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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

展覧会の感想を書く前にとりあえずまとめておこう

多くの人が心の中に大好きなアニメ作品を持っていると思う。
別にヲタでなくともマニアでなくとも、好きなアニメ作品に寄せる想いは変わらない。

高畑勲の回顧展が東京国立近代美術館で開催されている。
展覧会にいってみて、自分の幼少期にみた「名作アニメ」の殆どに高畑さんが関わっていることを改めて知った。

近年再びTVアニメを見るようになった。
しかしそれはオリジナル作品でなくマンガを原作にした作品だった。
長くアニメを観なくなった。
理由は色々あるが、大きな理由の一つに「少年少女が主人公の恋愛もの」に全く関心がない、ということがある。
年が離れすぎて学校物に関心を持てなくなったというのもある。
元々学校物はスポーツもの以外きらい、恋愛も…そう、BLは好きだが、少年と少女のラブコメが嫌で仕方ない。
今現在でいうと、マンガでも学校物は「バトルスタディーズ」「少女ファイト」以外読まない。
どちらも青年誌での連載。
特殊な性質なのかもしれないが、小さい頃からそうなので、これはもう矯正しようがない。する気もない。

だが、一方で子供の頃に見たアニメの再放送を喜んで見ている。
サンテレビ、京都テレビなどで放送する昭和のアニメを令和の大人になったわたしが見て、やはりいいなあと思う。
たとえば今は「フランダースの犬」の再放送があり、名作だと思いつつ、70年代に子供であることは名作アニメをよい時間帯に享受できたのだ、と気づく。
そしてそれらの作品群のうち高畑さんの演出した作品がかなりあることに気付く。
他方、高畑さんの劇場用作品は「じゃりン子チエ」を見たのが最初だ。
「太陽の王子ホルスの大冒険」は実はいまだに見たことがない。
残念な話である。それは何故かと言うと -----

…どうも基本的に好きなマンガやアニメの展覧会になると、結局「自分の趣味語り」になるので、話が逸れに逸れる。
なので今回は先にここでうだうだと書いておこうと思う。

高畑さんの作品の一覧はwikiから引用する。
東映動画時代の演出助手作品から挙げてゆく。

1961 安寿と厨子王丸 演出助手  この作品、実はいまだに見ていない。あるのは知っていたが、わたしが子供の頃は何故かTV放映されなかったように思う。
大阪での話。佐久間良子が安寿の扮装をしているのをみた。一旦実際の人間にそのポーズを取らせてからの作画だったのか。
 
1963 わんぱく王子の大蛇退治 演出助手  この作品は実は一度見たくらい。随分前の川崎市民ミュージアムで見た限りかと思う。
馬が埴輪なのが可愛い。その時の図録の表紙になっていたと思う。

1968 太陽の王子 ホルスの大冒険 演出  歴史的には知っているが、実はいまだに見たことがないのだ。
これについては理由も色々あるが、リアルタイムの頃は知らないというのもあるし、春休み・夏休みなどで繰り返されたTV放映でもこの作品は出なかったのだ。
理由は知らない。
わたしがこのホルスを知ったのは和田慎二の作品やエッセイから。
それで他の展覧会でヒルダの唄を聴いたりしたくらいである。市原悦子の巧さはこんな昔から変わらない。
あのヒルダが善の心で子供を救う名シーンも和田さんの描いたものでしか知らなかった。
和田さんは高畑さん・宮崎さんの作品世界の大ファンなのだ。
後年、和田さんは宮崎さんのホームズの犬の工場の食中毒シーンを再現されていて、それにもウケたなあ。

この時代の東映動画の長編ものでおそらく大阪でTV放映されたのは「白蛇伝」「わんわん忠臣蔵」「どうぶつ宝島」「アラビアンナイト・シンドバッドの冒険」「西遊記」「アンデルセン物語」「サイボーグ009」「長靴を履いた猫」「少年猿飛佐助」「ちびっ子レミと名犬カピ」だと思う。少なくとも1970年代末まではそうだった。
毎日放送か朝日放送でのことだ。

「パンダコパンダ」を見たのは1982年頃かと思う。
ただ高校の友人が知っていたので、そこから知ってしばらくしてTVでみた。
パンダが終園(演)後、コートと帽子を身に着けて通勤電車に乗ってミミコちゃんの家に「ただいま」と帰るのにはびっくりしたし、とても嬉しかった。こういうラストは本当に嬉しい。
「こうだったらなあ」という思いを具現化してくれたからだ。

