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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築

聴竹居(ちょうちくきょ)は建築家・藤井厚二の自宅であり、昭和初期の名建築である。
イメージ (1120)
大山崎にあり、現在は竹中工務店の管理下にある。
一般公開もされているし撮影も可能だが、流出は禁じられている。
わたしが挙げる画像は展覧会のチラシから。
それら細かいことは聴竹居のサイトに詳しい。
こちら
わたしも何度か訪問し撮影させてもらったが、約束を守り、撮影後何年経ったか、今もweb上に公開させてはいない。
なお、先般の大阪北部地震により被害があったものの、今日から公開されたようで安心した。
貴重な近代住宅建築は90年の今だけでなく100年150年先にも守り・伝えねばならない。

藤井厚二は広島の福山出身である。先達に武田五一がいる。
かれは裕福に育ち、東京帝大に進み、学んだ。
やがて初の帝大卒として竹中工務店に入社した。

卒制の議事堂図などを見るが、絵が巧かったというだけに綺麗な図面で、内装も素敵。

大阪朝日新聞本社の設計図面もとても凝っていた。時計塔、階段、その柱の照明などもいい。
また御影の村山邸も担当している。
資料で見る大邸宅

やがて退職後、9か月にわたる欧州ツアーへ。
絵はがきがなかなか面白い。カプリ島の青の洞窟の絵ハガキは色がよく出ていないのをあげ、本物の美を強く讃えている。
ニューオーリンズでの妙な祭りの様子などなど。

住宅設計を専門にした藤井は自邸を何度もこしらえた。
大山崎に12000坪の敷地を購入したというからすごい。
四度にわたる自邸設計。その模型がある。南面することを考えた構造。
そしてついに1928年、5つ目の自邸が完成する。

イメージ (1121)

非常に良く考えられた建物。写真やVTRを見ながら自分が見たときのことを思い出す。
特に夏の暮らしやすさを追求した通風装置などすばらしい。

室内の一部が再現されてもいて、歩くのも楽しい。
床のきしみ具合まで再現されているのだ。

藤井は12000坪の広大な敷地内で登り窯と電気窯ももち「藤焼」というやきものも拵えた。
インテリアに使うものである。大きめの雁、鵜などがあり、香合の雀も可愛らしい。
湯呑もある。

電気ストーブは鉄の上部が釜を思わせ、雁行が描かれていて、下は青海波と言うのも素敵。
入れ子状態のテーブルもある。

大山崎の藤井邸の模型がある。
巨大なテニスコートややプールもあり、畑、花畑も拡がる。
本当に素晴らしい。

展示の最後には香里園の八木邸を紹介するVTRが流れていた。
わたしは数か月後に見学に行く。

良い展示をみた。
また現地へ行きたい。
素晴らしいおうちを味わいたい。

7/16まで。
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