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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「狩野派展 正信・光信・探幽・尚信etc」@野村美術館

野村美術館の地下展示室では狩野派の作品が並んでいたが、こちらはリストなしで、宣伝も特にはなかった。
ところがこういうのに限り、良い作品が知らん顔して並んでいたりする。
タイトルも実に即物的。
「狩野派、正信・光信・探幽・尚信etc」

正信 虎渓三笑 対幅 背景なしの人物大きめに幅いっぱい。みんなニコニコ。
気づいたら渡ってたなあ、ホントだ、アハハ 
そんな会話が聞こえてきそうな三人。

興以 山水図 三幅 どこもかしこも静か。しかし人がいないわけでもないらしい。

探幽 竹に雀・寿老・梅鳥  墨絵の三幅。やはり竹に雀が可愛いので惹かれる。寿老人は一人で立っているのみ。

光信 太公望  釣りをする爺さん。腕を伸ばしているのは餌の具合を見ているのか。
どう見ても「待っている」様子ではなく、これはやはりただの釣り好き爺さん。
ほんわかムード満載。近衛家伝来。

尚信 破墨山水図  おお、カラスの群れが舞う、その下で。
技法を借りて描くのもいいものだ。

探幽 出山釈迦図  頭頂部が既にピカリ。周囲は螺髪。疲れてるがやせてはいない。
スジャータのおかげか。

尚信 踊る布袋  踊った一瞬を捉える、ような一図。

伊川院 山水七福神 三幅対  これがなかなか面白い。
どこぞの山の中で七福神の宴会。
海から3匹ばかりのタイを釣ってきたえべっさん。山の中での赤い鯛がしみる。
布袋と唐子たちは支度をするのか邪魔をするのか。
鶴に乗り空を飛ぶ寿老人、鹿に水を飲ますものもある。
瀧の前で弁天は心置きなく琵琶を演奏し、そこへ向かおうと毘沙門が雲の上でポーズをとる。

以前に熱田新宮の宝物殿で七福神が強盗を待ち受けて撲殺したりなんだかんだと言うのをみたが、こちらはまことにのんき。
春らしくていいと思った。

勝川院 牡丹 二幅  南蘋派かと思うような色合い。大々的にフルカラー。青地に濃い色で花が咲く。
左右それぞれ牡丹によるものがある。右は小鳥、左は蝶。ひらひらと可愛い。

探幽 日の出群鶴   三羽の鶴が浜辺でダンス。それが 《 巛 ≫ 彡 などと言う風な線が入っていて、マンガの表現ぽい。
しかしこの時代にそうした表現を狩野派がする、ということはあるのだろうか。色々と考えるべきことかもしれない。

常信 芦と鷺  淡彩で大人しく鷺三羽を芦の間に。水辺にわずかな色が入ることで雰囲気が変わるものだと思った。

養川院 柳燕図  可愛いなあ。羽根をばっと広げる燕。 
「この春も古巣たずねて山賤のやどを忘れぬつばくらめ」
イメージ (1858)


「茶道具で花見」展の前期と共に4/21まで。
なお後期の始まる4/23からは地下では「さまざまな花入」展。
こちらは前後期に分かれる。
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