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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

大阪市立美術館 コレクション展 2018年10月 「おおさかの仏教美術」

大阪市立美術館のコレクション展を楽しんだ。
もっと宣伝すればいいのに、といつも思う。

まずは仏教美術から。
古い地に生きる寺院の仏像・仏画が集まっている。

文殊渡海図 1幅 鎌倉時代 13-14世紀 南河内郡太子町 叡福寺  聖徳太子ゆかりの叡福寺から、こんな凛々しくも愛らしい少年・文殊が来た。
五髷に吊り上がる眉、引き結ばれた口元、凛々しいなあ。そして白い肌に緑と白金の装いが。
周囲の従人たちには緑色の獅子がガオーっと吠えかける。
彼らの先導は小さな善財童子。こちらも可愛い。
始まって早々にこんないいのがあるのだ。

当麻曼荼羅 1幅 鎌倉時代末期-南北朝時代 14世紀 大阪市天王寺区 実相寺  元々の絵の模本。かなり綺麗な絵。それも向かって右の観音菩薩の美貌には打たれた。とても涼やかな美貌で見惚れてしまった。
左の勢至菩薩も綺麗なのだが、やはり絵描きの手が右からの向きの顔をよく描けるからか、とても綺麗だった。

観経序分義図 1幅 鎌倉時代末期-南北朝時代 14世紀 大阪市平野区 長宝寺  何かと言うとイダイケ夫人が釈迦に自分の置かれている惨状について訴えているところ。
実際この王舎城の悲劇は凄まじい。わたしなどは手塚治虫「ブッダ」で描かれた様子がいちばんに浮かぶが、悲痛な話である。
さてその訴えを聞く仏陀のいる台座の下に注目。隙間の中に獅子がいる。こちらを向いて「シャーッ」と言っている。
彫刻でなく生きた獅子、セキュリティは万全らしい。
  
釈迦十六善神像 1幅 室町時代 15世紀-16世紀 大阪市平野区 全興寺  おお、あの「町ぐるみ博物館」のお寺。
釈迦は両肩に薄絹を懸けている。

仏涅槃図 1幅 鎌倉時代末期-南北朝時代 14世紀 大阪市平野区 長宝寺  モンシロチョウが目立つ弔問の皆さん。いや、聴聞ではないか、瀕死だものな。人間たちはただただ嘆き悲しむばかりなのだが、どうぶつたちの大半は花を持ってきている。
蜂か虻らしきものも、テントウムシめいたものも、猿もウサギも。

地蔵菩薩変相図 1幅 朝鮮時代 16世紀 大阪市天王寺区 大福寺  パッと見て「高麗仏画ぽいな」と思ったら李朝のだったか。赤と緑、この配色にそれを感じたのだ。緑の光背と赤衣と。慈悲のめぐみをみせるお顔のそのずっと下の足元は地獄の責め苦の最中。

如意輪観音像 1幅 南北朝時代 14世紀 大阪市天王寺区 大福寺  仏の左下に綺麗な少年が。しかし剥落がやや強い。

十一面観音像 1幅 南北朝時代 14世紀 大阪市平野区 全興寺  いわゆる「長谷寺様式」の観音図。舟形の光背が金色に輝き…ああ、サーフィンのに似てるな

弘法大師像 1幅 南北朝時代 14世紀 大阪市平野区 志紀長吉神社  大師の背後に釈迦がいて、マジで「眼からビーム!!」
それが大師を直撃・・・

沢庵宗彭像 [木村徳応筆] 1幅 江戸時代 寛永16年(1639) 堺市堺区 祥雲寺  頂相図。
悦山道宗像 1幅 江戸時代 天和3年(1683) 大阪市生野区 舎利尊勝寺  黄檗宗の僧侶。

仏像もある。
金銅 菩薩半跏像 1躯 白鳳時代 7世紀 河内長野市 観心寺  実は入室直後に出迎えてくれるのがこの仏さんなのだ。
いかにもこの時代らしい体躯で顔が大きく首が見えず、ドレープは大きめ。細部はキラキラ。特に首の装飾が丁寧でとても綺麗。

銅 五輪塔錫杖頭 1柄 平安時代後期-鎌倉時代 12世紀 大阪市平野区 大念仏寺  二つの五輪塔がついている。縦並びに。
ここのお寺も年に一度の幽霊画公開のときに行きます。融通念仏宗の総本山。

木造 閻魔王坐像 1躯 鎌倉時代 13世紀 堺市堺区 正明寺  小さくて海洋堂のフィギュアみたい。それがまた可愛い。

銀製鍍金 光背 1面 鎌倉時代 13世紀 大阪市天王寺区 四天王寺  七宝で仏を表現。小さい丸の中。13面かな。裏打ちで文様もでている。

綺麗でしたわ。

10/21まで。
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