TV作品では「もーれつア太郎」「アパッチ野球軍」「ひみつのアッコちゃん」などに参加されたそうだ。
あまり覚えていないとはいえ、三本とも見ている。
中でも赤塚不二夫の「ア太郎」と「アッコちゃん」はやはり好きだったし、今でもキャラ達のイメージが鮮烈だ。
当時はどちらも原作を読んでいない。いや、いまだにどちらも未読か。
ただ、当時の女児としてわたしはアッコちゃんの魔法の鏡を持っていた。
例の「テクマクマヤコンテクマクマヤコン、〇〇になーれ」「ラミパスラミパス、ルルルルルー」である。
小さかったわたしはこのミラーと仮面ライダーの変身ベルトとリカちゃん人形のシリーズがお宝だった。

「ア太郎」に出てきた「ココロの親分」「デコッ八」などが懐かしい。
実は従妹の一人がたいへんなおでこさんで、今もよく「デコッ八」呼ばわりをしている。
「アパッチ」はなんとなくOPだけ覚えているが、さすがに全容は思い出せない。

ところでわたしはルパン三世は1stルパンを圧倒的に愛している。
大隅監督、途中からの高畑・宮崎作品、どちらも好きだが、あえて言えば実は前半のルパンの冷徹さに惹かれている。
フランスのフィルム・ノワールのような雰囲気が好きだからだ。
とはいえ後半のイタリア喜劇風なのも好きで、どちらも併せてやはり1stルパンが最高だと思っている。

いよいよカルピス名作劇場へ。
「アルプスの少女ハイジ」 これはもう全話全てが好きで、リアルタイムに見ていた時から今に至るまでよくマネをするくらいだ。
つまり小学校で食パンに四角いチーズが出ると「わぁおじいさん、チーズだわ」、牛乳を飲んで一言「山羊のお乳ね!」
更に今もついついやってしまうのは、ベッドのシーツを交換する時、ちょっとだけとんでみて、ハイジの気分を味わっているのだった。
子どもの頃はただただハイジが好きでロッテンマイヤーさんを憎く思っていたが、大人になるにつれ考えが変わってきた。
デーテのやり方は今も許せんが、ロッテンマイヤー女史の教育はいかにもその当時のドイツ的な厳格さがあるが、底意地の悪さはないし、教育を受けないままでいればハイジはもしかすると後に酷い目に遭う可能性もあったと思えた。
つまり無知からの苦境を少なくともハイジは味わわずに済んだのである。
人間やはり『正しい教育」が何より大事だ。無知はいかん。

「母を訪ねて三千里」 これは今もカラオケでOPを歌うと、出てくる映像を見て涙ぐんでしまい、声が出なくなる。
それでこれは@roger_demarcoロヂャーさんと仰る方の挙げたツイートだが、ここで紹介させていただく。

この方は他にも興味深いツイートが多いです。

「赤毛のアン」 素晴らしいOPとEDが今も常に脳内再生され続けている。岸田衿子の作詞に三善晃の荘厳なまでの豪奢なピアノ曲。いつ聴いても深く震える。
山田栄子さんの声が正直ものすごくニガテで、いつもイライラするのだが、このアンの声は最初のイライラから、後の「大人になったアン」の変化の中で効果的に変化し、それがとても素晴らしいと思う。
このアンがあまりに素晴らしすぎて、原作よりもずっと好きになってしまった。

わたしは基本、原作至上主義なのだが、いくつかの映像作品では原作より好きだというものがある。
この「赤毛のアン」、出崎統監督「宝島」、実写では内田吐夢「飢餓海峡」、成瀬巳喜男「浮雲」である。
評価はこの先も変わらないと思う。

「じゃりン子チエ」 よくぞこの作品を作ってくださった。
わたしはTVシリーズをリアルタイムに見始め、あまりに面白いので放送が終わってから原作を買い始め、全巻そろえていった。
今も大体週1,2回はどこかの巻を任意に読んでいる。
原作もアニメも大好きな作品。そして原作を読むときは必ずTVアニメのキャラの声優さんたちの声が脳内に流れる。
同じ大阪府民とはいえ、チエちゃんらのいる辺りはわたしには少し遠い。
だからよけいチエちゃんに惹かれるのだと思う。

「火垂るの墓」 つらすぎて何も言えない。

「となりの山田君」 あれをよくアニメ化しようと思ったな、それもあの表現で、といつも驚くやらなんというか…
もともと大学の頃からいしいひさいちマンガは大好きだが、それがこの実験的な映像美の作品になるとはいまだに「なんでやねん」と思うのだ。

「かぐや姫の物語」 映画を見て、これはわたしのことか、と思った女性はおそらく無限にいる。何故こんなにもナマナマしくリアルにわたしたちの心がわかるのか。
隠したい何かを、知らしめたい何かを、高畑さんは露わにし世におくり出してしまった。
この感情についてはここだけでなく、やはり展覧会の感想本編に記したいと思う。
これはやはり展覧会の感想に描くべきことだと思う。


長々と記したが、そういうキモチですなあ。


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