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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

市川海老蔵展

難波の高島屋で市川海老蔵展が開催されている。
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来年には13代目市川團十郎を襲名する。

お父さんの12代目さんが海老蔵から團十郎に襲名したのが昭和60年だったか、あの頃はまだあまり舞台に行かなかったが、TVで襲名記念ドラマ「花道は炎の如く」が放映されたのを見た。かなり力の入ったドラマだと思った。
12代目さんは初代團十郎を演じたのだが、史実通り弟子に刺殺されてしまうのが可哀想だとも思い、ある種の悲劇性を勝手に感じたりしていた。その犯人を藤間文彦が演じていたのも印象深い。
なにしろこちらはまだ十代だったので、そんな夢想をしていたのだ。
しかし実際に2013年にまだまだ若いのに亡くなった時はショックだった。
役者としてより、その滲み出るお人柄がとても好ましかったのだ。
そしてうちの母はとてもファンだった。
二人揃って本当に気落ちしてしまった。

今の海老蔵を知ったのはいつ頃からかはっきりしない。
わたしが本当に歌舞伎の舞台にのめりこんだのは1990年代からで、それ以前には資料を見たり芸談を読んだりと言う前哨戦の時代だったので、写真は演劇界あたりで見ていたと思う。
TV「花の乱」でも「なるほど隔世遺伝か」と思ったりもした。
その頃からもう「いつかは團十郎、いずれは人間国宝」と思いながら見ていた。
これはそうでなければならないので、当然の感想でもある。

1999年、坂東玉三郎丈と「天守物語」を競演すると知り、機嫌よく見に行って衝撃を受けた。
当時彼は22歳だったか、舞台に登場した途端その圧倒的なオーラに撃たれた。
わたしは玉様を見に行ったのに、気づけば彼を追っていた。
とうとう舞台を楽しむことが出来なくなり、延々とかれを追い続けてしまった。
これまでの人生であんなオーラを放つ人を見たのはたった二人だけ、今は亡き平尾誠二氏とこの海老蔵だけだ。
本当に驚いた。

特別なファンと言うわけではないがそれでも色々と見ていたが、こちらの事情で段々と観劇から遠のいて行った。
どうも松竹座と新しい歌舞伎座とがわたしとあまり相性が合わないらしく、国立劇場と南座での観劇に集約していたのだ。

さて前置きが長くなったが、前述のとおり来年の襲名記念に展覧会が開かれている。
髙島屋のことだから全国展開の巡回があろうが、この前も後もどこで開催されるかは知らない。

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国貞ゑがく7世8世の團十郎の歌舞伎十八番や家系図などの紹介などのあと、撮影可能展示コーナーが始まった。
パネルと装束の並列展示、映像の上映などである。

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素晴らしい男振りの良さ。やはりお父さんではなく祖父にあたる美貌の11世團十郎、いやそれより「昭和の海老様」によく似ている。再来だとオールドファンが歓喜したのもむべなるかな。

「暫」の刀の模造品。担ぎ上げてみる。傍らには俵も。この重さをずっと…役者さんは本当に体力勝負である。
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こちらは「暫」の中啓。妙にやさぐれたドラゴンである。龍と言うよりドラゴン。パフの仲間の奴。
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こちらは歌舞伎以外の舞台写真。
ワイルドな魅力が横溢している。
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海老蔵は高名なブロガーでもある。
コメントからこの活動を始めたそうだ。
えらい。
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最後に「座頭市」の衣裳。実にカッコよくてこの上っ張りが欲しいと思った。
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映像では家族の情景を捉えたものもあった。
奥さんを失くされたがために、こどもたちとの時間をとても大事にしているのがよく伝わる。
こどもたちもこのお父さん一人を頼りに生きているのだ。
まだとても小さいが、いずれはよい役者になってくれるだろうことを想う。

9/23まで。
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