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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

うれしい一日

近所に、と言っても交通に無理がある場所にさる有名古書店がある。今時の新古書店でなく老舗の総合系。
車で行くのにはよいが徒歩や自転車では辛いから、ここ数年ご無沙汰してたが、帰り道にふっ とその気になっていきなり走り出した。
最大の難関に来た時、驚いた。トンネルができて人や自転車がゆうゆう行き交っているではないか。
いつのまに…
私の感慨はおくにしても、このトンネルは住人にはありがたいものだろう。

わたしは長い坂をなんとか駆け登り、本屋についたが、途端眼に飛び込んできたのは、皇室の名宝と題した薄い画集である。
そう、500円台のシリーズ物。あれが100円台なので色々物色した。
正倉院、琳派、黒田清輝などなど・・・
つい先日京都博物館で楽しんだ大絵巻展で見かけた華厳宗祖師絵伝の、掲載されていないシーンや、三の丸にある又兵衛の小栗判官絵巻もある。
嬉しいゾ。
わたしが選んだのは、三の丸尚蔵館収蔵品本、菅原道真・怨霊から天神への二冊である。
そして昔の美術雑誌を眺めていると、’75年の『古美術』が森派の特集なので、めくるとそこには先日大倉集古館で見た、森徹山の『雨中の狸』がいるではないか。美術館が発行したリーフレットにも姿を見せなかった狸がここにいる。
更に、狙仙の猿が桃を持って小猿らといる絵、これも先日京都で見た絵だ。
それらが掲載されていた。
こちらは先ほどのに比べ倍価だが、わたしを待っていたとしか思えないタイミングなのである。
わたしは時々こういう幸せにめぐり合える。
本がわたしを待ち、わたしが本を得る。

他にもうろうろ見回すと、色々欲しいものが出てきたがまあこちらはなんとか後日に回して、二階に上がる。
建築関係がいつの間にか充実し、先月出たばかりの『建築のハノイ』があるではないか!しかも4カケ。
嬉しくて仕方ないところへ、とっくに品切れになっていたINAXの『病院建築のルネサンス―聖ロカ病院』があった。
この展覧会に行き損ねたことが未だに心の傷(たいそうな・・・)になっていたわたしは、考える間もなく義務のようにかごに入れてた。

そして本日入荷コーナーを見ると、以前から欲しかった『小樽の近代建築』まであった。札幌もあったが、こちらはやめて小樽を選ぶ。
ああ、嬉しい。
ふと見ると、知り合いの学芸員さんが今年出した本もあった。
めくるとなかなか良いのだが、これは今度にしよう。
(いつか縁がある気がする)

店を出れば七時前で、まだまだ日は落ちていない。
嬉しくて仕方ない。自転車を飛ばしすぎてはいけないと思いつつ走りに走って家に着くと、母がもんじゃ焼きの支度をしていた。

実は大阪人でありながらうちの母はお好み焼きよりもんじゃ焼きが好きなのだ。野球を見ながら機嫌よくもんじゃ焼きを食べた。
そして新聞を開くと、山村流が『ちょろげん』という幻の舞踊を復活させたという記事に眼がいった。
これは実は杉浦日向子『百物語』にも現れていた大道芸なのである。歌の文句もナリも同じ。
なにかしら不思議な偶然のようなものを感じた。

良い日というのはこんなものかもしれない。
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コメント
嗚呼、佳き日哉…。
まるで、一日遊行さんと一緒に過ごしたように
幸せな気分に浸れましたよ♪
2006/05/26(金) 17:03 | URL | 山桜 #-[ 編集]
そう言われるとすごくウレシイです。
小さな幸せの積み重ねが大きくなって、周囲にタンポポの綿毛のように飛んで行くのが、実はわたしの願いなのです。
2006/05/26(金) 21:06 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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