少年の弟に針を刺そうとするのだ。

さてこちらはその五人男。
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明治の浮世絵を見る。
三世国貞 希臘歴史経国美談 主従邂逅の場 1891  川上音二郎が「ペロピダス」役で雪の日に「レオンけと再会する様子が描かれている。
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どうもこの二人があれなのかとか考えてしまうよな…

三世国貞 歌舞伎座新狂言 高時 1902  活歴もの。九代目団十郎の高時が烏天狗に弄られるシーン。「天王寺の妖霊星をば見ばや」のシーン。烏天狗役の役者たちの尖りマスクが可愛い。

今回初めて知ったが、川上音二郎は九代目さんを尊敬し、彼が茅ヶ崎の別邸で亡くなった時には葬式の世話をしたそうだ。
九代目の茅ヶ崎の資料はまた別項に挙げるが、彼はここへは元気な時もよく来ていたそうで、一等席に座を占めると車内で大好きなハムサンドを食べていたという。預かっていた後の六代目菊五郎と彦三郎兄弟にもそれを食べさせていたそうだ。
楽しい列車の旅だが、修行自体は猛烈というか苛烈だったそうだ。しかしその薫陶を受けて名人になるのだから、六代目は生涯九代目を尊敬し続けた。

三世豊国 浮世道中 膝栗毛の内 二川宿旅店 1854  弥次喜多の失敗もの。干してあるものや提灯をおばけだと思い込んで大騒動。
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四世豊国 八犬伝 芳流閣上図 1854  国芳、芳年のこれはよく見ているが、他の絵師のはあまり知らないな。
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国周 姫比花雄栗実記 1862  「小栗実記」の方から。わたしが最初に見た「小栗」の芝居は三世猿之助の「当世流小栗判官」でこの「小栗実記」を元にしたもの。説経節のとはまた違う。
照手姫が小栗を土車で運ぶのは同じだか、実記は最後までつれてゆく。
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熊野大権現。滝は那智滝か。奴三千助が待機。
土車の男を曳く女に滝、というと「箱根霊験」を思い出すが、綯交ぜにしているのかもしれないな。


役に扮した役者たちを集めたシリーズがあるが、この並びは面白い。







続く
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