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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「東京・文学・ひとめぐり~鴎外と山手線一周の旅」は楽しい その2

昨日の続き。
・日暮里
「尾花集」幸田露伴 ここに「五重塔」が収録されているのか。
ということでその表紙絵がこれ。
イメージ (1340)
ところでこの「五重塔」だが、昭和32年か、心中した男女のあおりを食って炎上し、今も再建できないままらしいね。
地元の人の恨みは深い、と久世光彦が書いていた。
そういえば久世さんは幸田露伴と娘の青木文、孫の青木玉の「小石川の家」をドラマ化をしているが、あれはたいへんよいドラマだった。

「森先生楼より蛍沢をのぞむ図」依田学海  この人は鴎外の師匠筋でもあるそう。
色々エピソードがあるが、わたしとしては清方に「象外」という堅苦しい雅号を送った話とか好きだな。まあ漢学者ですから。
あとは歌舞伎関連の話。活歴の協力者。
そしてこの人は「ヰタ・セクスアリス」の「文淵先生」のモデル。
ついでにいうと、わたしが最初に自分から読んだ鴎外作品はこれだったりする。
観潮楼から蛍沢を眺める鴎外…当時の様子を想う。

・田端
田端と言えば文士村。ここではその代表二人の作品が出ている。
「田端村」室生犀星
「百艸」芥川龍之介 
そして版画雑誌「方寸」も。

思えば田端にはまだ足を向けていないな。

・駒込
「当世書生気質」坪内逍遥  タイトルは知ってるが中身知らないので、これを機にちょっと読んでみるとなかなか面白い。まだ全文は読めてないのでおいおい…

元祖駒込草津温泉場 という広告、これについてはpdfだが「蓬莱町たより」というのにいい一文が載っている。
どうやら町内の温泉だったようだ。宿泊もできたというから今でいえばスーパー銭湯の大きいところかも。
向ヶ丘2丁目に大きな場を占めていたそう。

・巣鴨
今ではおばあちゃんの原宿として知られているが、巣鴨と言えば昔は監獄が有名だったな。
小山内薫と八千代兄妹から森家へのはがきが出ている。
なおこのきょうだいの従兄弟に藤田嗣治がいて、藤田の父・嗣章は鷗外の陸軍軍医仲間で、鷗外を尊敬し、自分の息子の留学について相談に息子共々訪問してもいるそう。
この日、わたしは先に都美で藤田嗣治展を見てそのことを知り、更にここで資料を見て「おおおっ」となった。

イメージ (1338)

・池袋
これは雑司ヶ谷関連ということでの池袋か。
漱石の「こころ」縮刷版と鏡子の「漱石の思い出」が出ていた。

・新宿
こちらは永井荷風。荷風の大正時代の本がある。悪口しか書いてないんかい…

無関係だが、この写真は10月からの新宿歴博での展示に出る。
イメージ (1324)

イメージ (1323)
同時代ということで挙げておこう。

・代々木
絵はがきでは大正2年のニューボール式飛行機が帝都にきたこ様子のが出ている。
一方、スライドショーではアート・スミスの曲芸飛行のが出ていた。
本田宗一郎も斎藤茂太もこの曲芸飛行を見てドキドキしたのだ。

・浜松町
紅葉会という会合があったそうで、それはこの地の紅葉館という高級料亭で開催したかららしい。
尾崎紅葉の雅号もここから。
戦災で焼失したが、跡地は東京タワーだという。
中庭には築山もある。目隠しして遊ぶ姿も見受けられる。

・田町
ここで志賀直哉が電車にはねられたそう。その事故の様子は里見弴も書いている。
実録もの+小説「善心悪心」。当事者の志賀は怪我の療養に行った先で「城の崎にて」を書いた。
里見弴はたいへん好きだが、彼と志賀直哉のややこしい関係はとても面白い。

東京名所案内すごろく
イメージ (1322)
双六好きなわたしをうれしがらせてくれますな。
記念館ニュースに半分が拡大化されていたのが出ていた。
イメージ (1339)
目黒の筍といえば池波正太郎は「鬼平」「剣客」などでここまでタケノコを食べに行くシーンをよく描いていた。

結局このまま続くのだが、明日書けるかどうかはわからない。
少し日を置く。
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