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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「やじきたが来た!見た!食べた?藤澤・東海道の名所と名物」から

先日は芳幾の描いた弥次喜多ばかりを集めたが、今回はそれ以外。

イメージ (1372)
楽しいチラシ。

広重の貼り混ぜ絵もある。
東海道五十三次図会シリーズから>
1856年 この二年後に広重はコレラの為に命を落としたが、晩年にいたるまで多くの旅をした。

神奈川・程かや(保土ヶ谷)・戸塚・藤澤
藤澤は照手姫、神奈川で浦島。
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この右端が何かと言うと…
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ぎょぎょ…玉手箱の呪いの結果、浦島太郎がお爺さんになる様子を…けっこう怖いぞ。


江尻・府中・鞠子・岡部
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貼り交ぜ絵に描かれた絵の一つ一つの意味を知ることは案外難しい。
昔のヒトの共通認識は現代に伝わらなかったものが結構多いからだ。
だから大南北の芝居も台詞の本当の面白さはぜいぜい二割くらいしか伝わらなかった。
「藤八、五文、奇妙」なんてその典型的なものだ。
また「地獄」という言葉もインフェルノの地獄だと思うばかりだが、南北の言う地獄はそれではなくて…
これは谷崎の「痴人の愛」にも現れるので、戦前から戦後しばらくはまだ活きていた言葉なのだと知る。
やっぱりあれか、333でなくなったのかもしれないな…
と、書いてその「333」も完全に伝わる人とそうでない人がいることにも気づく。
そんなわけで土地と人物のエピソードが現代と江戸時代とは違うことを踏まえなくては、このシリーズは楽しめないのだった。


歌川貞秀 見立浮世源氏相州江ノ島須磨 1840
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田舎源氏の見立て絵なのだが、海辺でタイやタコを取る赤尽くしの坊やが光氏というのがいい。
そして取れたものを少女に見せて気を引こうとする。

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歌川国丸 児が淵  稚児が淵を読みこんだ句が書かれている。女たちとちびっこたち。
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これが本物の十返舎一九の作画による東海道中膝栗毛。
藤沢宿での様子。茶店でわんこと。
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ところでこれを見るとわたしは井上ひさし「手鎖心中」のラストシーンを思い出すのだ。
一九、馬琴ら戯作者の決意表明を…

歌川芳員 東海道五十三次之内 浜松・荒井
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弥次喜多のツアーの浜松と荒井では蒲焼屋の主人が鰻そのもので、冷やかしに来た客がスッポンに指を噛まれる。
この蒲焼屋の主人が鰻そっくりと言うのは一九が書いてたのだったか、杉浦日向子もそれを絵にしていた。
まぁこの絵ではギャグだが、実際にはホラーですわな。岡本綺堂辺りが書くと、もっと怖そう…

最後は五十三次名所双六で遊ぼう。
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イメージ (1373)
今回もとても楽しい企画展だった。
これで無料とは申し訳ないような気がする。
また今度も辻堂へ行こう。
いつもいい展覧会をありがとうございます。
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