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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

奈良国立博物館で見る藤田美術館展 前期

藤田美術館の大々的な改修工事のため、作品が奈良国立博物館で展示されている。
曜変天目茶碗については先に挙げたので、その他の名品について。
イメージ (1901)

企画展の毎に藤田美術館に行くようになって長いが、初めて見たものが意外にある。
今回、びっくりしたのは8本の柱だった。
3Mの高さの柱には剥落褪色したとはいえ、なにやら仏画が描かれていた。
西大寺伝来とある。
そうか、廃仏毀釈のあおりを食って世に出てしまったのか。
とはいえ、この柱は藤田でも見たことがない。
そもそもあのお蔵の中でこの柱の展示は不可能ではないか。
するとわたしは非常にレアな見学をしていることになるらしい。

全然関係ないが、「アラビアのロレンス」のトーマス・エドワード・ロレンスの著書のタイトルは「智慧の七柱」だった。

イメージ (1900)

展示室にはいると最初に茶道具が現れる。
藤田伝三郎は茶人として様々な道具に執着した人でもある。
死の床にあってようやく手に入れた交趾大亀香合がそこにあるのも当然だった。
だが、説明がたりないのか、観客から大亀はスルーされていた。
びっくりした。
可愛いのに。もっと皆さん見よう。

古芦屋春日野釜 室町時代  胴に鹿が書かれている。だから春日野釜。
鹿の奔る姿が可愛い。らんらんらん♪runrunrun…

柴門新月図  絵の上にやたらと漢詩が書かれている図。
これは5年前の展覧会で見たが、そのときもらったポスターから挙げる。
絵の部分はこちら。
イメージ (1902)
そうなんだよ、柴の門なんだよ。それで丸い月も出ている。高士や文人の生活が理想とか言うが、まずは経済力がないと隠居もうかうかと出来ない。

深窓秘抄 平安末期  さすがその時代だけに良く出来た料紙の巻物で、ところどころに飛雲がある。
この展示を見る前に大和文華館に行ったが、その時も同じような巻物をみて、綺麗だと思った。
箇所はこちらが多い。

普段から好きな作品も色々出ている。
阿字義  平安時代  尼さんとお公家さんの二人の胸にピカッと種字が!これはなんというかリズムの良い絵巻なので、見ていると勝手に音楽がアタマに流れてくる。

華厳五十五所絵 平安時代  善財童子の旅。今回は弥勒と文殊のところでの絵が出ている。美麗。院政期の絵の良さ。

玄奘三蔵絵 1と2が出ていた。 夢に須弥山へ向かうシーン。海にはマカラ魚がいる。
旅立ったものの同行者の僧が逃げ帰り、一人で葦毛の馬とゆくところ。
馬はなかなか賢く、勝手にオアシスを見つける。
高昌国へ入ったところ。
この辺りまで。
そういえば随分前だが、玄奘三蔵絵の展示はここで見たのだったかな。

真言八祖図 鎌倉時代  龍猛がやたらとむっちりむちむちで妙に可愛い。
これも初見かもしれない。

浄土五祖絵 南北朝時代  道綽の物語。お団子頭の可愛い少年たちが登場。みずらもいれば頭頂部の子もいる。
そしてその少年A君とB君がどういうわけか服を入れ替えて着ている。
何か言われや物語はあるのだろうか、わたしにはわからない。

師宣の大江山絵巻があった。
秋の日の出立。山中で住吉・熊野・八幡の神の化身に会うて手助けを受けるところ。
みんな助け合って険しい山道を行く。
川で洗濯する姫に遭うところまで。

極楽アイランドの様相を呈する當麻曼荼羅、羅漢図もある。
そして今話題のマニ教の教主の像。これも何度かでているし、マニ教のだ言うことがそのときもあったなあ。

仏功徳蒔絵経箱  久しぶりの再会。この時以来。
イメージ (38)-9

今回は細部をじっくりとみていただきたい、

イメージ (1904)

イメージ (1903)


阿弥陀経 鎌倉時代  これも見返しが綺麗。仏の来迎図。

面がたくさん出ていた。
伎楽面、舞楽面、追儺面。みんな面を楽しそうに見ていた。

光琳と乾山のコラボ作品もある。お皿。いいなあ、つくづく。

勾玉や棗玉があった、いずれも大変綺麗。
緑が綺麗なのは糸都川で作られたもの。
丹塗りの埴輪枕もある。


5/14から後期。それまでに今の展示品を楽しんでください。
面白いもの・すばらしいもの・可愛いものがいっぱいありました。
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